職業解説:魔術師
【杖】の扱いが得意でないユニにとって、前衛もこなせなくはない賢者はともかく、わざわざ魔術師に転職して戦うメリットは皆無に等しいです。
あの場面で魔術師に転職したのは、ただの気紛れでした。
★魔術師 (後衛)
◆能力値
HP:E
MP:A
ATK:F
DEF:F
INT:S
MND:B
SPD:C
DEX:B
LUK:C
●常時発動型技能
◎【魔法術:魔装】
特定の武器と防具を揃えると能力値に補正が乗る。
三角帽子に外套、魔導書に杖、御伽噺の魔法使い然とした装備を身につけるだけで、INTとMNDに20%もの上昇補正がかかるという、他と比べて適用難易度の低い技能。
この技能が存在しているからこそ、クロマを始めとする世の魔術師たちは〝魔法使いっぽい見た目〟をしているのだ。
……ちなみに技能も何もない魔導師たちまでもが魔法使い然としているのは、この技能の恩恵を少しでも受けられるかもしれないという下心かららしいが、それはまた別のお話。
●随時発動型技能
◎【魔法術:攻撃】
あらゆる属性の攻撃系魔術を操る攻撃系技能。
火や水といった基本元素から光や闇といった特殊なものまで何でもござれだが、それを合成させられるかは術者次第。
MPの総量は派生先の1つである賢者に劣れどINTで圧倒的に優る為、【賢才術:万能】の劣化とはならない。
◎【魔法術:防御】
あらゆる属性の防御系魔術を操る防御系技能。
そもそも自身が後衛である関係上、前衛の味方を護るというより自身を含めた後衛が崩れないようにするという使途の方が多く、聖騎士や修道士などとの棲み分けはできている。
また、MNDの数値についてはINTと比べて賢者の方が上回っている為、こちらは【賢才術:万能】の劣化気味。
◎【魔法術:支援】
あらゆる属性の支援系魔術を操る支援系技能。
状態好化、状態悪化、生命探知から空間転移に至るまで多種多様な支援を可能とするが、回復系魔術は管轄外である。
◎【魔法術:鏡写】
相手が放った魔術を模倣して放つ万能系技能。
たとえ技量が足りていなかろうと最上級すら模倣可能と言えば聞こえはいいが、この技能を発動する為に必要なMPと模倣先の魔術を発動する為に必要なMPを消費する事を思うと、あまり使い勝手のいい技能とは言えないかもしれない。
とはいえ、この技能は敵対する相手のみならず味方が使用した魔術も模倣する事ができる為、2回分の魔術を同時に発動可能になる【賢才術:山彦】とは相互互換の関係にある。
ちなみに、言うまでもないが対人戦特化の技能である。
総合評価:C
誰もが最初から選択可能な7つの基本職の1つ。
その名の通り魔術の扱いに特化した後衛職。
合成職まで含めてもINTの数値で右に出る職業は存在しないが、その分ATKとDEFは全ての職業の中でも最低値を誇る素の転職士を除けば商人にも劣るほど打たれ弱い。
しかし、それでも竜化生物にさえ有効打となり得るほどの威力を誇る魔術を放てる人員は貴重である為、高ランクパーティーにも神官と並んで採用される事も多いのだという。