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動く時間。擦れ違う2人。

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 どれくらい意識を失っていたのだろうか。

 レオンは怒声によって意識を覚ました。



「だから、レオンを収容するって……そういうわけ!?レオンはまだ『試練の儀』を受けてないのに!!」



 ベットの上で目を開けてからぼーっとマリナの声を聞く。

 その相手の声は聞き覚えがあった。



「ですから、今回の事例により収容しなければ最低でも3日間――良くて、5日間程度の命しかありません。『試練の儀』に参加するなんて無茶も良いところ。分かってるの?マリナ」



 姉であるマリナに対して若干敬語が混じったしゃべり方をしているのは魅惑の美少女と評されるエレミアさんだ。

やはり自分の命はやはり長くないらしい。



「分からない!分かりたくない!だって・・・レオンは私の魔力を使って魔物を・・・」



 マリナの泣きそうな声にベットで身体を動かすこともままならないけど、何とか視線を横に向けるとすぐ近くにはマリナの背中が、その奥には白い仮面をつけるエレミアさんの姿が見える。



「それは魔力のない故に彼が出来たこと。波長が合ったり、魔術を使わずして他人の――それも通常の人とはけた違いに高い魔力を宿したあなたの純粋魔力を使うなど即死性の毒を飲むことと同じです。逆に言えば魔力のない彼にとって魔力が満ち溢れるこの世界は微弱ながらも毒そのもの。しかも、あなたの純粋魔力さえ受けてなければもっと長生きが出来たはずです。少なくとももう5年は生きれました」



「それでもあんたが管理してるところでの話でしょうが!魔力が無いなら魔力を生ませるまで!そのための『試練の儀』なのに止めさせるって……!」



「……施設に入っても同じ環境の人はいます。彼に知らせず、その命を危険に晒してこの世界での生きる権利を勝ち取る――そんな、そんな都合の良いことが、『試練の儀』で出来るとは思えません。第一、あなたが彼に求めてるのは」



その後の言葉は続かなかった。

彼女が僕が起きたことに気が付いたからだった。そして、彼女の視線が僕に注がれているのに気が付いて、マリナも振り返って僕を見た。



「レオン!」



「マリナ……」



「レオンまだ寝てなきゃ……訓練はもう良いから体調を万全にしていきましょ……?」



 心配そうにそれでも優しげな微笑みを見せる彼女はどこか泣きそうになるのを我慢しているようにしか見えない。彼女の後ろ、扉の前にいるエレミアさんに視線を向けても仮面の彼女は殆ど反応を示さなかった。



「今、エリナ呼んでくるから……待っ「僕の身体のことは知ってたんだよね?」……っ!」



 そう彼女の言葉を制して僕は定まらない視線で彼女を見上げる。当の彼女は怯えた表情のままだ。

そんなマリナのことを知ってか知らずか。エレミアさんが僕の方へ視線を向けた(と感じた)



「レオンさん。マリナを信じるか、私を信じるかはご勝手ですが……もし、少しでも『長生き』をしたければ私の施設まできてください。もっとも」



 彼女はそっと扉を開け、廊下へ出て再び視線を背中越しにこちらへ向ける。



「それでも数日しか持ちませんが。……誰かさんのおかげで」



 バタンと扉が閉まり、マリナは唖然とし、レオンはじっと静かにもの言わぬ扉を見つめた。



「……レオン。エレミアの言うことなんて信じちゃダメ……大丈夫だから、やりましょう……?」


 マリナは自分で気が付いていないのか。彼女は泣きながら、今にも表情を崩しそうな脆い笑顔でレオンに向き直る。

余りにも不自然な彼女の態度に、レオンは不信に思い、なおも口を開こうとするマリナを手で制した。


「マリナ。僕が、意識を失ってから……何日経ってる?」


 言った瞬間。目の前で椅子に座る彼女は身体をビクッとさせ、何かを言おうとし、失敗して息だけを吐いた。

 相手が焦ると自分は反対に冷静になるってホントなんだなと、どうでも良いことをレオンは考えながら再度落ちつかせるようにゆっくりと「何日なの?」と聞く。

すると彼女は視線を彷徨わせた後、「……5日間」と答えた。



 予定日はとっくに過ぎていた。



 少し、ほんの少しだけ泣きそうにはなったが、何とかレオンは耐える。

そんなレオンにマリナはやはり脆い微笑みをしながら半年後にまたチャレンジしましょと言うが……



「マリナ……僕は半年も生きてられるの?」



「な、なんでそんなことを考えてるのよ……」



「……エレナさんに聞いたんだ」



 そう言って、レオンは彼女から視線を外し、天井へ向け、ぽつぽつと話した。視線を外さないと、正直泣きそうだった。




――――――――――――――――――――




魔力が人体に影響を及ぼすなら、魔力が普遍的に常識的に存在しているなら……自分には影響はないのかと。


『魔力が無い』と言われ、かつ、『外の世界の住人』だった自分に害がないとは考えにくいと。


そうエレナさんに聞いたんだ。


しばらく無言だったけど教えてくれた。


ごめんなさいって泣きながら謝られたけど、教えてくれてありがとうって僕は伝えたよ。




――――――――――――――――――――




 静寂が部屋を満たした。


 いや、これは静寂なのか…?


 マリナの顔を見れないレオンは、ただただ彼女の思いを知りたくて……口を開いた。



「君は」



「ごめんなさい!」



 言葉に出した瞬間、マリナは声を上げて座っていた椅子を弾き飛ばしながら部屋を出て行ってしまった。

 思わずレオンは出て行くマリナの背中に向けて腕が伸びたが、当然空振りに終わる。でも、不思議と心が思ったよりは落ちついていて、伸ばした自分の手を見つめた。







 まだ、生きてる。






 エレナさんから聞いた僕を生かすためのマリナが取ろうとしていた方法。



 危機的状況から精霊たちの加護を得ることによってこの世界で生きて行く権利を勝ち取る。



 死を待つよりかは、マリナが取ったこの方法なら……いくらかは恐怖も薄らぐんじゃないかな。



『彼女の為に動く』



 そう考えて恐れを欺瞞出来たら、だけどね。




……レオンは決意を固める。



 ベッドを出て、サルヴァンへ直接嘆願するために、軋む身体を励まして部屋を出るレオン。



 廊下にいたのは興味深々といった表情をしたアベルだった。




――――――――――――――――――――




「何かあるのですか?」



 彼の表情から何らかの用事…恐らく自分の事についてサルヴァンから命令が出ているのだろうと推測する。



「そうだな……決意を固めていると私の目には見える君に、朗報だ」


「マリナは、知っているのですか?」


「まだ知らないはずだ。ついさっき決議が降りたばかりだからな」


「僕は……」


「君の『試練の儀』は延長してある。本来、君も知っている通り精霊などの加護を得るための方法は『試練の儀』でなくとも別に良いわけだ。だが……『君達』は、それを望んでいるのだろう?レオンくんに至っては真実を知った上でマリナお嬢様の『訓練』に付き合っていたと聞いている」


「……他にやれることが無かっただけです」


「エリナ様から他に安全な方法がないわけではないと聞いていながら、か?」


「それは……」


「いいかい?レオンくん。精霊にしろ何にしろ、何らかの加護を得るにはそれなりの決意や覚悟、それに身を滅ぼしかねないほどの感情の高ぶりが必要なんだ。彼らは決して感情を、『生きている』という証明を見せずに加護を与えたりはしない。たとえそれが絶望であろうとも感情の高ぶりがあれば可能性はより高まる」


「それがマリナとの『試練の儀』に?」


「率直に言おう。君達二人のお互いを思う精神にこそ可能性が宿っている」


「ですが!僕と彼女はそのような関係ではありません!」


「分かっているさ。分かっている。だが、君達はお互いにそれは恋愛などではないと分かっていて、相手に気をかけているのだろう?」


「それは、僕にとって彼女は、この世界とを繋ぐ唯一の…いや違うな…彼女がいないと僕と一緒にいてくれる人が、必要としてくれる人がいなくなるから…だから、そう…アベル隊長の言うとおり、僕は彼女を気にしてます」



 寂しいからと、レオンは小さな声で言った。



「マリナお嬢様も君と似たような理由だ。君達はそれで良い。その理由で良いんだレオンくん。マリナお嬢様を連れ出すのにそれ以上の理由は要らないんだ。君が死にたいと言うなら話は別だが」


「そんなことはありません!」


「なら決まりだ。出発は明日。準備は我々がやる。君は君の言葉でお転婆で我が侭なお嬢様を説き伏せれば良い。彼女は自室にいる」


「…僕は剣技が全然なっちゃいませんよ」


「ははっ!命を懸けた戦いで剣技がどうとか関係などない!初代アルテナ女王もそんなもの捨てて生き残ることを考えろと言うさ。それは手段であって目的ではないからな。君ももうアルテナの一員なのだから覚えておくといい。『生き残ってこそまた生きることが出来る』とね」


「……分かりました。そこまで言われるのでしたら僕は僕なりの戦いをしてみます」


「それで良い。さあ、お嬢様のところへ行ってあげてくれ」


「その前に一つ、聞いてもいいですか?」


「何かな?」


「どうしてこんなにも僕のことを気にかけてくれるのですか?僕に何かそこまでする価値があるようには思えないんです。どこの馬の骨かわからない異世界の住人だった僕に…」


「そんなことか。ただ単に借りを返しているだけさ。つまり、私達にはお嬢様を助けてもらった借りがある。それを今回返しているというわけだ。仮にあっても『君達』を困らすことなんてしないから安心してくれ」


「……」


「不満かい?」


「いえ……分かりました。では、僕はこれからマリナのところへ行ってきます」


「君ならきっと大丈夫だ」




  誰もが安心するようなアベルの笑顔を受けながら、レオンはマリナの部屋へと足を向ける。

そんな彼の後ろ姿を見送ってからアベルはその場を立ち去った。


 やはり、報告しないと不味いか……そうアベルは頭を掻きながら考えた。





――――――――――――――――――――





 レオンと別れた後サルヴァンや幹部達にレオンの様子を報告するアベル。

 その部屋のテーブルの上には鎖でぐるぐると撒かれた剣らしき物が置かれている。


 彼らは予想通りの彼の動きに頷き、続いて第二部隊の副隊長であり、サルヴァンの片腕でもあるカインからの報告を聞く。


 その内容は王都にエレミアと研究班の調査結果を伝えたところ、かなり慎重に調査するよう求めてきたこと。さらに、王都では現在邪神を崇める邪教の『調査』を予定通り継続しているということなど。

思ったより相手の食いつきと潜入速度が遅く難航状態のため、もしかしたら大会まで時間がかかるかもしれないとカインは添えた。



一人の幹部が新たに問う。


「予言は出ているのかと」


カインは答えた。


「先月からと同じ『狼煙を上げる者が現れる』。それと限定的な予言らしいのですが『命を掴め、刃を掴め、それは、仇敵を討ち滅ぼす者』」


「訳が分からないな」


そんな幹部のため息交じりの言葉にサルヴァンが答える。


「レオンくんの立場に近いが仇敵などまだ存在していない彼にはな…」


「これが『魔を討ち滅ぼす者』なら『例の剣』だと言えそうなものだが」


「冗談を言うな。『異人』に『レオンの剣』が与えられるなどありえん。そんなことになれば有史以来の存亡の危機になる」


「しかし、この剣は『普通』ではない。レオンくんが拾ったとされるこの剣だが……お嬢様や研究班の者達が束になっても、正体を表さない。これが魔剣か神剣かは知らないが強力なものだということは分かる。しかも、これほど高度な偽装をされているというのであれば『目的がある剣』の可能性も出てくる。ありとあらゆる可能性を出し、脅威に備えるのは我々の使命だろう」


「…貴殿の言うとおりかも知れんな」


「いや、普通に考えればそちらの意見が正しい。私もこんなことは考えたくもない……まだ幾ばくもいかない、かの少年の命を奪わなければいけない可能性などはな……」


シンと静まる円卓。サルヴァンが口を開いた


「私も皆も思うところはある。だが、今はレオンくんのチャンスを潰したくはないし、この剣が悪いものでないなら良いとも思っている。しかし、万が一ということもある」


「明日、第二部隊アベル隊長指揮の下、6名が『試練の儀』として魔物に対する討伐・撤退・生存の実践訓練を3日間行う。したがって我々と研究班はその間、交代制でこの剣の監視をする。有事の際は各自マニュアル通りにしてくれ。今日の会議は以上だ」




 ぞろぞろと会議が解散し、幹部たちがいなくなった後…アベルはサルヴァンに声をかけた。



「サルヴァン様、レオンくんのことですが」


「何か問題でも?やはり怖がっているのかね」


「それもありますが薄々、私達に別の目的があることを察しているみたいです」


「アベル。それは問題では?なるべくそうならないように、という話だろう。まさかとは思うけどワザとそうとれるような発言をしたのではないだろうね?」


「まぁまぁ落ち着きたまえカイン副隊長。アベル隊長は良かれと思ってそうしたのだろう?」


「これは俺の推測ですが……」


「話してくれ。でないと後ろからビシビシと刺さる視線に私が堪えられない。……エリナ、気になるならこちらに来て一緒に聞いてくれ」


「では、お言葉に甘えて。さ、アベルさん。続きをお願いしますわ」


「はい。……恐らくですがレオンくんは理由が欲しいのだと思います。自分に衣食住のみならずこれだけしてくれる理由を」


「しかし、それはお嬢様をという話をしたのではないですか?」


「カイン、彼はそれだけじゃ納得出来ないのさ。彼は自分に自信がないんだ。仮に領主の娘を結果的に助けても、アルテナの力量を知った結果、それだけの理由では納得出来なくなったんだ」


「では、あの奴隷商人をわざと野放しにしていることも、か?」


「はい。その可能性も考えているようです。いくらマリナお嬢様が正規の兵ではないとはいえアルテナの一員。本気を出せばあの程度の集団を殲滅することなど造作も無いことだと気が付いているみたいです」


「……察しの良い子だとは思っていましたがそこまでとは思いませんでしたわ」


「さらに、エレミアお嬢様よりこの件に関してご報告があります」


「報告…?何か調べたのかね?」


「…彼が寝ている間に『悪魔の瞳』を使ったとのことです」


「…アベル!それは一体…エレミア様は彼の心を『視た』ということですか!?」


「カイン副隊長。落ち着きたまえ」


「しかし、サルヴァン様!今の彼にそんなことをするなんて…いくらエレミア様でもやって良いことと悪いことがあります!!大体アベル!あなたはそんな重要なことを何故早く言わないのですか!?」


「…レオンくんは不安なんだと」


「一体なんのことを…」


「自分は頭がお世辞にも良いとは言えない。学生でただ日常を過ごしていた自分には体力も筋力も足りない。ましてや戦うことに関しては何も知らないし何も出来ない。前の世界での自分の名前を含む大多数の名詞を失い、この世界に溢れる魔力に体を浸食されて命も残り少ない。ただ一人ぼっちという現実。そんな状況の自分にいかほどの価値があるのか?…彼はそれに対して『無い』と自答しているらしい。だから、俺達に見捨てられないかどうかいつも不安な気持ちで過ごしているんだと」


「…彼の普段の様子からはそこまで思い詰めているとは想像出来んな」


「全くです。他の異人と比べても悲観的な素振りはほぼありませんでしたし、彼自身、恩を返す為に。という態度でしたから」


「…それが、エレミア様の彼の寿命を縮める行為とアベルのとった行動にどんな免罪符を?」


「相変わらずキツイことを言う。…エレミアお嬢様のお陰で彼の最も欲しているものを与えることが出来たと思う」


「アベルらしくないですね。あなたが他人のことをそこまで考えるなんて」


「俺だって同情ぐらいする」


「アベルさん。彼に、レオンさんには何を差し上げたのでしょうか?」


「先ほど言った彼が望んだ理由を、ですね。わざわざマリナお嬢様の危険で死に急ぐような話に乗る理由として、自分のことを価値のない人間と捉えるレオンくんを我々が支援する理由があると。まぁはっきりとは言いませんでしたが、お嬢様を助けてもらった恩以外に、レオンくんを助ける別の理由……我々に別の目的があると、そうとれるような言い方をしました。察しが良い彼のことですし、薄々分かってくれているでしょう」


「……結果的に言えば彼にはこちらの目的を話していた方が良かったということですか」


「カイン。彼にはもう伝えなくていいからな?」


「何故です?」


「これも憶測に過ぎないが……彼はこちらの目的をどうでもいいと考えていると思う」


「どうでもいい?」


「そうだ。多分彼は先ほども言った通りこちらが彼を助ける『理由の有無』が欲しかっただけで、その『理由の中身』までは気にしてないんじゃないかなと」


「……アベル。良くそんなことが分かりますね。彼とはそんなに接してないんでしょう?」


「そう彼の顔に書いてあったんだ」


「アベル……」


「でも、アベルさんの言うとおりレオンさんは顔に出るタイプ……というよりかは、こちらに自分の思いを察して欲しいのだと思いますよ?」


「ん……?何か思うところがあるのか?エレナ」


「ええ。貴方と同じで、私に甘えたいという表情を彼が見せていた時があったので」



にっこりと言うエレナに沈黙する三人。



「そ、それで君はどうしたのかね?」


「甘えさせました」にっこり



さらに沈黙する三人



「……母親が恋しかったのね。診察しているときに彼が泣きそうな顔をしていた時があったので子供を慰めるように抱きしめてあげたんです。少しの間、そのまま泣かれてしまいましたが。レオンさんは無意識的に甘えたがりなのでしょう」


「……そう言われると私も思い当たる節がある。彼と初めて話した時に頭を撫でてあげたのだが、非常に嬉しそうではあったな」


「失礼ですが……お二人とも異人である彼に何をなさっているのですか……」


「まぁ、カインさん。そんなことを仰るなんて。ただ私達は彼を可愛く思っているだけですよ?」


「私のことまで含めて言わないでほしいな……だが、まぁ、実際その通りなのだが」


「この件につきましては私も同意致します。彼にはなんというか、保護欲を掻き立てられるといいましょうか。そんな気がします」


「アベル……君まで……」


「まぁ、そういうことだ。カイン副隊長。これでこの話は一旦終わりにしよう。あと、娘の『悪魔の瞳』を使用した処罰については後日、考える。そろそろ明日のことを彼らに説明しなければいけないからな」


「サルヴァン様がそう仰るのなら……では、私は参加する三人をお連れします。アベル。君はエレミア様とあの二人を頼みますよ」


「了解した。カイン副隊長殿」


「頼む」


「二人とも、よろしくお願いしますわ」











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