トンネル効果
掲載日:2022/07/26
都市伝説として語られる、そんな脱獄劇がある。
とあるアメリカにある刑務所。
そこに収監されていた科学者で大量殺人を行った人物が行った脱獄だ。
やり方はいたってシンプルとされる。
監視カメラの映像によれば、ある日の夜、看守が外の廊下から中を覗いた午前2時。
少したってから男は布団から出てきて何やら運動を始める。
思えばそれは準備体操であったのだろう。
ヨガに太極拳にラジオ体操でも混ぜたかのような、それでいて何やら不思議なダンスのようにも見えるそれを5分ほど行ったあと、壁に両手の手のひらを強く押し当てた。
すると、見る見るうちに手のひらが壁にめり込みだし、周りにわずかに破片が散らばりつつもさらに一歩足を踏み出した。
だんだんとカメラから体が壁へと埋まっていき、ついには牢の中からいなくなった。
数分後、刑務所の外にある防犯カメラに男の姿が映る。
協力者と思しき車へと慌てて乗り込んでから、以後の行方は誰も知らない。




