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テンプレどこいった?  作者: 土沢天樹
第2章 幼少期
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第6話 うん、いいのが揃ってる!

とびました。

俺は5歳になった。

来年には、日本と同じように小学校に通い始める。


別に精神年齢22歳だから必要ないと思うんだが…。


ちなみに自分が転生者だということは親に話していない。この世界では、転生はありえないことであるため、言うのは少し気乗りしない。

まぁいつかは言うつもりだ。


この国では、憲法が存在し、そこに記載されていることはほぼ日本国憲法と変わらない。違うところといえば、憲法9条に当たるところで、特に戦争の禁止や、軍隊の保有の禁止は無いようだ。


そもそもこの国が辿ってきた歴史が違うのだから、当たり前なのだが。


なので、15歳以下の子供は教育を受ける権利を持つため、当然義務教育が存在し、6歳になれば学校に行かなければならない。


ちっ、めんどくせぇなぁ。


ちなみに保育園や幼稚園には行ってない。あるにはあるのだが、うちの場合は使用人がいるため、幼児教育は全て家で行った。

まぁ俺にはほとんど必要なく、使用人の人たちも呆れていたが。


やっぱりテンプレとしてみんなを困らせるのは定番だよね!


閑話休題



今日は小学校のランドセルを買いに行くため、街に出ている。

久しぶりに家族4人でのお出かけだ。


俺は、頑なに母さんが手を繋がせようとしたため、母さんと手を繋いでいる。


精神年齢考えるとすげぇ恥ずかしいのだが…。


うぅ…俺の尊厳が…。


そして姉は当然、父さんと手を繋いでいる。

父さんも嬉しそうだ。


最近やっと父さんの顔を見るのが慣れてきた。俺は怒られることをやらないから怒られないが、もし怒られたらと思うと…。

地震雷火事親父とはよく言ったものである。


でも魔法があるから火事はほぼほぼ起きることは無い。


ん?俺の魔法はどうなったって?

最近は魔力の濃淡をつけるのが慣れてきたところですね。でもこれを即興でやれと言われるとちょっと…。って感じかなぁ。

これを即興で出来るようになれれば、魔法が使えるようになるぜ、げへへへ。


なんかわるっぽくなっちゃったけど俺は悪い人間では無いのでそこを間違いなく。







道を歩いていると、突然後ろから気配が!

すわっ!曲者!


では無く友人である武田(たけだ) 隠元(いんげん)である。

何だか歴史上の人物みたいな名前で、かつ野菜っぽいが、別にそういった見た目をしてる訳では無い。


こいつは表は無能で少しアホなふりをしているが、裏はとてつもなく現実主義者の超天才である。

俺にだけその一面を見してくれるが、あまりに大人すぎて若干引いてしまった。


だって俺よりも深いことを考えてるんだよ!

ほんとに俺と同い年かよ。


あっ、でも精神年齢を考えると…。


考えるのやめよ。



今日は俺の家族がいるため、表の顔で俺に話しかけてくる。


「よぉ!すばる!お前ランドセル買いに来たのか?」


解釈すると、お前は小学校に行く必要あるのかである。


こいつは多分俺が転生者であることを見抜いている。


ほんとに感性どうにかしてんだろ!


そしてこいつの家族は政治家一家である。父親が財務大臣、母親が衆議院議員、祖父が元総理大臣、叔父が官房長官という恐ろしい一家である。


こいつの将来の夢は、総理大臣であるらしい。

本当になりそうで怖いよ。




そんなこんなで歩いていると、お店が見えてきた。


ビルの一角にあるんだなぁ


店の中に入ると、


「らっしゃい!!!」



バケモノガイタ


失礼。化け物では無く筋肉ムチムチのゴリ…では無く男性がいた。


どう鍛えたらこうなるんだよ!


店主(ゴリラ)に案内されてランドセルを見ていく。


この店はカバンを扱う店で、個人経営みたいだ。


うん、いいのが揃ってる!


気に入ったもの棚からとり、レジに持っていき、買ってもらう。


結構高ぇなぁ。


相場の2倍はするよこりゃ。



ちなみにこの国の通貨は(たん)である。

価値は日本円とほぼ同じである。



ランドセルを買い終え、意気揚々と帰宅していく。

途中で隠元と別れ、行きと同じように帰り道を歩いていく。


来年から小学生かぁ。


どうかテンプレが起こりますように、と願いたいところだが、小学校のテンプレってなんだろう?

最近分からなくなってきたよ。


学校楽しいのかなぁ…。







次は小学校です。

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