職業解説:錬金術師
強化術師と並んでユニが重宝している職業の1つです。
パーティーを組んでいる状態でもソロで迷宮攻略に挑む事が多かった彼女にとって、そしていつでも回復職へ切り換えてHPを補充する事ができる彼女にとって、この職業はあまりに誂え向きでした。
★【錬金術師】
◆能力値
HP:B
MP:?
ATK:C
DEF:C
INT:B
MND:B
SPD:D
DEX:S
LUK:D
●常時発動型技能
◎【黄金術:蒸留】
創り出した薬や属性を留める為の容器を自動で錬成する。
手元に素材がなくともよく、非常に利便性の高い技能。
錬金術師は基本的に〝無〟から〝有〟を創り出す事はできず、この技能だけが例外であるものの、いちいち数十個もの容器を持ち歩く事など錬金術師単独では不可能な為、救済という意味もあるのかもしれない。
また、自動で錬成する兼ね合いで必要ない時にも手元に現れる事になるが、その場合は単に入れ物として利用する事も可能。
加えて、錬成した物以外を入れたままにしておくと自動的に内容物の分解と再構築による最適化を始めるようで、それを店に対して販売する錬金術師も居るとか居ないとか。
●随時発動型技能
◎【黄金術:武装】
錬金術により武器や防具を創り出す支援系技能。
剣や斧といった近接武器から、弓や銃といった遠隔武器まで素材が手元にありHPに余裕もあるなら自在に創り出せる。
使用者自身の肉体を素材とする事も可能ではあるが、もし再構築に失敗して元に戻らなくなったとしても、それは自己責任である。
◎【黄金術:秘薬】
錬金術により薬品を創り出す支援系技能。
回復薬や解毒薬はもちろんの事、毒薬や爆薬、痺れ薬や眠り薬といったあらゆる〝薬〟を錬成する事ができる。
当然ながら〝無〟から〝有〟を創り出す事はできぬ為、地上や迷宮を問わず採取や採掘などで素材を集める必要はある。
◎【黄金術:属性】
錬金術により属性を創り出す支援系技能。
属性を創り出すとは何ぞやと思うかもしれないが、〝他の職業における技能や魔術〟の属性と名前こそ同じであれど、その効果や性質そのものが全く異なる属性を創り出すという事であり。
例えば、〝火属性への耐性を持つ防具〟を相手が装備していたとして、他の技能や魔術による火属性攻撃が通らなかったとしても、この技能によって錬成した火属性を付与した攻撃は〝理の外〟にある為、耐性が全く意味を為さなくなる。
◎【黄金術:生命】
錬金術により擬似的な生命を創り出す支援系技能。
基本的にはすでに存在する生物を模る必要があり、おまけに身体の詳細な構造も理解しておかなければならない為、発動こそできても実際に期待通りの動きをさせられるかどうかは使用者の知識や素材次第。
その分、生物を模してさえいれば如何なる種であっても創造できる為、人間はもちろん竜化生物さえも戦力とする事が可能。
ただし少しでも錬成を失敗すれば碌に動けもせず崩壊するばかりか、その力をこちらへ向けてくる可能性すらある為、新米が易々と使っていい技能ではないというのも事実である。
総合評価:A
魔術師と商人を派生元とする、15の合成職の1つ。
錬金術という他の職業では成し得ない特殊な能力を持っている兼ね合いなのか、お世辞にも能力値が高いとは言えない。
また、この職業の技能の発動には〝魔力〟ではなく〝生命力〟、要はHPの消費が不可欠。
加えて技能の発動には〝錬成陣〟が必要であり、いちいち壁や地面に描くか、あらかじめ手や脚に刻み付けておくかぐらいしておかないと、あまりにも手間。
しかし、それらの難点を加味してもなお錬金術の利用価値は非常に高く、地上や迷宮を問わず高ランクになればなるほどパーティーに最低1人は必須となっていく。
ちなみに狩人以外にも錬金術師を名乗る者たちが居て、どちらが先なのかと問われればそちらの方である為、狩人側の錬金術師はあちらに疎まれているとかいないとか。