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ポラリス~導きの天使~  作者: ラグーン黒波
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第四章・小さな偶像神~【第十二節・欠陥品】~

前節からの続きです。

厳しい世界観だからこそ、温かさがある。悩みながらも進み、成長していく姿は人間味溢れていて、見ていてとても楽しいです。

 頭の上に乗るガキに何をされた? 身体は動かない。辛うじて眼球は動かせるが、呼吸をすること以外ままならない。頭が痛む。先程まで両目を潰され、眉間と足に杭を穿たれ、轡のように口を開けることも許されず、折角【救済】した三つ編みのガキにまで腹を裂かれ逃げられた。俺が一体何をした? どうしてこのような苦痛な目に遭わなければならない?

 ここに辿り着くまで、何十人もの【俺達】を【救済】した。生きるのが苦痛で、終わらせてしまいたいと望む【俺達】の願いを叶えて来たんだ。【天使の猟犬】として忠実に尽くし、【箱舟】から出ると望んだ者だけが彼女の猟犬へと姿を変える。そうして救っていくうちに、大きく強く、生命力と活力滾る姿へと更に変化していった。毛皮は銃弾も通さず、治癒速度も他の【俺達】に比べて圧倒的に早い。

 俺は――いや、【俺達】はまだ救わねばならない。まだ街を風のように駆けねばならない。金色の瞳を持つ【天使】が呼ぶ。中央塔の地下で閉じ籠る人々を救えと。【俺達】は行かねばならない、人類を救うために。


「大義名分立派なことデ。ウチには嬉々としテ、自滅への道を歩んでいるとしか思えないネ。イチ兵士クン」


 頭上から声がする。あのガキか? 違う、【俺達】の行いは【救済】だ。獣や機械と違い、慈悲を持って願いを叶えている。【俺達】がそう望むのなら、【俺達】が叶えるしかない。【天使】は【俺達】が外へ出るのを、お前達が拒んでいると言っていた。【俺達】は死にたくない、生きたいと心から願ったんだ。お前達を生から救うことで【俺達】も【救済】されるなら、喜んでこの牙をお前達の首へ突き立てよう。これを間違いだと言うのか?


「ンン~そもそもだネ、君達は【欠陥品】ダ。生を望ミ、死を望ム。それぞれがぶつかり合いながらモ、今日まで形だけの均衡を保ってきたからこソ、君達は化け物になり切れなかッタ。マァ、疑似的な人間を作り上げるのなら【自己否定】も備え付ける必要があるだろうシ、それが【暴走の抑止力】にもなル」


 ガキの声と共に、ぐちゃぐちゃと耳元で音がする。やめろ、なにをしている。痛い、痒い、脳が……痒いぞ。


「ダ・ガ・シ・カ・シッ!! 君達の親玉【天使モドキ】チャンはその均衡を壊そうとしているのだヨッ!! 歯止めになっていた【自己否定】を幸福感や空腹感で上書きシ、自分を殺し続ける行為でさえ【慈悲】や【救済】として正当化しタッ!! ついでに君の脳をいじくりまわしてるんだけど【苦痛】は感じるかイッ!?」


「――――――!?」


「【苦痛】とは生きている証ダッ!! 神経へ痛覚の信号を送リ、脳に対し危険だと知らせる大事なサインなのだヨッ!! 生きたいと望むならそれ相応の【苦痛】も必要だろウッ!? 君にぐちゃぐちゃと喰い殺された自分自身達が、あんまりにも可哀想で不平等じゃないカッ!? イーヒッヒッヒッ!!」


 痛い、痛い。脳の収まった頭蓋骨へ熱湯を注がれ、身体がバラバラになりそうだ。脳がギリギリと悲鳴を上げる。身体が生命活動を続けるには限界だと警告を発する。三つ編みのガキに両腕を切り刻まれた時と同じだ。本能が囁く。死が近付いていると。

 止めてくれ。俺が、【俺達】がなんでこんな目に遭わなければならない。正しい事をした。【俺達】は生きたい。生きたいんだ。俺は確かに【ノア】という男の一つの人格に過ぎない。だが、他の【俺達】を襲ったところで何が悪い? 【俺達】はまた一つになる。皆の願いを叶え、【俺達】は一人の【完全なノア】となって【箱舟】の外へと出るんだ。人類? 知ったことか。俺は生きたい。この終わらない【苦痛】から逃れ、本物の世界を見るんだ。【俺達】の願いの邪魔をしないでくれ。


「イーヒッヒッヒッ!! 君みたいな奴は外の世界にもゴマンといルッ!! 楽して悠々と人生を送りたイ、誰も逆らえない地位を築き上げたイ、毎日酒池肉林だけをして生きたイッ!! ウンウン、どれも間違いじゃないだろウッ!! だが対価無しで幸福は得られないことを知らないのハ、実に初心なことダッ!! 憐れ哀レ、可哀想で仕方がなイッ!!」


 今まで人類を守り続けてきた。五千年以上もだ。誰かの都合で創り出され、誰かの都合で消えるしかなかった。十分だろう、十分じゃないか。

 筋肉や内臓の重みに骨が耐え切れず、地面と接地した部分がみしみしと音をたてて砕け始める。何をしている? 俺の身体が……あんなに力強く、生命力溢れていた俺の身体が自壊していく。痛みに身をよじろうとすると更に骨や筋肉が砕けて千切れ、口を開いて叫ぼうと力を込めると顎の骨が砕けた。なんだ、なんだこれは。やめろ、やめろ、やめてくれ。


「ナーンデやめる必要があるのだネ? これが君の望んだ生サ。複数の人格を統合することデ、【一人のノア】へ回帰しようとする考えや行動は興味深いガ……残念ながラ、君達は病んでいル。救済目的ではなく人間の生きたいと願う精神を利用シ、神々を打ち負かそうと憎しみを込めて作られたのが【箱舟】ダ。元となった【ノア】が本来の目的について知っていたカ、それはウチは知らなイ。でも生みの親が病んでいるのなラ、感受性の強い子にも伝播してしまうものサ。恨むのならウチらじゃなク、憎しみを込めて創った親を恨むんだネ」


 いやだ、いやだいやだいやだ。たった今俺へ【苦痛】を与えているのはお前じゃないか。滅びろ人類。死ねクソガキ。両腕を切り裂き、腹を裂いた三つ編みのガキも死ね。俺以外の存在を捧げることで、俺が生きられるなら喜んで捧げるぞ。

 聴こえているんだろう、【天使】様。俺を、【俺達】を導いてくれ。


***


 時刻は二十ニ時五十三分。壁びっしりの書架ト、床へ本が高く平積みされた部屋。シーツへ描いた陣の中央で横たわらせた【偶像神】の様子を見ながラ、揺り椅子に座り紅茶で一服すル。

 生き物の本性は醜いものダ。生に貪欲であることハ、他の生き物を傷付け消費し続けるほかなイ。それに対し生きる為に妥協点を見つケ、罪の意識を軽くするしかないのだかラ。植物、動物、小さな虫から巨大な龍でさエ、何も奪わず生き続けることは未だ叶っていなイ。

 人間・獣人・魚人・鳥人・エルフ・ドワーフ・竜人――――【天使】と【悪魔】。奪うことを正当化シ、本性を【理性】で縛り付ける一部の生き物達。マァ、本能的に生きている奴らヤ、そもそも罪とも思っていない奴らもいるがネ。

 タダ、【箱舟】はかなり特殊ダ。一人の人間から無数の人格が生産さレ、それぞれが個の錯覚を起こしていル。臓器で例えるなら神経一本一本が脳と関係のない意志で動キ、白血球の如く外敵を排除しつツ、お互いが暴走しないよう抑制し合っている関係。やたらと集団の統率が執れているのもそれサ。

 【天使モドキ】となった彼女の目的……イヤ、彼かナ? どっちでもイイネ。とにかく奴はバラバラになった人格ヲ、再び一つへ戻そうとしていル。あの兵士は相当個として近付いていたネ……興味深イ。最終的にどうなっていくのか見物ではあるケド、ボサっと観察してたら世界が終わりそうだもノ。残念残念。

 それに【天使モドキ】の目的ハ、既に完全な成就は叶わなイ。ポラリス司祭の【銃】は異常なんだヨ。普段なら無視しても何ら問題ない程に無意味デ、正常な生き物相手にこれだけで勝つのは無理ダ。アレは他人を傷付ける為の道具じゃなク、自身に蓄積された【感情】を弾丸とシ、直接叩き込んで内側から浄化すル。彼の透明な【信仰の力】と【温かな経験】が合わさった二丁銃。精神世界でアレ以上に猛威を振るう武器はないネ。


 サテ――――【観測者】諸君。彼ら【防衛機能】の循環はどうなっていると思ウ? 単直に言えバ、【兵士が死ねばどうなるか】ダ。モチロン、察しのよろしい聡明な者なラ、これまでの記録を見聞きして気付けただろウ。【輪廻転生】、死ぬと再び【箱舟】によって再生産されル。新品の記憶は当然最低限な物しかないガ、人類を守る使命や武器の扱いは引き継がれているけどネ。

 【天使モドキ】は意図的にこの循環を阻害シ、【箱舟】の【機能】を内部崩壊さセ、破壊しようとしていル。自分という【個】だけになれバ、自ずと目覚めると考えたんダ。古代人が自滅へと追い込まれるのは結構、放っといても終わりそうダ。̪シカシ、引き込まれたスピカ達ヤ、ウチの半分まで失うのは非常に惜しイ。この先の未来をいくつか選択して観ることは出来るガ、別世界の未来までは観れないのだヨ。ナルホドナルホド、先の展開が読めない話とは実に恐ろしいネ。

 エ、それが普通だっテ? 本当ニ? イヤイヤ、ご苦労なことダ。自分の人生さえも自由に決められないだなんテ……ウチも人の事言えないカ。理不尽な出来事はいつも唐突にやってくル。正しい行いを日常的に営む善人だろうガ、他人を陥れる行為を繰り返している悪人でモ、筋書き通りに生きるのは難しいのだヨ。誰からも愛されチヤホヤされる理想郷だなんテ、書物や疑似世界のお話サ。

 主人公は一騎当千の圧倒的な力を持チ、強大な悪へと立ち向かイ、勝利で物語を終えるハーレムや逆ハーレムの異世界のお話。もしこの世界で現実では叶えられなイ、都合の良い期待をしているのであればここで観測を止め給えヨ。それは世界を創った神に愛された世界のお話サ。この物語の主人公は神々の理想郷を壊シ、奪い続けなければならなイ。主人公達が生きる為ニ、他人の庭を都合の良い世界へ変えていくしかないんダ。

 生きる為の選択や行為に正義や悪だなんてナイ。偶然そちら側へ立っていただけだヨ。

 ンン、話を戻そウ。ポラリス司祭の【銃】で感情を撃ち込まれた場合、精神が満たされた兵士は完全に【消滅】すル。【輪廻転生】の輪から外レ、欠けた部分は二度と戻らなイ。彼の感情を消費しテ、【終わらない死を終わらせる力】とでも考えてくレ。これをされると【猟犬】の姿で留めていタ、【箱舟】の個は永久的に失われル。【偶像神】の目覚めを阻害さレ、集合体の個として確立しようと目論む【天使モドキ】にとッテ、彼は最優先で排除すべき存在ダ。

 イヤ、その前に地下で忍んでいる古代人達を殺しに行くかモ? 自称完璧主義者の高貴ぶった連中のことダ。数十億の他人の精神で神々をサクっと滅ぼしテ、自分達だけ生き残れれば良かったとか考えてたんだろうネ。じゃなきゃ【中央区以外を最初から更地にシ、兵士の記憶を改ざんして嘘の歴史や説明書・資料まで繊細にでっちあげる】必要なんてナイ。ホント、イイ性格してるね古代人。他人任せデ、一切の対価を払うことなく生き延びようとしてるんだかラ、その図太さはウチも見習いたいヨ。

 兵士の脳を弄ってわかったことがいくつかあル。【機神】と呼ばれる遺物が【箱舟】起動と共に目覚メ、【天界】の神々を亡ぼす計画を一部上層の古代人がもくろんでいた事。その為に見せかけの理想郷へ【犠牲になってもいい精神】を閉じ込メ、自分達は現地人の精神を乗っ取リ、悠々と生き続けようとしていた事。媒体となる【偶像神】の【ノア本人】が拒絶しないよウ、それらを表向きは秘匿にする必要があった事――――なんだこれハ、嘘塗れじゃないカ。


 扉を叩く音がしタ。出かけていたシスターが戻ってきたカ。紅茶を一気に飲み干シ、カップを部屋の隅に置かれた煮え滾り続ける小さな釜へ魔術で放り込ム。火事にならないかっテ? 心配なイ、内容物は実験で生まれたウチのペットみたいなものサ。なんでも溶かしてなかったことにしてくれル、スライムのようにカワイイ奴だヨ。


「ベファーナ嬢、城で警護しているザガムさんからお話を伺いましたわ。私でお力になれることはありますでしょうか?」


「お帰りシスターッ!! ウチとザガムはこの場から動けないからネッ!! 君やドルロス夫妻の帰宅を待っていたんだヨッ!! アー、家の戸は開けないでネ? 君まで引き込まれてしまうカラ」


「……わかりましたわ。では何をすればよいのでしょう? 生憎、私も精神へ働きかける魔術の知識は疎くて……」


 揺り椅子から飛び跳ネ、玄関扉の前へ立ツ。


「ナニ、そう難しい事じゃなイ。この敷地全体を覆えるくらいの【守護魔術】を展開しておくレ。物理的な安全を確保して欲しイ。ザガムと馬がチクチク攻めてくる魔物共を仕留めてくれてはいるガ、深夜になるにつレ、それなりの群れを成して流れ込んでくル。ウチはここから動けないシ、ザガムだけじゃ守り切れなイ。頼めるかネ?」


「勿論ですわっ!! 少々準備のお時間をいただきますが、領地のみならば一日は確実に持つでしょう。それでもよろしくて?」


「イーヒッヒッヒッ!! 素晴らしイッ!! 十分だともスケルトンレディッ!! 世界の危機は半日で終わるヨ、ウチらの辛勝でネッ!!」


 指をパチリと鳴らシ、用意しておいた手紙を扉の向こうへ出ス。少々手間だガ、こうでもしなければ彼は信じないからネ。


「これは?」


「【宝の地図】だヨッ!! ザガムに渡してくれまいカ、先程話したことも添えてネ。君が準備出来次第、彼も動き始めル。よろしく頼むよシスター、【魔女】のウチでもこれを抑え続けるのは疲れルッ!! ……日付が変わる頃にもう一仕事あるんでネ。今はまだ温存しておかないト」


「その……大丈夫ですか? いえ、皆様もそうですが、ベファーナ嬢自身がかなりご無理をしているような気がして……」


 声の調子だけで察したのカ、シスターは不安げに尋ねル。流石、野戦病院で兵士の治療に当たっていたことだけはあル。他人の不調を僅かな情報で見抜いてしまウ。言語や種族の壁を越えて相手の心を開かせる君モ、時代が時代なら王都で暮らす英雄だったろうニ。


「心配ドーモッ!! ダイジョーブダイジョーブッ!! 【労働に対する対価】は既に貰ってるからネ、感謝するならポラリス司祭にするといイッ!! 目覚めた彼ガ、何のことやらって顔をするのが目に浮かぶヨッ!! イーヒッヒッヒッ!!」


 サアサア、駒も出揃って反撃ダ。古き人類を滅ぼして、今度はウチらの世界を守ろうじゃないカ。


***


 状況が落ち着き、二人の足の治療もようやく終わった。あれから敵襲も無く、少し遠くで力なく倒れる魔物の頭へ跨ったベファーナは、何やら忙しなく両手を動かしている。新人の【天使】は全身血で真っ赤になってはいるものの怪我は無い。だが……精神面はかなり不安定になっている。言葉がいつになくたどたどしい。


「すまない新人。もう一度、私達に説明してもらってもいいか。分断され、状況を理解できていない者がほとんどだ。辛いとは思うが……話してはくれないか?」


 ローグメルクが生成術で生み出した濡れタオルで、顔や頭をペントラに拭かれている新人へ、アダムは屈んで目線を合わせ説明を求める。新人は小さな声で返事をすると、自身に起きた出来事を順を追ってゆっくりと語り始めた。


 彼女は何もない暗闇で無数の怨嗟の声に狂いそうになりながらも、精神世界の奥底で【箱舟】の本体である存在と出会い、【天使】の使命感に駆られ外の世界へ連れ出すと約束した。その後、天井に輝く光を目指して螺旋状に伸びた階段を上り、登り終えて彼女が目にした光景は白い街並みだった。彼女が出てきたのは中央に聳え立つ塔らしく、僕らを探そうにもどちらへ向かっていいかもわからず、呆然と彷徨っていたとのこと。

 歩き疲れ建物の前に座り込んでいると、緑の装束に身を包んだ警備兵一団と出会い、運良く敵対しなかった彼女はそのまま彼らに保護された。だが、彼らの拠点へ向かっている最中、異変は起きた。

 魔物を引き連れた自分と同じ顔の一団。武装した彼女達は兵士を【銃】や魔物との連携で攻撃し始め、新人と生き残った兵士数人は付近の建物へ逃げ込み籠城するも、数分足らずで周囲の兵士達の【身体を中から食い破る】ようにして、自分と同じ顔の存在が出て来たそうだ。彼女達は新人を屋外へ引きずり出すと、兵士の死骸を貪っていたあの巨大な魔物へ指示し、抵抗する間もなく一飲みにされた。

 胃の中はそれなりに広く、暗闇の中、消化されていない兵士達の死体や血臭に一人耐えていた。喪失感、孤独感、無力感――――そして飲み込まれる直前、自分と同じ顔の者達の発した言葉が彼女を襲ったのだろう。

 ――――ありがとう【天使】様。あなたの【犠牲】で天へと飛び立てる。



「……ごめんなさい。私の……私のせいなんです。私が彼を、救おうとしてしまったから……私があの暗闇で、生きたいと願わなければ……きっと……きっと緑の兵士さん達も……ううぅ……うううぅ」


 自分のコートの裾を掴み、俯いて涙ながらに自身の行動を責める新人。彼女がそういった行動をとったことについて、僕とアダムは責めることは出来ない。意識が朦朧とした極限状態の立場なら同じ選択をし、彼を救おうとしただろう。救いの手を差し伸べる【天使】として、その使命感に駆られる気持ちは理解できる。


「もう大丈夫さね。よく耐えた、よく耐えた。……ごめんね、一番傍に居たのに一人にしちまって。ここも安全とはまだ言えたもんじゃないけど、新人ちゃんのおかげで色んな事が分かったよ。話してくれてありがとね。こっからはアタシらが一緒だ、もう一人にはしないよ」


「ペントラさん……うああぁ……あぁ……」


 優しくなだめるペントラへ、幼い子供のように泣き付く新人の姿を見て胸が痛み、コートの胸の辺りを強く握りしめる。本当に何もできなかったのは、上司の僕だ。いざという時に傍にいてやれず、未熟な彼女には重過ぎる選択を強いてしまった僕の責任だ。何処で選択を間違えた? どうすれば回避できた? どうすれば――――


「――――あまり自分を責めるな。私まで惨めになる」


 隣に立つアダムが僕の左肩を掴む。彼も新人の姿を見て心が痛んだのだろう。だが……彼から素直に励まされるのは初めてのことで、驚きのあまり返事の言葉が出てこなかった。動揺するこちらをよそ目に、彼の目はいつになく真っ直ぐで、このあと何をすべきかを既に見据えているような……落ち着いた雰囲気を醸し出している。


「悩んだところで結果はもう覆らないんだ。どうすれば良かっただなんて、私達にわかるものじゃない。【ルシ】のように【未来視】でも出来れば別だがな。……その涙を拭け。部下の目の前で涙を流すようでは示しがつかない」


 涙を拭け。彼にそう言われ目の下へ手を当てると、確かに僕は両目から涙を流していた。肌を伝う感覚はしなかったし、感動して目頭が熱くなるのとは違う。無意識で溢れ出る涙。


「え……あれ? ……僕、なんで泣いているんだろう。おかしいな……でも、彼女の姿を見てると、胸が痛いんだ……」


 コートの袖で何度か拭い、ようやく涙が止まる。胸は針を刺すように痛いままだが……アダムの言うように、今の新人に弱い姿を見せられない。幸い新人はこちらへ背を向けており、彼女を囲む皆の輪から少し離れていた僕らのやり取りも耳に入っていない様子だった。


「うん……そうだね。まだ立ち止まれない。……ベファーナさんにも、彼女の話を伝えてくる。状況が色々と変わり過ぎてるし、外の状況がわかるのも彼女だけだから」


 新人の壮絶な話を聞いて、少し動揺していたんだろう。大丈夫、まだ折れない。自分にそう言い聞かせアダムや皆に背を向け、ベファーナの元へ歩き出す。

 弱音は吐けない。不安は伝播する。一度広まってしまったら、仕方がなかったでは済まされない。アダムの真っ直ぐな先を見据えた目を見て、自分の心の弱さや優柔不断さが少しだけ嫌になった。僕も……彼の強さに負けていられない。


***


 ポラリスの様子が明らかにおかしかった。憔悴した部下の姿や語られる事実に動揺し、弱音を吐くのはまだわかる。だがあいつは無自覚で涙を流し、それにも気付いていないほど自分の感情に混乱していた。しっかりとした足取りでベファーナの元へ向かっているが……外見ではわからずとも、積み重なる特殊な環境と心労で、奴の中で何か溜まりつつあるのか。

 改めてあいつの振る舞いを見ると……もどかしいな。お前は【天使】の真に知らず知らずのうちに迫っていたんだ。そして扉の前へ立ち、気付けずにいる私や他の奴らへ助言して導いている。馬鹿なんかじゃない。空っぽなりに感情を理解しようとして、混乱している。私が完璧な【天使】であろうと苦悩している間、いつもそうやって悩んでは語っていたのだ。


「今度は……私が支えてやらないと――――」


「――――やっと気付いたすか? 俺達があの人にしてやれること」


 いつの間にかローグメルクやスピカ、アラネアが傍に立ち、ポラリスの後ろ姿を見守っていた。ローグメルクは顎へ手を当てながら、眉をひそめて続ける。


「俺は友人としても【導きの天使】としても、司祭をお嬢と同じくらい慕っていやすし、いつも心配してるっす。あの人は……なんというか、いつ折れてもおかしくないのに折れずにいる。いつ割れてもおかしくないのに、自分から善意で当たりに行く人なんす。いやぁ、変人というか好奇心の塊で。……ヴォルガードの旦那とは違うっすけど、いつか落ちそうになった時、受け止めてやらなきゃって思っちまう人っす」


「だね。疑ったり疑問を抱いたりはしても、相手を陥れるような駆け引きをしてまで、自分の利益を生み出そうと思わない。典型的な貧乏くじを引きに行くタイプさ。彼は元々ああなのかい?」


 アラネアも尋ねながら手帳を取り出し、メモを取っている。精神世界でのメモは消えると理解しても尚、その時その瞬間を手記として書き続けるのは職業柄の癖か。


「司祭は……昔からの同期ですが、それほど交流があったわけでもありません。十年間取り仕切っていた上司が上司だったのもありますが、いつも一人でふらふらしているような男……そう思っていましたので、新人やアポロよりも会話を交わした時間は短いでしょう」


「だろうねぇ。彼は彼なりに君を認めているけど、副司祭はいつも突っぱねてばかりだった。歩み寄ろうとしなければ、司祭の本質を見抜くのは難しい。何を言っても関係や距離が変わらない、底なし沼のようにも感じてしまう。あっ、司祭や副司祭のことは好きだともっ!! 【天使】って存在に興味があるのも確かだけど、今は君ら個人の感情や関係性に興味があるっ!! 見ていて楽しいよ、すごく」


「言葉選びが不穏なんですが」


 彼の言葉に裏はない。状況を純粋に楽しんでいるアラネアに半ば呆れつつも、一番交流する時間は無かったであろう彼が、ポラリスの本質を見抜いてしまう。私の目が節穴なのか、この男の目の付け所が異常に良いのか。


「アダム副司祭。何故……お兄さんをあれ程までに毛嫌いしていたのですか? ボクはあなたがお兄さんを陥れようと躍起になっている姿を見て、どこかで恨みでも買ったのか、同期の自分を差し置いて上司になったことへの不満か……ずっと気になってたんです。あなたがボクやお兄さんの間に入って狙撃から守る姿を見て、何かが変わったことに気付きました。以前のあなたなら、間違いなく彼やボクに腹を立てていました」


 成長し、姿の変わったスピカの視線が普段より高い位置にあることへ違和感を覚えつつ、一呼吸置く。彼らは――――彼らも、【地上界】に生きる住人だ。


「変わったというより……少しだけ、向き合えるようになっただけです。自分自身や司祭、周囲の環境やあなた達と。……司祭は――――いえ、ポラリスは私にはない物を持っていて、努力しても常に後ろを追いかけているような……不気味さがありました。人間に近い思考のあいつが恐ろしく、あなた達や他人へずかずかと接するあいつを見て、【天使】として図々しく感じていたのかもしれません」


 嫉妬や憎悪は、人を正常な判断から遠ざける。【お告げ】を十年間行い続け完全に理解したと錯覚し、自分自身が狂っているとは気付けない。思い返せばこの十年、上手くいかないことへ腹を立ててばかりだったな。


「あいつが頼りになる上司かどうかは別として、今は……その……恥じています。私自身の視野の狭さに。羨ましく、優秀だと常々言っていました。向こうから距離を詰めようと何度か食事や稽古をしたりと、理解しようともしてくれていた。皮肉か嫌がらせか、そうとしか考えられなかった私は常に否定的でしたが……今のポラリスの姿を見て確信しました」


「………………」


「あいつは決して強い奴じゃない。それでも誰かの為に苦しみ、受け入れ、導こうとしている。……壊れずにいるのはあなた達の支えのおかげです。……ありがとうございます」


 皆に向き合い、【初めて】本心から頭を下げる。謝罪、感謝、掃き溜めのように扱っていた私自身への決別。様々な感情が湧き上がる。ああ、心とはこうも豊かな物なのか。



 ……その下げた頭を、べしべしと平手で叩かれ頭を上げる。平手の主は――――いつもの何かを企む表情でニヤリと笑うスピカ嬢だ。彼女は上機嫌そうに切られてない角を擦り、ふんぞり返って見下す。


「ボク達の方がアダム副司祭と比べずっっっっと人を見る目があるようですねぇ? 自称完璧な【天使】様は節穴なのでしょうかぁ? んんん~? 怖がりでチキンハートな胃痛持ちインテリ野郎とお兄さんは違うんですよぉ~」


「……やはり、あなたの事が好きになれませんね。スピカ嬢。あいつがだらしないのは、あなたのせいでもあるんですよ? 【天使】としても同期としても、これは看過できません。関わるな、とは言いませんが……お互いの立場を理解した上で、ポラリスに接してください」


「うわ、急に保護者みたいなこと言い始めた。お兄さんはお兄さんの考えを持って、ボクらと接してくれています。良いも悪いもありませんよ」


「良いも悪いも分からないほど、色々抜けてる奴なんです。馬鹿にしてるわけじゃないですが、【天使】にとって不要な感情まで覚えられたりでもしたら困るんですよ。前任者が屑……失礼、放任主義だった分、私が正しい【天使】として教育し直さないと――――」


「――――お兄さんはすごく頑張ってるんですよっ!! 幸薄い自分の感情を削って他人へ分け与えて、自分よりも体格の大きい獣人や魚人、胡散臭い【魔女】相手にもビビらず、真っ黒な縦社会の【天使】の一員として、ボクらの友人としてもっ!! 頑張り過ぎてぶっ倒れるんじゃないかって……心配してるんですからっ!! ふ、副司祭として……もっと……もっと、しっかり……彼を支えてあげてくださいっ!!」


 私のコートの襟首を掴み、スピカは涙目で声を震わせ訴える。彼女達は……ポラリスへ冷たい態度で接する私へ面と向かい、この言葉を叫びたかったのか。無碍に扱い、増悪を込めて皮肉を吐く私が、いつか彼を壊してしまうのではないかと不安で仕方なかったのだ。……今ならわかる。あいつがいつ折れて壊れるかだなんて、あいつ自身にも分からない。

 彼女の後ろに立つ二人も、やれやれと言わんばかりの表情を浮かべて返答を待っていた。


「言われなくても……そのつもりです」


***


 【信仰の力】を纏った【銃】を、ベファーナが跨る巨大な魔物の頭部へ構える。意識が朦朧としているのか、魔物の目はうつろで焦点が定まらない。


「やめるなら今のうちだよポーラクン。その【銃】は君自身の感情を削ル。擦り減らし過ぎてハ、君の方が壊れてしまうヨ。それト、この兵士に同情する余地はないと思うがネ? 有限である力を無駄遣いするべきじゃあなイ」


 両手を魔物の血に染めたベファーナが、手首をプラプラとさせて指先の血を払い飛ばして警告する。だが、彼女の話した通りなら、彼や兵士達を救うことは僕らが【箱舟】の外へ出る為の足掛かりとなる。五千年以上の柵から救い、終わらない死をここで終わらせる意味でも。【銃】の引き金を引き、苦しむ彼を――――


 ――――カチッ、カチッ……カチッ、カチッ、カチッ、カチッ


 右手に握られた【銃】から弾丸が発射されることはなく、引き金を引いた時の小さな動作音のみを出す。何故? ベファーナの言うように感情が底尽きたのか? いいや、僕はまだ折れても壊れていない。

 再び引き金に指を掛け、慈悲や幸福を込めて弾丸作り、【銃】に装填されるのを想像する。発射しようとした刹那――――魔物の頭から飛び降りたベファーナが、【銃】を握る僕の右手を血の付いた手でぴしゃりと叩いた。軽い接触だったにもかかわらず、【信仰の力】を纏った【銃】は硝子のように砕け、隊長の【銃】本体もさらさらとした砂へと変わる。これは一体……。


「【崩壊】だヨ。目覚める為にはまず【栄養】が必要ダ。今はゆっくりだガ、真夜中に近付くにつれ余分な建物も【崩壊】していク。そうして精神世界が閉じかけた時ガ、ウチらの抜け出すチャンスでもあル。解放されるのに便乗しテ、皆の精神も元の身体にウチが戻せば一先ずアンシン。彼らを救済するのを勧めたのハ、アクマでその際に妨害を受ける危険を減らす為ダ。勘違いはしない方がいいヨ?」


 そう説明するベファーナの視線の先では、建造物や街灯が地中から砂へと変化し、支えを失って街道へ倒れていく光景があった。まずい、早く彼を――――


「――――チガウチガウ、彼に必要な物は【慈悲】や【幸福】なんかじゃなイ。それはもう彼が手に入れてしまった感情サ。言っただろウ? 【優しさ】だけじゃ全てを救えなイ。君が今すべき選択ハ――――君自身が今持っていル、その感情だヨ」


 彼女は血の付いたままの指で、自身の目元を指す。まさかと思い、手を当てる。……やはり無意識に両目から涙を流していた。

 これが今の彼に必要な感情? この感情がどういったものなのか、まだ理解できない。だが、とても大切な感情であると、僕の中の何かが告げている。手放してしまいたくもあり、手放したくない矛盾。「【優しさ】だけじゃ全てを救えない」と言ったベファーナの言葉を思い出す。【負の感情】であることに違いないこの感情を……傷付き、意識が朦朧としている彼へと与える。……救いとは程遠い行為ではないか。


「僕には……わかりません。それが本当に正しく、彼の救済となる行為なのか。ベファーナさんは自分や僕らの為になる選択は勧めますが、彼らの気持ちを汲んだ選択ではないのでしょう? ……それだけは納得できません」


「残酷に思うだろウ? わかってるじゃないカッ!! というかソレが答えなのだヨッ!? 鈍いナァ君ハッ!! そこがイイ所でもあるんだがネ、イーヒッヒッヒッ!!」


「……え?」


 彼女は一笑いすると右手の指をパチリと鳴らす。【白の一団】の死体がある方角から、彼らの携帯していた【銃】が一つ、ベファーナの手の中へ納まるようにして飛んできた。先端をしっかりと掴んだ彼女は僕へ【銃】を差し出す。


「ラストチャンスダッ!! 引き金を引くのは君デ、銃弾は一発ッ!! ベファーナちゃんを信じル? それとも自分の【優しさ】を信じル? 好きに選び給えヨッ!! ウチは一足先に皆へ現状を説明してこよウ。【崩壊】現象を目の当たりにしテ、困惑しているようだしネ」


「あ、あの……」


 押し付けるようにして【銃】を受け取らせると、ベファーナは頭上で待機していた箒へ跨り、宙を滑るようにして皆の元へ低く飛んで行く。


 【優しさ】だけでは全てを救えない。……【慈悲】や【幸福】は既に持ち合わせていて、満たされてしまっている。それらが彼を化け物にしているのだとしたら……真逆の感情を与えることで均衡が保てるのか?

 同じ様に【銃】へ【信仰の力】を纏わせ、僕の心へ刺さり続ける感情を弾丸にし、【銃】へと込める。本当に良いのか疑問が頭を過るが、軽く頭を左右へ振って振り払う。【銃】を持つ手ががくがくと震え、対象が大きくなければ外してしまうかもしれない程定まらない。虚ろな瞳が僕を見る。彼が何を思っているか……わからない。口は縛られ、息絶え絶えになりながらも抵抗するかのように低く唸る。

 言葉は……通じるのだろうか。他の魔物達も元は兵士で、意識もしっかりとあった。喋れずとも、聞こえてはいるのかもしれない。遠くで【崩壊】が進行し建物が崩れ、地鳴りがびりびりと地面を伝って全身に響く。


「………………」


 言葉の無い、睨み合いが続く。時間も残されていない。皆を待たせてしまう上、この場に長く留まるのも危険だ。引き金に指は掛かっている。ただ指先を引くだけで、彼にこの感情を撃ち込める。だが――――


「――――僕は……できる事なら、皆を救いたいと思っています。あなた達の人類も、今を生きる僕らも。……それはとても険しい選択で、僕や皆さんがどれだけ努力しても、あなた達を今の【地上界】へお連れすることは出来ません。生きたいと願うことは間違っていませんし、もしあなたが現代を生きる【地上界】の住人だったのなら、僕も全力で支えたでしょう」


 左腕のコートの袖で涙を拭う。手の震えが止まり、火が灯ったように胸が温かくなるのを感じる。右腕から肩を通し、左腕を伝うように【信仰の力】が流れ、もう一つの【銃】が握られた。


「ですが……すみません。僕も……あなたと同じくらい、後ろで待つ皆さんと一緒に【今を生きたい】んです。……おかしいですよね。僕は神々の手足として動く【道具】として生まれたのに、生みの親へ背き、皆を自分の意思で生きられるよう導こうとしている。神々からしたら、僕は紛れもない【欠陥品】だ」


 魔物は唸るのを止め、こちらを見据えて目を細めた。彼らは明確な意識があり、声も認識できるている。姿は変われど、彼らはそこに居るのだ。


「右手に握られた【銃】には、僕の抱いた感情のこもった弾丸が入っています。物理的な痛みはありません。ベファーナさんは、これがあなたの救いになると言ってはいましたが……僕はとても辛い感情であることも本能で認知しています。ですのでもう一つ、それを和らげる感情を込めた弾丸を用意しました。温かくて柔らかな日差しと緑の匂い、それと僕の皆さんとの思い出を、ほんの少しだけ」


 両手に握られた【銃】を彼へ向ける。一つは深い悲しみ、一つは僕の温かな思い出を。ベファーナは勝手なことをしてと怒るだろうか。それともいつものようにニヤニヤと笑って誤魔化すだろうか。どちらにしても、僕の選択はどっちつかずで……我儘だ。


「またいつか、何処かで会いましょう。……汝に――――【天使】の導きがあらんことを」

蝶よ花よとただポラリスへ与えるのではなく、ポラリスが周囲へ身を削って与える姿に動かされ、周囲も支えようとするお話でした。

アダム君の保護者属性は後輩の育成に対してもそうですが、曲がりなりにポラリスにも発揮されます。だらしないと本人の私生活を指摘したり、深く関わらないようにと警告したり……いい奴なんですよ、彼。

彼の性格は既に完成してしまっているので、周囲へ悪態吐くことは無くならないでしょうけど、少しだけ素直になったアダムと柔軟なポラリスのコンビは、メインの武装である【剣】と【盾】も相まってマッチしているように感じます。

最後にポラリスが施した二発の弾丸でどう運命が変わるのか。次節もお楽しみに。

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