表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

幻夢唱

作者: 神林 醍醐郎

○幻夢唱



逢魔が時の 緋に抱かれ


石積みの塔 そびえ立つ


朽ち木の扉 風に揺れ


うす暗闇を 覗かせる



らせん階段 渦巻いて


先は捻れて 窺えぬ


並ぶ窓より 差す緋色


上行く程に 薄れゆく



終に至りし 塔の果て


月光滲みし 石畳


星を望みし 頂きに


白絹纏いし 乙女あり



黄金の笛に 口づけて


淡き白百合 そっと舞う


奏でし詩の 悲しきに


月の雲衣は 濡れそぼる



終に零れた ひとしずく


塔の裾野に 広がりて


泉となりて 煌めいて


水面に魚の 跳ねて静けき





----------------------------------------------

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ