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第2話:友人2人、そして俺はフルーツオレを求めて

5月になると、暖かさは暑さへと変わる。

そんな事を考えながら、学校へと続く道をだらだらと歩いていた。


学校まで残り500mを切った頃合いで、後ろから肩を叩かれる。

確認するまでもなく相手が誰なのか分かるので振り向かず声をかける。


「葉月か・・・おはよう」

「真悟おはよう。どうしたの?元気ないけど」

「暑いからな。それにお前が元気すぎるんだよ」


俺の隣にやってきたのは、都築 葉月。

元気という言葉が良く似合う女であり俺の友人である。

少し日焼けした肌にショートカットの髪が良く似合っており、男女問わず人気がある。

俺は中学3年の時に同じクラスになって以来、仲よくしている。


「暑くても元気出さないと。ちゃんと朝食食べた?」

「あぁ、食べたよ。嫌というほどにな」


今日の朝食ももちろん、如月家で食べた。

向こうでご飯を食べるようになってから、既に1週間が経つが、おばさんのハイテンションが初日からキープされたままであり、いつも膨大な量の食事が食卓に並んでいるのだ。


「ねぇ、真悟。何度もしつこいようだけど、もう1度バスケ始めてみない?」

「悪いな、葉月。俺はもうそんなつもりはないよ。それに辞めてからもう3年だ。流石に体がね」

「そっか、そうだよね。ごめんね、変なこと聞いて」

「お前が申し訳なさそうにするな。葉月はいつも通り馬鹿みたいなこと言ってればいいんだよ」

「何よそれ。まるで私が馬鹿みたいな言い方して」

「あれ、違ったか?おかしいな、俺の認識では確かにそうだったはずなんだが・・・」

「た、確かに頭はいい方じゃないけど・・・。もう、真悟なんてしらない」


そう言うと、葉月は俺を置いて走って行ってしまった。

少しからかい過ぎたかなと反省しつつ、俺は残りの道のりを歩いた。



授業というのは、ある意味凄いと思う。

何故かというと、前日どれだけぐっすり眠ろうが眠気を誘うからだ。

きっと先生が授業中に話している言葉は、ラリホーやスリプルの類に違いないのだろう。

まぁ、そんな訳で俺は昼休みになるまでほとんどの時間を寝て過ごした。

後に友人から聞いた話によると、どうやら俺は放課後呼び出しらしい・・・。



さて、寝ていたせいかあっという間に昼休みになってしまった。

唯のお母さんに弁当を作ってもらっている俺は購買・食堂にいく必要はないわけだが、現在の俺は教室の中ではなく購買の列に並んでいる。

理由は昼休みになった途端、届いた1通の忌々しいメールのせいだ。


「フルーツオレが飲みたい」


何とも簡潔で分かりやすい文章なのだろうか。

送ってきた主は言うまでもないだろうが、そんな訳で俺は今購買にいるのだ。

学校の自販機にはフルーツオレは売っておらず、いちいち混む購買にしか売ってないのは、俺のストレスを増やすだけだった。



「お前がフルーツオレ飲むなんて珍しいな。甘いものはあまり好きじゃないって言ってなかったか?」


フルーツオレを購入し、教室へ戻る途中、俺は声をかけられた。

声の主は大津 大地。俺が一番気を許している友人だ。

苗字と名前の両方に大が入っているという理由であだ名はビッグになっている。

身長の方も大きく180㎝を超え所属するバスケ部でもエースなので相応しいあだ名だろう。


「まぁ、俺が飲むものじゃないからな。ちょっとしたお使いだよ」

「お前がお使いね。似合わないことするんだな、罰ゲームか?」

「罰ゲームではないが、似たようなものとでも言っておく」

「良く分からんけど、大変そうだな」


まったく心にも思っていないことを口にするビッグ。

基本的にマイペースでのんびりしているから、いつもこんな感じだ。

俺としてはこれぐらいが一緒にいてしっくりくるから、一番気を許しているのだろう。



「じゃあ、俺は今から屋上に行くから」


教室の前までくるとビッグは俺にそう言った。

バスケ部のエースはマネージャーと付き合っており、昼食時間はいつも屋上に行っている。

まったく、これだからリア充は・・・。

なんて事を思いながら、俺は返事をした。



教室に入ってから唯を探す。

とはいっても、いつも通りの場所に座って仲の良い友人とご飯を食べているのですぐに見つかった。

その集団のいる方に近づいていき、唯に声をかける。


「ほら、フルーツオレ買ってきたぞ」

「わざわざありがとう。ごめんね、頼んじゃって」


二人きりの時には見せない笑顔で唯は俺にそう言ってくる。

今の笑顔を見てにやけている馬鹿どもが周りにいることは考えなくてもわかる。


「気にしなくていいよ。こっち置いておくから」


俺はそれだけ伝えてフルーツオレを唯の席に置いてその場を離れた。

遠ざかる集団から何か声が聞こえてきたが、俺には聞こえなかった。


そして、俺は自分の席に戻って、ある事に気づいた。

お金回収してねぇ・・・けど、戻ってくるのか?




真悟の友人2人が登場です。


そういえば、まだ主人公の苗字が出ていないような・・・。


次話では、出てくると思うので。


これからもよろしくお願いします。

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