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Prologue
回る廻る世界
僕はそれを全て記録してきた
世界の状態を軸に人々の生から死までの瞬間を
ある役目を担う為
僕は肉体と精神の時間を止めた
僕と一緒に生を授かったモノが消えていく
僕よりも何百年も後に生まれたモノが消えていく
肉体と精神の時間を止めた事に対して悔いはない
だけどそれでも寂しいの
これからも僕はその身が朽ちるその瞬間まで
大好きな人達が消える瞬間を
この瞳に焼きつけなければならないの?
僕は色んな人と仲良くなった
それでも、今まで独りだった
これからも独りなの?
次に会う人間も僕を置いて先に消えてしまう
僕を独りにしないで欲しい
どうか――――
どうか、僕の願いを聞き届けて――――