武装解説:【鎌】
結局アダマスはユニの手に渡りましたが、この先アダマスを使う機会があるかどうかは解りません。
〝硬質化〟という能力を加味してもユニが指で抉った方が早いですし、それがトリスくらいしか即死を避けられない文字通り致命的な威力を持つ以上、動きを止める意味もないからですね。
★【鎌】
◆装備する主な職業:戦士、武闘家、盗賊、及びそれらを派生元とする前〜中衛職
●常時発動型技能
◎【鎌操術:断頭】
生物の首を刎ねるごとにATKとINTが強化される。
強化の補正は最大50%、刎ね続けている間は持続する。
蠢く者や彷徨う者の首を刎ね続け、それによる強化が続いているうちに統べる者や護る者と戦うのが【鎌】を主要武器とする竜狩人の理想の戦い方であるらしい。
●随時発動型技能
◎【鎌操術:血刃】
自他問わず生物の血を纏わせて敵を斬り裂く攻撃系技能。
単純な威力や斬れ味、リーチの上昇などはもちろん纏わせた血液を真紅の刃として敵へ目掛けて飛来させる事もできる。
また、〝纏わせた血液の主を斬り裂く場合、更に威力や斬れ味が強化される〟という効果もあり、どちらかと言えば1対1の戦いで使用すべき技能であると言える。
◎【鎌操術:朧月】
持ち手を軸に鎌を回転、斬撃の盾で守護する防御系技能。
基本的には飛来してきた遠距離攻撃を斬り刻む形で防ぐ事を目的とする技能だが、この技能の真価は〝近距離攻撃を防ぐ〟時にこそ発揮される。
斬撃の盾というのは比喩でも何でもなく、近接武器や徒手空拳で触れようものなら裁断機のように斬り刻まれる事になる。
加えて技能発動時の回転が速ければ速いほど使用者の姿は斬撃の盾や土埃などで見えにくくなる為、場合によっては目眩しに使えなくもないとか。
◎【鎌操術:鼬鼠】
遠心力を利用して高速回転、敵を斬り刻む攻撃系技能。
基本的には物理攻撃だが、回転の際に風属性の真空の刃も発生させる為、真価を発揮するにはINTの数値も重要となる。
巨大な竜化生物にも、人間相手の対多数戦闘にも使用できる非常に万能かつ破壊的な威力を誇るものの、どうにもMPの消費量が多く、いつ如何なる場合でも使用できるかというとそうでもない。
まぁ、【鎌】はそんな技能ばかりなのだが。
◎【鎌操術:魔断】
生物の魔力回路を断絶し、意識をも奪う攻撃系技能。
性質上、攻撃系技能に分類されてこそいるものの斬撃でダメージが発生する事はなく、あくまでも敵対する生物の無力化に特化した技能。
そもそも魔力回路とは魔力を持つ全ての生物が共通して有する器官であり、その器官がなければ外から魔力を取り込む事も内から魔力を練る事もできず、それを意識ごと断絶するというのだから末恐ろしい技能である。
総合評価:B
その残虐かつ攻撃的な見た目とは裏腹に、攻撃系技能のみならず防御系技能も器用に使いこなす便利な武装。
ただし、どうしても人間や竜化生物への殺傷能力を持たせるとなるとサイズが大きくなってしまい、取り回しの悪さまで考慮すると総合的な評価は低くなる。
しかし、農村などでは作物や村人を狙う野生動物や小型の竜化生物をを追い払う目的で草刈り鎌を振るう農奴たちの姿も見られる為、意外と活躍の場面は多いようだ。