か・ぞ・く 22
「明日香」
「お母さん!」
病院から解放されてお隣のお婆ちゃん宅に行くと、明日香が飛び出し今日子に抱きついた。
おばあちゃんも出てきて驚いた顔をした。
「二人ともどした、そげなぼろぼろになってまぁ・・」
「お婆ちゃん、説明はそのうち」
晴生がおばあちゃんの目の前に立った。
「俺、今日子さんと結婚する。明日香の父親になろうとおもう」
「・・・・そげか」
お婆ちゃんは二カッと笑うと、たまがおばあちゃんの足元に擦り寄ってニャーと鳴いた。
「明日香ぁ、よかったな」
「うん!」
三人手を繋いで、家の中に入る。
たった一日そろっていなかっただけなのに、随分と部屋が色あせたような気がする。
「電気つけてー」
「はーい」
今日子の言葉に明日香が電気をつけた。
明るさが灯る。
「いてて」
折れてしまった腕を押さえながら座る。
あのひつこい男は金で警察を黙らせたらしい。
元鷹社長も、今日子の社長に圧力かけて、口を封じたらしい・・すぐには無理でもまぁまぁ前と代わらない普通の日常が送れるわけだ。
ほっと一息つく。
「お父さん、お母さん」
明日香が頬を染めながら飛んできた。
手にはお隣のおばあちゃんにでも作ってもらったのだろう、なつかしい花のワッカを持っていた。
「二人並んで座ってー」
「?」
今日子も不思議そうにしながら座ると、今日子の頭の上に花のワッカを被せた。
「綺麗」
「ありがとう明日香」
「じゃあお父さん!」
「ん?」
「キスして!」
・・ん?
なんだって?
「誓いのキスだよ!」
「結婚式のこと?」
「そう、愛する二人は愛を誓い合うんだよ」
二人は困ったように見つめあった。
「どうするか」
「します?」
今日子は微笑みながら晴生のほうを向いた。
「え?な」
本当に目をつむんだ。
・・・・明日香の目が痛い。
(ソフトで許してもらおう)
頬を染めながら同じく目を閉じて顔を近づける。
バァァンッ!!!
「ハロー!元虎だぜ!」
此方も頭に包帯グルグルの状態で爽やかに登場してきた。
・・どうしてこの兄弟はKYなんだ!!
「・・・・もしもし警察の方ですか?今ふほ・・」
「なんでもないよ、はははは!」
今日子の電話を奪って元虎は切った。
「いいじゃないか、一緒に住むぐらい」
「住む!?」
驚いた声を上げると、そうだよと喜んだ。
「いいじゃないか、君達一切の金払ってないんだから!俺また自腹きったから家ないんだよ!」
なるほど、兄貴は手を貸してくれなかったのか。可哀想に。
「明日香、俺の娘ー」
「おじちゃん誰?」
「明日香に触らないで!!」
今日子が奪い返す。
ピンポーン!チャイムがなった。
今度はだれた。
「晴生ーーー!!聞いてくれよ!社長が俺に長期休み言い渡してきやがってさ!!研究超いいところだったのに邪魔するんだぜー!!」
「だからなんだ!?一々くんな!!」
「親友に対してひどくねーか!?明日香ちゃん、久振りー」
「あー拓にい!!」
嬉しそうに抱き合う。
「で、オタク今日子のなんなわけ?」
元虎は啖呵切る。
「えっと、晴生の知り合いなだけ?」
「なんだー、なんだー、そうっか」
「んなー」
ダルマが痛い腕を触ろうとした。
「・・・・・もう、お前等」
頭痛い。
「帰れ!!!!!」
ってことで、家族終了。
ごたごたですみません
最後まで読んでくださりありがとうございました




