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詩的な何か。もしくは散文

幸と不幸のバランス

作者: 譚織 蚕

 人生における幸せと不幸の割合。


 ここに1人の青年A君がいる。

 彼は朝8時に起きた。


 家を8時15分に出なければならないので、ギリギリの時間。

 これは不幸だ。


 そして彼は母に起こされている。

 もう少し遅かったら遅刻していたかもしれない。だが親にグチグチ言われるのは、それはそれでウザったい。これは0としておこう。


 朝の準備は面倒だ。


 家を出て、急いで学校に行く時間は面倒だ。


 友達と2分話す。幸せだ


 先生が受験の話をする。自らの成績を振り返る。落ち込む。不幸だ


 授業が始まる。50分の拘束。

 不幸だ。これが1日に7回。しかも週に5日もある。


 休み時間。弁当。幸せだ


 放課後、掃除。不幸だ


 放課後、受験生らしく勉強。不幸だ


 親がグチグチ。妹と喧嘩。飛び火。不幸だ


 スマホを弄る。ゲームをする。動画を見る。テレビを見る。幸せ? いや、無為だ。何もしたくないから、限りなく何もしないに近い人生の過ごし方をしているだけ。


 そうして1日が終わる。


 ……これは、幸せだろうか?


 今後A君は大学に行き、就職をし、結婚したり退職したり色々するかも知れない。


 が、どのタイミングで人生は良くなるのだろうか?

 クソみたいに日々を送り、クソみたいな交友関係を築き、クソみたいにスマホを弄る。


 努力……?

 将来の自分の為に今の自分を犠牲にすることに、なんの大義があるんだ


 幸せな人って居ますか? 何のために生きてますか?


 このまま不幸せが幸せを侵食していく。逃げることの何が悪いんだろうか。

 勝手に生きて、勝手に死にたい。


 天に与えられた命なら、今すぐに返上してしまいたい。


 別に地獄も天国もある筈がない。神なんて居るはずもない。


 だから生物に備わった機能として、シャットダウンをしてしまいたいんだ。

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