座談─ざだん─ 二の会3
望月「まぁまぁ、気を取り直して」
穂葉「むぅ〜……」
史「ったく。 もう俺が読むぞ? このまんま」
穂葉「ちぇー……」
望月「ちょっと待って!」
史「あ? どうしたん?」
望月「……それ、私が読む。てか見なかったことに、できない……、かな?」
史「なんでだよ?」
幸介「せっかく送ってくれたんだろ?」
珠衣「紹介しなきゃ失礼だよ?」
望月「えっと……、じゃあ……、続いてのお便りは《うたたね慕情》さんから頂きました。ありがとうございます……」
『禍津星霊神っていう名前、史さんは嫌がってるみたいだけど、それを連呼するのヒドくないですか? それはそうと、なんでそんなイカつい名前してるんですか?』
穂葉「うわ………」
史「………ちょお見せろ、それ」
望月「いやいや、なんで?」
史「あん? 別に他意はねぇよ。 住所見るだけだ」
穂葉「ほら全然ヒトのこと言えないじゃん!」
ふゆ「誤解があったのなら謝ります」
愈女「ごめんなさい。 でも、むしろ逆なんですよ」
望月「逆……って言うと?」
愈女「ほら、妖怪や怨霊もきちんと祀れば神になるって聞いたことないですか?」
ふゆ「あえてその名を丁重に扱うことで、善きものに変じるよう心掛けております」
愈女「当社では!」
史「……神社ぐるみでやってんの? まぁ、そうな。 そういう考え方もあるわな。 悪い。サンキューね?」
幸介「そんで?」
望月「ちょっと……っ!」
史「あん?」
幸介「なんでそんなイカつい名前なん?」
穂葉「うわ………」
望月「あぁ………」
珠衣「たしかに気になるよねー」
史「別に、そんな大した話じゃねえよ?」
幸介「あ、そうなん?」
穂葉「いやー………?」
史「何なら話してやろうか? 今ここで」
幸介「お、マジで? 聞きてぇ!」
望月「ちょちょちょ……! それは、本当にあれ?」
史「あん?」
望月「本当に、聞いて大丈夫なヤツ?」
史「どうってこたねぇよ? 聞いた者が発狂するくれぇだろ」
穂葉「はいおしまい! この話はここまでで」
ふゆ「色々ありますものね」
愈女「神様やってるとねー」
幸介「発狂はやべぇな………」
珠衣「触らぬ神にってヤツだね……」
史「別に祟りゃしねえや。 ちょっとアレがアレになるだけだ」
望月「その“アレ”の度合いがヤバいんよ……」
史「まぁいいや。 それよか、姫さん方は行けるクチかね?」
ふゆ「お酒ですか?」
愈女「あ、好きですよ? 大社もたくさん新酒を頂くので」
史「じゃあ、ちと買ってくる」
ふゆ「あ、お気遣いなく」
愈女「じゃあ私も一緒に」
史「いいよ。 お客さんは座ってりゃいいさ」
幸介「お、出んの? 俺も行こー。アイス食いてぇ」
珠衣「あ、じゃあ私のもお願い」
幸介「おう、あれな? 了解! 千妃は?」
望月「じゃあ、あれで」
幸介「おう、ストロベリーのやつな」
史「ほんじゃ行ってきます」
穂葉「はい行ってらっしゃい」
望月「近くの酒屋さん?」
穂葉「そう。 酒に逃げる男………」
望月「まぁ、でも常備はしてないんでしょ? たまには、ね?」
穂葉「まぁねー」
望月「うん。 えーっと、じゃあ続いてのお便りは。 あ、本日最後のお便りだね」
ふゆ「あっと言う間ですね」
愈女「ねー? 楽しかった!」
珠衣「また遊びに来てね?」
愈女「うんうん!」
望月「お便りをくれたのは《九−二は?》さんですね、ありがとうございます」
『禍津星霊大神さまに折り入ってご相談があるのですが、近くお伺いしてもよろしいでしょうか?』
珠衣「ぬわ!? なんかスゴい音したよ!」
史「なんか言ったな? いま何か言ったな?」
望月「うわぁ………」
穂葉「もういいから早く買い出し行ってくださいよ!」




