表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

003過去の例外処理

 仕事は片付いている。

 今まで事は夢や幻の類でも無い。

 時間はある。今後のことを考える事にした。

 部屋にあるパソコンに外部入力ディバイスを挿し込んで、何が出来て何が出来ないのか?

 過去に同じような状態になった人は何をしたのか調べる事にした。


 処分されなかった8件の同じ様な条件になった人ってどんな人だったのだ?

 有名な人とかいるのかな?


『ヒトラーやラスプーチン。古ければドラキュラ伯爵などが地球の現地人の中では有名だと考えられます』


 え!? ドラキュラって吸血鬼? あ! 自己修復か? そりゃ不死身になるよな!

 ヒトラー確か自殺したと思ったが自殺だと自己修復が働かない?


『自己修復を承認しなければ、死亡します。死亡後は死体を人間に完全擬態した後にその過程での目撃者の記憶を消し去り処理を終了します』


 色々歴史の常識が変わってきたな。その他の有名じゃ無い人はひっそりと生活していた訳だが、不死身だった訳でどうして消えた?


 寿命?


『その他の人も自殺で処理を終了しています。一件だけ西暦79年に火山の噴火に巻き込まれて自己修復出来ないほどのダメージで処理されたログが残っています。』


 運悪く噴火で死亡だったか。ポンペイの噴火かな? 流石にマグマに対しては燃え尽きた感じか?

 でも事故でもなく寿命じゃなくて自殺って? そこがわからないな。


『完全に他の生物に擬態する能力を持つ監視ユニットの為に、若き頃の自分に擬態すれば若返ります。他の人に擬態する人もいました。その為、寿命で死んだ人はいません』


 ……絶句だな。誰にでも変身出来るって事か?

 不老で人生を悟って自殺みたいな感じか?

 スパーマンにも変身出来るって事か?


『空想の生物に擬態する事は出来ませんが、それに近い生物へ擬態する事は可能です』


 現実にいる人や生物なら可能って事か?


『その通りです』


 5年前の自分に変身!

 ポーズを決めてみた。

 体感的には変化がなかった。


 洗面所の鏡前に立つ……

 高校生の自分が鏡に立っていた。

 マジだった!

 外見の変化は流石にわかった。


 元の姿に戻ってくれ。


 鏡に映る俺が少しずつ老けていき今の年齢で止まった。

 年齢が自由自在って……

 本当に不老不死になってしまった。

 マグマに飲まれれば死ぬらしいがな。


 今後の目標を決めいよう。

 目標が決まるまでの現実での仕事はナビ機能に丸投げしてしまおう。


 人類が滅ばない様に、自分が人間じゃ無いとバレれば良い訳だ。


 ナビ機能から超科学の技術をネットに流して地球の科学力を進化させて……


『故意の発展途上惑星への情報公開は、惑星法に違反します。もしも記憶消去などで隠蔽出来なかった場合は、対象者が監獄惑星に追放されます』


 なにそれ! ネットに流すと隠蔽が難しいから危険って事か!

 監獄惑星って! 惑星島流しかよ! 規模が凄いな。

 じゃあ、ヒーローみたいに大活躍して人間じゃないと思わせて捕まれば全身をくまなく調べられて!


『それは自殺として判定されています。過去に実施した方がいらっしゃいました。目撃されないように人外の活躍をしていましたが、状況証拠から大きな組織に秘密裏に捕縛されて全身を解体されて……』


 全部言わなくて良い……却下だな。

 いまより科学力がない時代じゃ無理だったのだな。いや、今なら病院じゃなくて研究所であれば監視ユニットだと判断されるのか?


『現在の科学力を数値化すると100だとします。監視ユニットが身体検査で発見される科学力は120付近だと判断します』


 あと少しじゃないか!20てどれぐらいで上がるんだろう?


『現在の地球の進化率だと後162年ほどでナノマシーンが一般的に医療に流用されてからだと予測されます』


 162年なら待てるかな……早める方法はあるのか?


『教育機関の強化および技術開発の資金提供により進化率を上昇させる事は可能です』


 世の中金ですか……

 いい事を思いついた。

 超科学が流失しないようにナビ機能で、インターネットを利用してお金お稼ぐ事は可能か?


『可能です』


 ようはバレなければ良いのだ!


地球の科学力を上げる方向に目標が決まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ