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くもばあ

「つきあってください」

「ごめんなさい」

 今、静かなブームの「くもばあ」をぶら下げた女子が増えた。

 ごめんなさい された男子と、告白雨雲 を撮る。

 撃墜マークのように くもばあ の中にストックしていくのだ。

 17歳の俊一には、ずっと好きな女の子がいる。

 同じクラスの愛ちゃんである。

 気がつけば彼女を目で追い、先生が名前を呼ぶだけでもドキッとした。

 愛ちゃんのルックスは普通だし、特別何かが得意とか目立つ話もない。

 でもあるとき、落したノートを拾ってくれた。

 きっかけは単純だが、優しく笑いかける顔が忘れられなくなった。

 奥手な俊一は、震える手を押さえながら彼女に電話をかけて週末に告白するため呼び出した。

「僕、ずっと前から好きだったんです。

 つき合ってください」

「ごめんなさい」

 写真を撮ると、嬉しそうに くもばあ へ収めた。

「よし。

 1,2,3,4 ━━━━。

 今のなしね。

 お付き合いしましょ」

「もういいです」

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