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テンプレどこいった?  作者: 土沢天樹
第2章 幼少期
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第7話 ぐぬぬ…

小学校編です。

俺は今、小学校の教室で椅子に座っている。


まぁ当然のごとく授業はつまらない。


精神年齢23歳が足し算を学んで何が楽しいというのだ。


新入生に絡まれるとか、美少女に出会い、何かしらのイベントがあるなどといったことは無かった。


ちっ、クソが。


ほんとに向こうの世界もこっちの世界も俺に対して意地悪だよなぁ。


悪いことしてないのに。


いや、やったわ。

確かに小学校のときの置き勉は良くなかった。




俺は無事小学校に入学した。

金持ちなので私立の小学校だ。


御場佳(おばか)小学校という名前だ。

なんでもこの小学校があるのは、学園都市で、御場佳市という所にあるからだ。


決してお馬鹿な訳では無い。地名だから仕方ないだろ!


この世界のネーミングセンス崩壊してるよほんと。


ちなみに他にも御場佳中学校から御場佳大学まである。


学び舎に馬鹿はないだろうに。


閑話休題。



小学校の授業は基本的に日本のとあまり変わらない。

違いは魔法の講義があることだろう。

俺がいるクラスはこの学年でトップのクラスであり、だいぶ魔法の授業の割合が多い。

クラスの半分は、やっと魔力の濃淡をつけることが出来るくらい。もう半分は、俺と同じく結構な回数をこなし、慣れてきた感じだ。

さすがに、即興でできる人はいないようだ。いたら転生者の立つ瀬がないもん。

でも、慣れてきた方でも精度の違いがあり、俺よりも上手い人は4人と言ったところか。


正直いって悔しい!


こっちとていくつからやってると思ってんだ!


転生者舐めんな!


だいたい転生者だとここでトップだったりするのだが、全くそんなことは無い。

現実はそんな甘くない。


家では結構天才だと言ってチヤホヤされたんだけどなぁ。

上には上がいるということか。



そんなこと考えていると、誰かに話しかけられた。

いつの間に休み時間になっていたようだ。


「ねぇ、君なんで授業つまらなそうに聞いてるの?」


肩より長めの髪を、ポニーテールにした少女だった。


残念ながら美少女では無い。


「別に俺はちゃんと聞いてるよ。」


「あかねはそうは思わない!」


進藤(しんどう) (あかね)はそうは思わないらしい。


「ふーん、じゃあ何?俺が真面目に聞かなかったら君に何かあるの?」


「い、いや別に何も無いけど。」


「じゃあいいじゃん。」


「ぐぬぬ…。」


コミュ障がたたったなぁ。

まともな返しができない。

いつからだっけなぁ、俺がこんなにも女子に素っ気なくなったの。みんなこれで離れていっちゃったもんなぁ。

トラウマというのはなかなかの克服できるものでは無い。俺はどうせテンプレなんざありはしないんだよ…。


「いい!とりあえずちゃんと授業は聞くんだよ!」


そう行って進藤さんは去っていった。


嵐のような人だなぁ。










それからほぼ毎日あの子は俺に絡むようになった。

最初は俺も素っ気なかったが、慣れてきたせいか最近は普通に会話ができている。


ここは恋愛の伏線だと思ったあなた!


俺は魔法基礎の先生が好きです!

6歳の少女には興味ありません!


そりゃそうでしょ。

精神年齢から考えて、俺手を出したら犯罪だからね。

もちろん中身で考えればだけど。


ちょっと6歳には魅力を感じないかなぁ。


ふっ、10年早いな。


そう思って茜を見たら何故か叩かれた。


エスパーか!





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