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二重人格ごっこクラブ

 院瀬見いせみは歩道の看板に目をとめた。

 毎日激務で疲れた精神に、響くものがあった。

 階段を降り、木製の分厚いドアを開ける。

「ひっひっひ。

 おまえの未来を占ってやろうか」

「いやいやあ。

 私をいじめないで! 」

 奇妙な叫び声やら、人に絡むような台詞せりふが飛び交う。

「おや。

 見ない顔だね。

 無料体験してくかい」

 スナックのようなカウンターから声をかけてきた。

「ここは…… 」

「看板見ただろう。

 好きな人格になって、失敗していい場所さ」

 薦められるままに、ソファに座った。

「あんた、インテリだろう。

 弁護士のジョーカー!

 こっちにおいで」

「なんだ、コノ野郎!

 呼ばなくたって来るってんだよ、馬鹿野郎! 」

「クソ野郎!! 」

 院瀬見も負けじと罵ののしり始めた。

「侮辱罪だぞ畜生! 」

「俺は本物の医者だ!

 臓物ぞうもつ開いてお前も仏にするぞ! ゲス野郎! 」

「ママぁ、この人マジ怖いよ! 」

「俺、向いてないな…… 」

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