表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
交流しよっ!  作者: 一理
12/22

か・ぞ・く 12

「いやぁーご馳走になっちゃってー」

「ふふ」

 食べ終わった食事を片しながら今日子は微笑んだ。

「明日香、もう寝る時間だから寝なさい」

「はーい」

 お風呂を出たばかりの明日香は元気良く返事をすると二階に上がっていった。

「皿洗うの手伝いますよ」

「あら、結構ですよ、座っててください」

 拓郎はお言葉に甘え座りなおす

「いい奥さんだなぁ」

「奥さんじゃない」

「つまんねー男」

「るさい」

 テレビを見てまったりしていると、皿を洗い終えた今日子が戻ってきて二人の前に座った。

「?」


 今日子が二人に対峙するように正座したので不思議に思っていると、今日子から口を割った。

「そちらの主任・・元鷹さんはお元気ですか?」

「!!」

 主任の名前・・

「今日子さん、我が社で働いていたことあったのか?」

「いや、それより・・」

 拓郎が汗を流した。

「主任の名前を呼ぶ人が居たなんて!!」

 嫌われ者だと思ってたのに!!

「空気よめ!!」

 頭を殴ると今日子は微笑んだ。

「はっ・・まさか」

 写真を取り出す

「明日香の父親って・・まさかっ」

「違いますよ、いやですね」

 いやなんだ・・

「良かった。遺伝子レベルでよかった。あんな可愛い子の父親が主任だなんて可哀想すぎる」

 主任が聞いたら泣きそうなコメントだとおもいながら晴生は拓郎を睨んだ。

「なんで主任を知っているんだ」

「・・主任との関係性を説明する前に、私の身の上を聞いてくださいますか?」

「身の上?」

「はい・・」


 あれは私が中学生三年生の冬のことでした。・・もうすぐ卒業で、夢にまでも見た難しいエスカレーター式の高校に入れると思い、うきうきしながら家に帰っていました。

 しかし、家に帰ると、居るはずの人が居ませんでした。


「どうしたんだ?」

「両親が離婚して、再婚していたんですが・・再婚相手に借金があったらしく・・娘の私だけを置いて、ドロン」

 最低な親といえば、そうですね・・今更探そうとも思いませんけど

 途方にくれた私はただトボトボと道を歩いていました。


「え・・?」


 そうしたら、そこに雪だるまに顔を突っ込んで倒れている変な人を見つけました。


「主任だ!」

 拓郎の言葉に今日子は首を振った。

「お前どんだけ主任を常識ハズレなヤツにしたいんだ」

「だってさー・・てか、主任以外にも変なやつがいたもんだなぁ」

「でしょう?」

 今日子も微笑みながら言った。

「その人が明日香の父親なんですよ」

「へぇー・・えええええええええええええ!?」

 拓郎に叫び声を先にとられたが、晴生も驚いていた。まさか、そんな・・


 いままであんだけひっぱっておいて、今ココであっさり言うか?!


「彼の名前は元虎もととら・・正真正銘の、おばかさんです」

短いですね、次回想シーンはいります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ