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交流しよっ!  作者: 一理
17/22

か・ぞ・く 17


「晴生さん!明日香」

 扉を勢い良く開けて中に入り込むと、普通にご飯を食べ終えてお皿を片している二人が見えた。ほっと一安心してその場に座り込む。

「よかった、あの人に酷いことされているのかと思いました・・」

「あの人?」

 晴生は今日子の手をとりながら立たせた。

「元虎さんです・・あの人も兄である元鷹さんに借金を負わされ、裏稼業で働いて・・というか悪いことしてお金稼いでるんです・・何かあったらと私」

 明日香が今日子に抱きつく。

「大丈夫だよー・・今日は怖い人みてないよ」

「変な人は居たけどな」

「え?」

 明日香がにこにこと笑った。

「へんなおじさんがお家間違えたかなっていいながら、飴くれたの」

「そう」

「小豆味だったよ」

「!」

 元虎さんだ

 どうして、元鷹さんに頼んでおいたのに・・あのドSに頼んだ私が愚かだったというわけなのね・・。

「お母さん大丈夫?」

「アナタが無事ならお母さん生きていけるわ」

 可愛い子

「こほん」

 晴生が咳をした。

「よく状況をつかめていないんだが」

「元虎さんが、来るんです・・私を連れ戻しに・・」

 今日子は泣きそうな顔をした。

「あんな人に一生付きまとわれるぐらいなら・・私、死んだほうがマシです」

「ドンだけ嫌われてるんだ元虎さん」

 少し同情してしまったぞ。

「晴生さん、私・・」

 涙を見るのは初めてかもしれない

「泣くな」

 頭を撫でる。

 彼女が泣くと不安になる・・笑顔が見たい、笑っていてほしい・・もしかして、いや、もしかしなくとも俺は・・

「今日子さん、泣くな」

 縋る彼女の手をひき、抱きしめる。

 明日香が自分で目隠しをした。

 珍しく賢明じゃないか

「好きだ」

 泣いている彼女の唇を奪う。


「・・結婚しよう」

      

みっじかーい★

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