どこまでもあら・だねー
カナ・ヒイラギがメインビルに入る・・・・・
快晴な昼・・・・・
ホールも明るく輝き・・・・・
黒いバイザー・・・・・
キリッとした美女・・・・・・
クールビューテー・・・・
銀のコート姿・・・・・
皆が振り向き・・・・
至福の一時を・・・・・・
適当に歩く・・・・
ただ其れだけで・・・・・・
色が溢れ・・・・・
香りが・・・・
ひかれ幾人に囲まれる・・・・・
「カナ様トレーニングですか?」
そして代表の茶髪のソレイフェ姿の美女が声をかける・・・・・
「・・・・・・・」
うーんと悩み・・・・
「そうだよ」
「一緒に走る?」
「「「はい」」」
多くの者が一斉に返事を・・・・・・
カナは悩み・・・・
「ウーン」
「じゃあ皆で虚構部屋に行こう」
皆煌めきこたえ・・・・
「「「はーい」」」
皆各自壁に歩いていく・・・・・・
グループに・・・・
個人で・・・・・
様々に・・・・・
エレベーターが発生し・・・・・
皆乗り込んでいく・・・・・
がらんとしたホール・・・・・
俺はジョーは備え付けの椅子に座り・・・・・・
「ついていくべきか?」
飽きたので・・・・・
マント姿で目立たないように・・・・・
「それとも?」
顔さえ見えない茶色マントを・・・・
見えないがカウボーイ姿で・・・・・
ポニテでは無い・・・・・
キメつつ飲み物を取り出し・・・・・
缶のやつである・・・・
あけると軽快に音が爽やかな香りが広がる・・・・
一口飲み・・・・・・
「すべてはなすがままに」
「適当に」
「ノリオクレヨウト」
「スデニキニナラズ」
また一口飲み・・・・・
「そも此の世は刺激に溢れすぎている」
「俺はおくれる位がちょうどいい」
すーと・・・・・・
霞む・・・・・
全てが朧に・・・・・・
「色をかすめやがって」
「ざけんなあああああ」
斧を投げる・・・・・・
ハンドキャノンが咆哮する・・・・・
「くくくくく」
「凶暴だね」
眼鏡の黒髪の赤い貴族服の男・・・・・
左手にハンドキャノンを手に・・・・・
俺の刃付き銃を受け止める・・・・
右手で・・・・・・
「すー」
カスムは吸う・・・・・
俺は間を開け・・・・・
「させねええよ」
「外套よ刃に」
「ストーム」
「ゴオオオオオオオ」
マントが刃に・・・・
マントは回転し・・・・・
破れ・・・・・・
空の刃の竜巻をつくる・・・・・・
「じょー君」
「マジに洒落にだね」
カスムは引きずられ・・・・・・
避ける事が出来ない・・・・
マントが破れ空に溶け込む・・・・・
「幾憶分の一」
「其れであれ」
カスムは笑う・・・・・
「滅せ」
近づき俺は左手を伸ばす・・・・
カスムは笑う・・・・・・
「黒く赤にはえる」
「スタイリッシュな」
「ハイカラヒーローだねえ」
俺は掴み・・・・・
「オメガノヴァスクロー」
黄金の大きい手が・・・・
カスムを掴む・・・・・
カスムは笑い・・・・
「はははははは」
「終末新生の爪いや門」
「いや終末を伸ばす爪か」
「君は何処までも」
「どこまでもあら・だねー」
霞みの様に消えていく・・・・・・
眼鏡が地に落ち・・・・・
音を立て消えていく・・・・・・
お読み頂き有難う御座います。