.%◇第4話 -事故-
「ただいまぁ...」
「あら美悠。遅かったわねっ!!!」
パタパタと駆けてくる美咲に
苦笑いをうかべリビングに
向かった。
「ほらっお腹すいたでしょ?すぐできるから手を洗ってきなさい!」
「はぁい。」
洗面所に向かい
手を洗い出し
ふっと顔をあげる。
自分の顔を見て
顔色がすぐれないのに
気付く。
そういえば...あんまり
食欲もないし...
体もだるいなぁ....
どうしたのだろかと思ったが
疲れているだけだと思い
あまり気にせず
リビングに向かった。
そして夕飯を食べ終わり
お風呂に入ると
もう12時を過ぎていた。
「はぁ...疲れたぁ...」
ベットに寝転がると
急激に眠気が襲ってきた。
そして
いつのまにか
眠ってしまっていた。
-深夜4時。
美悠は心地よく
安眠していたが
急激な胸の痛みで
目が覚めた。
「ぅッ...クッ..ァア....」
胸を押さえ
痛みもがく。
「お母..さ...んっ...!!」
必死に美咲を呼ぶが
声が掠れ届かない。
はいつくばりながらも
なんとかドアまでたどり着き
下にある美咲の部屋へと
歩を進める。
そして階段に差し掛かった時
また激痛にみまわれた。
「グ..ぁあ...」
美悠の肢体が
力を失い崩れおちる。
そして
足に力が入らず
階段を踏み外してしまった。
「っ!!!ッ...きゃぁぁぁ!!!!」
美悠の体が中を舞う。
そして激しい音を立て
地面へと叩きつけられた。
「美悠....?」
叫び声と激しい音と共に
目を覚ました美咲は
何事かと様子を見に来た。
「美悠?...みっ美悠っ!!!!」
美悠は地面に頭をうちつけ
気を失っていた。
「美悠っ!!!」
美咲の叫び声が
静かな廊下に響きわたる。
美咲はすぐさま
救急車を呼び
美悠は病院へと
運ばれた。
この時、誰も
これが悲劇の始まりだとは
気付きもしなかった。