表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/32

第1話:俺が奴隷でヒロインが女王で少しシリアスな話


俺は今、幼馴染みである如月 唯の部屋にいる。

学校では容姿端麗、頭脳明晰、文武両道等の四字熟語が最も似合う人物とされており、優しい性格もあり天使と称されるほどの完璧人間だったりする。

しかし、そんな完璧と思われる幼馴染みも結局は人間だ。

嫌いな人ぐらいはいる。

そして、その唯一ともいえる人物が俺だったりする。


「ねぇ、真悟。図々しいと思わない?」

「何が?」

「毎日、食事を世話してもらうことよ」

「思うけど、正直俺にはどうしようもできないから」

「それは分かってるわ。でもあなたは知ってるでしょ?」

「お前が俺の事を嫌いな事か?」

「分かってるみたいね」

「それがどうかしたのか?」

「お母さん達はあなたが来ることを喜んでいるし、来ないでとは言わないわ。だから、奴隷になりなさい」


いきなり何を言ってるんだか・・・

でも、俺にはそれを否定する権利がなかった。


「奴隷?お前はそれで納得できるのか?」

「勘違いしないで、これで我慢してあげるの」

「お前の気が少しでも晴れるならそれでいい」

「じゃあ、決まりね」


唯の言葉を聞いて、頷き窓の外に目を向ける。

天気予報でも言っていたとおり、今日の天気は悪く、大雨が降っていた。

こんな天気を見ると、いつもあの事を思い出す。


「もう3年になるんだな」


俺は特に何も考えずそんな事を呟いた。

そして、すぐに後悔する。


「あなたがそういう資格はないわ」


唯の怒った声が部屋中に響き渡る。

俺は悪かったと告げもう一度、窓の外に目を向けた。


あの時はまだ・・・

そんな事を考える。


唯の笑顔が記憶の中で蘇る。

そして、それは二度と俺に向けられないだろう。


「じゃあ、奴隷さん。早速命令よ」

「私コーラが飲みたいの。買ってきてくれる?」


この雨の中をね。

そんな事を考えながら俺は頷いた。

そして、もう一つ。


お前はコーラなんて飲めねぇだろ!

と、心の中で叫びながら。






あれ、なんかシリアス。


次からはコメディにしたいなぁ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ