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武装解説：【鞭】

その性質上、女性が装備する事の多い武器種です。

ただ、自認が女性であればいいという裏技的な一面もあるようで、いわゆるオネエにも人気みたいですね。

★【鞭】

◆装備する主な職業《ジョブ》：竜操士《テイマー》、女性の場合は職業《ジョブ》を問わない

●常時発動型技能《パッシブスキル》

◎【鞭操術：女帝(ミストレス)】

　女性がスロットに設定する事で|ＡＴＫ《物理攻撃力、ＳＰＤ(敏捷性)、ＤＥＸ(巧緻性)の３つに強化補正がかかるという珍しい常時発動型技能《パッシブスキル》。

　全ての技能《スキル》の中で唯一、性別が関連する技能《スキル》。

　男性の場合でも特に下降したりはしない。

●随時発動型技能《アクティブスキル》

◎【鞭操術：調教(クラックテイム)】

　鞭で打った生物を支配下に置く攻撃系技能《アタックスキル》。

　竜操士《テイマー》と違い、この技能《スキル》は竜化生物だけでなく人間も含めたあらゆる生物に有効であり、支配下に置かれた生物からは自意識が一時的に消失し、使用者の命令にのみ従う人形と成り果てる。

　しかし一定以上のダメージを与えるか、元々ダメージを受けている相手に攻撃するかしなければ支配下に置く事はできない為、言うほど簡単な技能《スキル》というわけでもない。

　限りなく支援系技能《サポートスキル》に近い攻撃系技能《アタックスキル》と言えよう。

◎【鞭操術：縒帯(パワーギプス)】

　縄を腕や脚に巻き付け筋肉を圧縮、強化する支援系技能《サポートスキル》。

　１つの鞭で強化できるのは右腕、左腕、右脚、左脚のいずれか１つだけであり、筋力はもちろん強化した部位の魔力伝導率も飛躍的に上昇する為、後衛職にも意味がある。

　ちなみに〝鞭で圧迫する〟のではなく〝鞭を触媒とした魔力で圧迫する〟技能《スキル》である関係上、鬱血や壊死といった肉体への異常や故障を引き起こす心配はないらしい。

◎【鞭操術：隷縛(スレイブショック)】

　対象の行動を一時的に阻害する攻撃系技能《アタックスキル》。

　この技能の肝は鞭を当てた時、或いは当てられずとも戻した時に発生する破裂音にある為、当たっても当たらなくてもＬｖや適性に応じた隙を作り出す事ができる。

　もちろん当てた方が良いのは言うまでもないが。

◎【鞭操術：這蛟(クリープスネーク)】

　鞭を魔力で形成された蛇に変化させて振るう攻撃系技能《アタックスキル》。

　この蛇は生物として分類される事はなく、噛みつけ、巻きつけといった簡単な命令にのみ従い、敵を襲う。

　牙には猛毒、麻痺毒、睡眠毒の３つが無作為に付与されており、ほんの一瞬カス当たりさせるだけでも脅威となる。

　総合評価：Ｃ

　全武器種で唯一、使用者の性別で優劣が発生する武装《アームズ》。

　常時発動型技能《パッシブスキル》を見る限り、この武装の技能《スキル》を構成した存在は女性優位によるＳＭを理解している事になってしまいそうなものだが、それは神のみぞ知るところ。

　武器としての単純な性能は可もなく不可もなし。

　近接武器と打ち合う事は難しく、かと言って遠隔武器と競り合うほどのリーチもない、まさに中衛向きの武器である。