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交流しよっ!  作者: 一理
10/22

が・そ・く 10


「た・く・ろ・う・君!」

 嫌な方法で呼び出された拓郎は愛想のない、むしろオープンに迷惑そうな顔をしながら呼び出した男・・主任を見て溜息をついた。

「なんですか、主任。人が丁度いいころあいを計ったように・・計ってんでしょうけど」

「んふふー」

 主任専用の高級な椅子が音をたてる。

「お願いがあるんだ」

「えー」

 もしコレが拓郎でなく、晴生だったら即「お断りします」といったところだが、出世欲のある拓郎は即答はしない。

「なんですか」

「そう身構えなくてもいいよ、簡単な話だから」

 主任は引き出しから一枚の書類を取り出し、見せ付けた。

「・・・・え」

 拓郎の顔がひきつった。

「まじで・・?」





 ちゅん、ちゅん

「今日はおうちでゆっくりしましょうね」

 明日香に微笑みながら今日子はそういうと、晴生は珈琲を飲みながらふと思った。

 前回から携帯の電源を切ったままの気がする。

(どれ、見るか)

 ぱか、かちかち

 電源が入り、画面が映る・・と

 ぷるるるるる!

 丁度電話がかかってきた。

「なんだ、拓郎」

 電話に出ると、電話越しから疲れた拓郎の声が聞こえた。

『えーん、晴ちゃん助けて』

「きるぞ」

『え?!マジで困ってんだって!もー道に迷っちまって~』

「知らん」

 切ろうとすると、向こうから焦った声が聞こえた。

『うっわ!なんだこのデブ猫!?』

 んな~という泣き声も聞こえた。

「・・・・・おい、拓郎今お前何処に居るんだ」

『え?!あぁ、今?いまぁ・・』

 んなぁーっと聞こえる。

 晴生は携帯を持ったまま玄関に行く。

『あ!今な―――』

 ガチャ・・扉を開ける。




「石河さん家まえ」



 懐かしき友と眼が合った。




「帰れ」

 

 がちゃん、ガチ

「えぇええええ!?!!せっかく久振りに会ったんだからハグしようぜ!友よ!」

「お前と友達になった覚えはない!」

 扉をドンドンドンと叩かれる。

「晴生ー!いれてくれよー!なぁー俺たち親友だろー!ゆ・う・じ・ま・は・る・き・くんー!!!」


 嫌なやつが来た。 

今回は短め

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