第1話 異世界で赤ん坊に転生してたりして!
暇つぶしに書いてみました。
初心者なので読みづらいかもしれませんが、気軽に読んで下さい。
誤字脱字はすみません。
俺は、越谷 流星。
年齢は17歳。
多分どこにでも居る高校生だ。
と言いたいとこだがそうはいかない。
芸能人顔負けの超絶イケメンであり、総資産5000億円の超大金持ちの御曹司、身長180cmの高身長に運動神経抜群で、学年一の頭脳の持ち主である超ハイスペック男である。
とまぁ自分で言うのもなんだが事実だから仕方ない。しかし、こんなにハイスペックなのに全くと言っていいほどテンプレがないのだ。
美女を不良から助けるイベントもなく、突然美少女と同居が始まるわけでもなく、向こうから告白が来ることもなく、バレンタインチョコも貰ったのは小学生の時だけというどこか残念な男になってしまった。
あ? なんでかって? そりゃ過去に色々あったんだよ。まぁ今度教えてやるからよ。
まぁそんなこんなでいつもつまらない毎日を送ってる。
俺は今日もまたいつものように学校へと向かっていた。俺らの学校は駅から結構遠く、歩いて20分位の距離にある。
例によって一人で登校していると、横からいきなり車が突っ込んできた!
(危ねぇ!)
と思い避けようとしたが間に合いそうもない。
その瞬間俺の頭の中を昔の記憶がフラッシュバックした。
幼稚園の記憶、小学校の記憶、中学生の時に2ヶ月ほど引きこもった記憶などが頭をよぎった。
(あぁ、これが走馬灯かぁ。
あの頃は異世界転生ものの漫画をよく読んでたなぁ。このまま死んだら異世界に転生してチートで無双して、ハーレムとか築くのかなぁ。やっぱ俺にもテンプレはちゃんとついてくるんだなぁ。)
そう思い、痛みを待ちながらぎゅっと目を閉じた。
あれ?
痛くねぇ?
もしかして即死だから痛みがないとか?
このまま目を開ければ、異世界で赤ん坊に転生してたりして!
そう思い目を開けてみると、目の前で車が建物に衝突し、フロント部分がぐしゃっとなって煙を出していた。
間一髪で衝突を免れたようだ。
「助かったぁー。」
とつい声に出しながら、腰が抜けてその場にヘロヘロと座り込んでしまった。まぁそんな都合よく転生出来ないよね!
と思った矢先、空がピカっと光り輝き世界を白銀に染めた。
あまりの眩しさに目を閉じると、身体が謎の浮遊感に包まれた。
目を開けようにも眩しさで開けられず、身体を動かしても足はつかず、手は何も掴んでくれない。まるで空を飛んでいるような感覚だ。
何分間か、何時間か、それとも一瞬か分からないがそうしていると、突然、浮遊感が終わりを告げ、硬い床のような場所に尻もちをついた。
恐る恐る目を開けてみると、先程までの眩しい光はなく、目の前に人が1人座っていた。
よく見ると、どっぷりと太った体型に、ヨレヨレのシャツ、暑くもないのに汗をかき、まるで豚を連想させるような醜い顔をした男が座っていた。
しばらく呆然としていると、おもむろに男が口を開いた。
「チィっ、すっとぼけた顔しやがって。少しは余の神々しさで跪け小僧。」
は?なにこれ?
俺は変なことに巻き込まれたようだ。