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エピローグ


「だから言っただろう。アシズム」



侵略者達が片付けられた時間は、東京に姿を現してものの10数分。

そんな短い間で彼等はこの星の雌達と出会い、敗れて死んでいった。



「あの馬鹿共を抑えられる奴等なんて、そー居ないって」

「……はぁ~。なんていうか、君の言葉。彼女達をそーいう風に認識しているって感じで、彼女達が可哀想だ」

「そーでもねぇだろ?ゴリラをゴリラと言って、問題がねぇってくらいの事だ」



広嶋は飯を食べ終えたくらいの時間だった。

そんな時間で



「それとアシズム。俺に侵略者を止めて欲しかったのは、あいつ等の心配ではなく。あっちの心配だったろ」



テレビ中継されている光景は、2人には分かっていた事だった。



『ご覧ください!わずか10数分の間に、首都圏が戦場のようになってしまいました!!建物がいくつも倒壊!ガラスも割れ、地面に散らばっており!火災も7件ほど発生!!』

『謎の飛行物体も墜落させられており、警察、自衛隊、そして国が調査、対応をしているところであります!』

『この仕業は宇宙人による仕業かどうか……』

『一部では人間がやったと、目撃者が語っていますが……』




大惨事となっている首都圏。

侵略者を軽々と返り討ちにする雌共の暴れぶりは見事であり、防衛したとか言う良い意味が残らないほどの、戦場跡地となっていた。10数分で、小型ミサイルが6つほど首都圏に落ちてきたと考えて頂ければ、分かりやすい事だろう。それだけの暴威が起こっていた。



「はぁ~……」

「灯ちゃん達。派手にやるねぇ。建物の修繕とか、記憶操作とか。大変なんだよ。神様は天気だけ協力してあげるとするか」

「……大人しくあいつ等が攫われた方が、東京のためにはなったんじゃねぇのか?」

「一理ありすぎて、困ってしまうね。広嶋くん」

「宇宙船の中であいつ等が暴れてくれたら、こうはならなかったろう」

「そーいう作戦を早めに言いなさい。ホントに困った人達だ」


その困った連中はこちらに向かってくる始末。もうすぐだ。



ガチャッ



「はい、片付けたわよー!アシズム!!祝いの酒を持ってきなさい!」

「もー!みんな戦ってるのに、あたしだけ戦えてない!!突き落としただけ!」

「特攻したのお前だろ、鯉川。ウダウダ言ってんな」

「なんでみんな……。撲殺した事を喜んでるんですか?私には理解できません。オレンジジュースをください」

「いや、彩もやってんじゃん。すぐにトドメさせない辺り、あなたも酷い性格をしてる」

「勝った時は酒よねー」




勝利とは、必ずしも終わりとは限らない。一時的なものだ。


「んじゃー。乾杯!!」

「かんぱーーい!!」



圧倒的な勝利。防衛を祝する凶戦士な女性達。


「ガッツリとした焼肉を持ってきなさい!!」

「ここ喫茶店ですけど?」

「カンケーねぇし!パーティーするなら焼肉が定番でしょ!!」



祝いの席でも、その暴威は当たり前に奮われる。少しでも冷えれば良いのに、続いて高調している。

店にある肉は全て焼かれては食われ、野菜も続いて食される。彼女達の胃袋よりも高みへと昇る、平らげたお皿の数々。広嶋まで皿洗いを手伝わされるほどの、食べっぷり。



「はぁ~」

「ふぅ~……」



そのパーティーの奥で、溜め息をつく2人。特に広嶋は客として来ているはずだった。



「やっぱあいつ等、寝てる時に攫わせた方が良かったぞ」

「でも彼女達が、ちゃんとした女性をやるかと言われたら、疑問があるねぇ」

「返品されるかもしれないな」



知識と肉体、技量が詰め込まれた雌というのは、とてもとても、……。雄達には扱えない、超危険生物だったのだ。



おしまい。



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