職業解説:盗賊
名前の響きが悪いせいか、世間的にはあまり好ましく思われていない職業ですが、そんな事を言うのは斥候の苦労を知らない者たちだけである為、狩人界隈ではむしろ重宝されています。
★盗賊 (前・中衛)
◆能力値
HP:E
MP:D
ATK:D
DEF:E
INT:E
MND:C
SPD:S
DEX:S
LUK:B
●常時発動型技能
◎【窃盗術:消音】
使用者が起因となって発生する全ての音が消失する。
足音はもちろん声や衣擦れすらも完全に消える為、Lvや適性の高い盗賊の本気の隠密行動を見破る事は難しい。
●随時発動型技能
◎【窃盗術:強奪】
相手の所有物を強制的に奪う支援系技能。
基本的には手で触れて奪う事になるが、必ずしも接触しなければ ならないという訳でもなく、Lvや適性次第ではあるものの効果範囲内にある物であれば触れずとも奪い取る事ができる。
ちなみに目視できていない物までは奪えない。
◎【窃盗術:覗見】
遠く離れた場所まで視線を飛ばす支援系技能。
効果範囲内であればどこまでも望遠できるという斥候に向いた技能だが、あくまでも〝視線を飛ばす〟だけなので扉や窓の向こうを隅々まで見るといった事はできず、また使用者の身体能力では越えられない壁や崖などいった障害物の向こうへ視線を飛ばす事もできない。
◎【窃盗術:罠師】
多種多様な罠を仕掛ける支援系技能。
基本的には対人間用の技能だが、込める魔力によっては竜化生物にも通用する大規模な罠を張る事もできなくはなく。
また、〝罠師〟の名に恥じず〝仕掛けられた罠を解除する事〟も可能であり、そうして解除した罠は初見だったとしても以後この技能で利用する事ができる。
◎【窃盗術:背撃】
影を黒い鉤爪として実体化させて引き裂く攻撃系技能。
盗賊唯一の攻撃手段であり、そのATKやINTの低さからは考えられないほどの斬れ味を有するが、それはこの技能の威力がSPDとDEXの数値によって変動する為である。
実体化させる影は自分のものでも相手のものでも、それ以外の全く関係ない何かのものでもいいものの、〝相手の視界に使用者自身が映っている事〟と〝実体化させる影が相手の視界に映っていない事〟という条件を同時に満たさなければ発動すらしない。
総合評価:A
誰もが最初から選択可能な7つの基本職の1つ。
前衛職も兼ねられる中衛職ではあるが斥候を専門として担う事が殆どであり、およそ前衛に必要な能力値は軒並み低い。
その代わりSPDとDEXの数値は合成職まで含めた全ての職業の中でもトップクラス、【窃盗術:消音】の存在も相まって基本職ながら迷宮探索における重要度は非常に高い。
また、この職業を派生元とする合成職についても優秀なものが揃っており、そういう意味でも最初に盗賊を選択する新米は割と多いとか。