職業解説:賢者
武装技能の中には莫大なMP消費と引き換えに絶大な威力や効力を発揮するものも多く、MPの総量が全ての職業で最も多くなる賢者とは比較的相性が良いです。
それでもクロマが【杖】を使っていたのは、ただ単にクロマの武装に対する適性が全体的に低く、それこそ【杖】くらいしか使いこなせそうになかったからですね。
★賢者 (後衛)
◆能力値
HP→C
MP→S
ATK→E
DEF→D
INT→S
MND→S
SPD→D
DEX→E
LUK→B
●常時発動型技能
◎【賢才術:連鎖】
攻撃、防御、支援、回復、同じ系統の魔術を連続して発動するごとに威力と効力に補正がかかり強化されていく。
1度の連鎖で5%の補正がかかり、最大50%まで威力や効力が上昇する事になる。
●随時発動型技能
◎【賢才術:万能】
攻撃、防御、支援、回復、あらゆる効果を持つ全ての魔術を扱えるようになる万能系技能。
正しく魔術師と神官の良いとこ取りな技能である。
とはいえ賢者という職業の能力値そのものが、INTは魔術師に、MNDは神官に僅かながら劣る為、全ての魔術を扱えるようになるこの技能が魔術師や神官がそれぞれ持つ技能の完全上位互換とはならない。
◎【賢才術:山彦】
一定時間、1回分の魔力消費で2回分の魔術を発動できるようになる支援系技能。
この技能自体のMP消費量も少ない為、補給も少なくなってきた迷宮終盤などでは重宝される技能。
◎【賢才術:暴走】
文字通り、対象となる生物が発動した魔術や技能の威力や効力を通常ではありえないほどに暴走させて高める支援系技能。
基本的には自分や味方に対し、いつもの攻撃では倒せないような難敵を倒す為に使用したり、いつもの防御では凌げないような攻撃を凌ぐ為に使用したりする技能だが。
敵と定めた人間が使う技能や、竜化生物の息吹を相手が予期していないタイミングで暴発させる事で一転、攻撃系技能のように扱う事もできるという、使い手ごとの技量の差が大きく表れる技能であるとも言える。
◎【賢才術:解放】
今ある魔力全てを無属性の波動、或いは無属性の爆発として超広範囲に解き放つ攻撃系技能。
使用者それぞれのLvや適性を考慮しない場合に限り、あらゆる攻撃系技能で最も大きな威力と規模を誇る事になる。
当然ながら魔力全てを解き放つという性質上、発動直後はMPが完全に空となり、加えて次にMPを消費する行動を取る為には空になったMPが完全に回復してからでなければならず。
総じて、使い勝手が良いとは言えない賢者の切り札である。
総合評価:S
魔術師と神官を派生元とする、15の合成職の1つ。
解禁したてのLv1の時点で、すでにそこらの前衛職を遥かに上回るほどのMPを有する生粋の後衛職。
上述したようにINTの数値は魔術師に、MNDの数値は僅かながら神官に劣りこそすれ総合的に鑑みれば〝最高の後衛職〟と呼ばれてしまうのも決して誇張表現ではない。
魔術師と神官という、転職士を除けば最も打たれ弱いとされる基本職を派生元としていながらも、そのHPの高さから物理攻撃への耐性も低くはなく、特殊攻撃への耐性に至っては並以上。
総じて魔術師か神官、或いは双方に高い適性を持つ者からすれば目指すべき理想となる職業であると言えよう。