「なろう」の小説を面白くしたいんだよ!
『タイトルのままのことを本当に思っている自分』に気がついてしまい、居ても立っても居られなくなって、夜中にエッセイを書き始めました。
「なろう」に来て、まだ2ヶ月も経っていない底辺作家が何言ってるんだよ! と思われて然るべきですが、証拠はございます。
それは、「なろう」に来てから、私がガチ感想しか書いていないということです。そして、私はガチ感想しか書けない理由に今日、思い当たりました。
——人を選ぶにも関わらず、なぜガチ感想になってしまうのか。
それは、私が常に「どうしたら、この小説はもっと面白くなるだろうか」と考えながら、読んでいるからです。
私にとって、「なろう」の作者様は(特に相互お気に入りユーザー様は)同志なのです。
つまり、文章力と構成力の向上を志し、更なる面白い小説を書くことを目指す、仲間なのです。
だから、私の感想はいつも、熱いです。鬱陶しいほど、熱いのです。
決して、粗探しをしたいわけでも、作者様の自信を喪失させたいわけでも、ないのです。結果的に、そうなってしまうとしたら。この場合においての、私の批評力が著しく低かったというだけのことです。
私は「なろう」の小説が、もっと面白くなっていってほしいのです。「なろう」の環境が好きになってしまったのです。だって、こんな環境、リアルにないですよ。
例えば、道端で出会った知らないおじさまに「僕の小説を読んでくれ」と言われたとします。
まず読めないじゃないですか、怖すぎて。いえ、私は断れずに読むこともあると思いますけど……。すると、卑猥な言葉の羅列が待っていることもあるのですよ。
「つまんねえんだよ、この野郎」と私が、罵倒することになるわけです。
キャラがブレたように感じられたかと思いますが、私はよく「気が強いのか弱いのかはっきりしろ!」と言われる人間です。変なところで気が弱いのです。それはさておき。
億に1つ、普通の小説を読むことになったとして。とてもじゃないですが、私の口から「面白い」以外の言葉は出てきませんよ。
絶対に。良いところだけを見つけて、褒めようとします。相手は初対面で、人見知りもしますし……。すると、最後には「そうなんだよ、面白いのに誰も読んでくれないんだよ」と、おいおい泣かれて、おじさまの身の上話を聞かされることもあるわけです。だって、私は駅で立っているだけで、よく身の上話を聞かされるタイプですし。
でも、これが「なろう」であったなら。面白い小説を書きたいと思っていない方は、ほぼいないでしょうから、初っ端から確実に小説と出会えます。
ネットにおいて、性別も年齢もあってないようなものでして、文章の中の私は現実の私でもないので、人見知りをすることもなく、しっかり意見をお伝えすることもできます。
まあ、私も作家の端くれですから、文章で人と繋がることが好きなのです。
——でも、本当ならば。
道端でいきなり会った人に、「読んでください」と自分が書いた小説を渡して。乗り気じゃない人に読んでもらって。冒頭から読む気にさせて。そして、手放しで「面白い」と言ってもらえるような、作者になりたいと思いませんか?
私は、才能もなく努力もなくで、30年後くらいになるかと思いますが、いつかはそんな作者になりたいと思っています。
え。そんなこと、考えたこともなかったですか? すみません。
でも、今日も私は、空が白み始めたことを気にしながら、考えているのです。
——この小説、どうしたらもっと面白くなるかなぁって。