一章あとがきまとめ(1)
前回のあらすじ
・びぼーろく
1話
【ダンジョンについて】
ダンジョンは、異世界につながる穴である。現在日本には約350か所のダンジョンが発見されており、年々増えている。
それらのダンジョンには等級が割り振られている。以下が等級の大体の割り振りである。
準五級<五級<特五級=<準四級<四級<特四級=<準三級<三級<特三級=<準二級<二級<特二級=<準一級<一級<特一級<<(超えられない壁)<<特級
探索できる資格は、以下のとおりである
五級資格 準五級~特五級まで
四級資格 準五級~特四級まで
三級資格 準五級~特三級まで
二級資格 準五級~特二級まで
一級資格 特級を含むすべてのダンジョンが探索可能(一言も特級を探索しろとは言っていない)
2話
【赤色のネイル】
所謂ネイルコート剤と言うやつである。爪が弱かったり、うすかったり、爪を噛む癖がある人が爪を保護するために使用する。
割と頻繁に喧嘩をするシンジは、割と爪を割りやすく体質的に二枚爪になりやすかったため、ネイルコートをしている……が、実のところは半分以上お洒落目的である。
ちなみに、一番シンジがこじらせていた時に、『爪が赤いのは喧嘩相手の血を爪に塗っているため』という妙に猟奇的な噂が立ったが、もちろんそんな訳はない。当然本人も否定している。
シンジ「俺はエリザベート・バートリーじゃねえんだぞ」
3話
【マイク付きのワイヤレスイヤホン】
2023年から発売されたイヤホン。耳につけるとセンサが反応し、自動でタブレットの無線通信機能を起動させるタイプ。ユウキが持っているのは少し大きい旧型のものだが、それでもそこそこ高性能なもので、電話の時は相当小声でも相手にしっかりと声が届く。便利だね。
5話
【ポーションについて】
ポーションはダンジョン内に出現する謎の医薬である。出典は不明で、一説にはエリクサーの派生品では、ともささやかれているが、真相は不明である。
等級は以下のとおりである。
七等級→六等級→五等級→四等級→三等級→二等級→一等級
取引価格は等級が上がるにつれて跳ね上がっていき、四肢が復活する三等級でも都内に一軒家が購入できる程度の金品が必要になる。
不可思議なことに、ポーションはダンジョンがどの物語を元にしていようとも現れるときには現れる。一応、パラケルススなどの錬金術や医学をモデルにした物語に出現する確率が高いとされているが、それでもどんなダンジョンでも現れる可能性があるため、探索者たちからは臨時収入扱いされている。
6話
【探索者にかかる税金について】
ダンジョンは多大な危険とともに、莫大な富や資材を生み出す。そのために、探索者にはそれ相応の税金が課せられるのである。
とくに有名なところで言えば、ダンジョンへの入場料だろう。ダンジョンへの入場料は等級や入手できるものによって左右されるため、ところによっては莫大な入場料を支払わなければならないことになる。
さらに、呼び出した召喚獣にも税金がかかり、大抵は人間同等の税金を支払う義務と呼び出した召喚獣の保護義務が課せられる。召喚獣への虐待行為は社会一般的に認められていないが、まだ法整備が追い付いていないところがある。
ちなみに、武器にも税金がかかる。2015年の銃刀法の改正で一般市民でも銃の所持が可能となったが、銃を使った場合には普通の犯罪よりも罪が重くなるうえ、銃を所持しているだけで税金がかかってくるため、一般家庭で銃を所持している家はあまりない。しかし、モンスターに対して銃は時に有効手段になる。
そのため、結構な税金を支払ってまで銃を持つ探索者もまあまあいるらしい。
7話
【害虫ダンジョン】
準5級ダンジョンで、難易度は相当低い。
出てくるモンスターは以下の通り。
モブ 害虫
レアモブ 大玉虫
ボス 大百足
大玉虫はその羽根が虹色で美しく、工芸品として売ることが可能だが、綺麗な面積に比例した金額でしかないため、大玉虫だけで利益を稼ごうとすると、難しい。
大百足の肝は精力剤の材料として探索者協会に売ることもできるが、温度管理や鮮度管理が難しいため、自信がなければ諦めるのが吉。
ちなみに、見込み利益は、大玉虫の羽根が10平方センチメートルで2000円、害虫から取れる魔石が一つあたり300円、大百足の魔石が一つで800円でしかないため、入場料が5000円であることを考えると、大抵赤字にしかならない。
8話
【イレギュラーとは】
イレギュラーとは、ダンジョン内部で発生する異常事態のことである。イレギュラーが発生すると、難易度はいかなる状態でも等級を一つ上げた以上に跳ね上がる。パターンは大まかに分けて三つ。
物語転換型:ダンジョンの元となる物語が、根底から書き換わってしまうパターン。話自体は変わらないが、書き換わった物語を予想できなければ即死してしまうギミックなどが存在する。
【実際に起きた例】桃太郎をモデルにしたダンジョンが、鬼目線の物語となり、ボスが桃太郎、犬、猿、雉となり、鬼ヶ島を防衛しきれなければ即死。通称ジェノサイド桃太郎事案
物語変更型:ダンジョンの元となる物語が、丸きり変ってしまうパターン。話が変わってしまうため、いくらダンジョンの対策をしていても無意味になる。
【実際に起きた例】三枚のお札をモデルにしたダンジョンが、雪女伝説のダンジョンに変貌し、イケメン以外の探索者が全員凍死した。通称雪女イケメン以外即死事案
複合型:物語転換型と物語変更型が同時に起きるパターン。これが一番最悪なパターンであり、事前準備もできないままに未知なダンジョンに強制的に挑まされることになる。
【実際に起きた例】十二支の物語を元にしたダンジョンがマッチ売りの少女のダンジョンに変更され、さらに、マッチを擦っても救いのなかったマッチ売りの少女がクリスマスの町を放火していく。通称マッチ売りの少女の悲劇
イレギュラーが発生すると、必然的にダンジョンの難易度は上がるものの、報酬も比例して上がる。また、物語転換型のイレギュラーの場合、探索者に協力的なモンスターが出現するなど、異様な状況になることがある。
9話
【探索者協会の職員】
探索者協会の職員は、基本的に探索者資格を持った公務員で構成されており、優秀な探索者が最終的に就職先にすることが多い。
職務は不人気ダンジョンの掃討が中心であり、職務の際は入場料を支払うことなくダンジョンに潜ることが可能である。しかし、その分任務は危険かつ大変であり、大抵の場合は狩られることなく増え続けたモンスターを一人で駆除していかなければならない。
他にも講習会の開催や、研修会の引率なども行うため、結構仕事はある。命がかかる分、報酬はそこそこある。
10話
【アルスター物語群】
初期アイルランド文学の一種であり、いくつもの伝承や物語が後世の人物らによってまとめられた、アルスター王国を中心に、それらの関連人物や王などの説話を集めたもの。モデルになった王や国はあるものの、基本的にフィクションである。
その中でも中核をなすのが、「クーリーの牛争い」である。
一頭の銘牛をめぐり、コナハト国を含む四の国と戦争をする物語であり、ケルトの大英雄クー・フーリンが活躍する。
11話
【ゲッシュとは】
ゲッシュとは、禁忌を意味するアイルランド語であり、アルスター物語群では基本的に縛りと同じような感覚で使われている。連中、息をするように自分が不利になるような誓いたてるからなぁ
有名どころで言えば、クー・フーリンの【犬の肉を食べない】や、フェルグス・マク・ロイヒの【宴を断ってはいけない】など。どれもこれも敵に逆手に取られ自分の首を絞める羽目になっている。
とはいえ、これらのゲッシュを立てる原因は【力萎えの呪い】からであり、ゲッシュを順守すれば神からの祝福が、破れば災いが降りかかる。縛りが厳しければ厳しいほど与えられる恩恵が大きいともいうが、自分自身に弱点を課すことになるため、使いどころには要注意だろう。
12話
【ドン・クアルンゲ】
コナハトの王アリルとメイヴの財産比べで敗北したメイヴが、アリルが誇る銘牛フィンヴェナハを超える牛として手に入れようとした赤毛の牡牛。ケルト基準で強いなら、多分相当強い。アルスター物語群のドンマイ枠その1。
ちなみに、いろいろすっ飛ばして結論だけ言うと、フィンヴェナハには勝利したが、フィンヴェナハと戦ったときにできた傷が原因で死亡する。
13話
【コンラ】
コンラあるいはコンラッハ。オイフェとクー・フーリンの息子で、クー・フーリンは神とのハーフであるため、四分の一は神の血が流れる。
民話や文学によってコンラに当たる人はたくさんいるが、総じて父クー・フーリンにゲイ・ボルグを使われて殺されるということは共通している。ドンマイ枠その2。
召喚獣としても、父クー・フーリンの完全下位互換となっている。
ステータス(D~Sで評価した場合)
STR:B+ DEX:A+ VIT:B INT:B
得意武器:武芸百般であるため大体何でも扱えるが、特にスタッフスリング(投石器)が得意。
見た目:金の指輪を左手中指にはめた青年
14話
【推定等級3級【蛮地の赤牛】について】
広範囲型イレギュラー【英雄無きアルスター】で準5級ダンジョン【害虫ダンジョン】が変貌し、出現したダンジョン。害虫ダンジョンと同じマップでありながら、出てくる敵はモブがケルトの戦士、ボスが赤牡牛ドン・クアルンゲと相当難易度が上がってしまっていた。
同じダンジョンがイレギュラーではなく存在した場合、等級はケルトの戦士が作る悪辣なトラップや彼らの実力、それに、弱点らしい弱点のないドン・クアルンゲがボスであることから、等級は3級、もしくは準3級に区分されるはずである。
攻略方法としては、実力者複数名が連携して第1層のケルトの戦士を討伐してから、戦士長に合わないように迂回し、ボスを袋叩きにする、と言うくらいだろうか。それでも、ドン・クアルンゲの咆哮は人間をひるませる効果を持つため、負傷者や死傷者が出る可能性は十分に存在する。
収集可能なものとして、ケルトの戦士たちの装飾品、戦士長の大槍、ドン・クアルンゲの毛皮などが存在する。女王メイヴの望んだ赤牡牛が現れるダンジョンは今のところ日本では発見されておらず、結構な値段で売ることができるだろう。
15話
【クー・フーリン】
クー・フーリン、あるいは、クー・フラン、クー・フリン、キュクレインなど。半神半人のケルト神話の英雄で、日本では『自害しろ』のイメージしかないが、北欧では相当メジャーな大英雄。幼名はセタンタ。
己に貸したゲッシュは「犬肉を食べてはいけない」、「格下からの食事の誘いを断ってはいけない」、「詩人の言葉に逆らってはいけない」など。物語によってあったりなかったり、別のものだったりすることもあるが、ツバサと行動を共にするクー・フーリンのゲッシュはこの3つであるらしい。
ちなみに、嫁とりで割と……いや結構……現代基準で言うなら相当ヤバいことをしている。親族従者皆殺しにして嫁を攫って行くのは、普通にクズなんだよなぁ。
なお、コンラはクー・フーリンの嫁との子ではなく、修行中に嫁にした『オイフェ』との間の子供である。身ごもったオイフェ置いて嫁さんもらいに行くというのは普通にクズに見えるが、実際クズである。
武芸百般であり、剣、戦車、弓、斧、何でも扱えるが、特に師匠であるスカサハから授かった朱槍ゲイ・ボルグは必殺の槍である。
__その槍が、親友や実の息子の命を穿ち殺したのだが。
16話
【スカサハ】
スカアハ、スカーサハなど。影の国の女王で、めちゃくちゃ強いウーマン。「エメルへの求婚」で登場するクー・フーリンの師匠である。
ちなみに19世紀ごろの二次創作でクー・フーリンに対してヤンデレ化したスカサハの話もあるにはあるが、今回召喚されたスカサハはそう言った個体ではないらしい。
ステータス(D~Sで評価した場合)
STR:A+ DEX:S VIT:A INT:B+
得意武器:武芸百般であるため大体何でも扱えるが、特に槍が得意。
見た目:青みがかった黒髪の美女。ババアではない。決してババアではない。
17話
【未成年は遺族に会ってはいけない】
ダンジョンができて以来、規則上未成年だけでもダンジョンの探索が可能であることから、死亡事故が起きた際に幾度となくトラブルが発生したため、事件性がない場合にのみ適応される法律。これは、生き残った未成年側にも適応される。
【実際に起きた例】未成年の男女5人組でダンジョン探索を行い、少女2人が死亡し、少年三人で二人の遺体を回収→遺族側が少年三人が少女二人を見捨てたと主張し、逆恨みをした結果少女らの遺族に対し謝罪をしに行った少年一人が遺族にリンチされ、死亡。警察が少女二人が死亡したダンジョンを捜索した結果、少年三人が少女らを見捨てた事実がないことが判明している。
ダンジョンの探索をする以上、死とは無関係ではいられない。しかし、残された遺族の感情に対して責任を持つのは、未成年にはあまりにも荷が重すぎる。そのために、法律によって未成年は遺族に会ってはいけないという項目ができたのである。
18話
【俺は結構小食な方】
実際(ケルト基準で)小食な方。ちなみに、話で出ていたフェルグス・マク・ロイヒは超巨漢の男で、燃費が悪い分めちゃくちゃ強い。王にあきれ果てて国を離反した。
ちなみにフェルグスのおっさんは豊穣神の妻がいなければ餓死不可避なほど燃費が悪い。豚七頭、酒七樽、鹿七匹は普通に食い過ぎなんだよなぁ。
19話
【そんな昔から髪染めなんてあったの?】
実はめっちゃ昔からある。
染料としてはヘンナ、インディゴ、ウコン、アムラ、黒クルミの殻などが有名。古代アッシリアではハーブを使って髪を染めるレシピがあったのだとか。
ちなみに、コンラは色を付けているのではなく、脱色しているだけ。他のケルトの戦士たちも大体脱色しているだけ。髪への負担ヤバそう。ちょっとだけハゲが心配になる。
20話
【竹藪ダンジョン】
竹取物語の最序盤、竹取の翁が竹を切っているところをモデルにしたダンジョン。場面的にかぐや姫はいないし、金持ちの兄さんたちもいないため、モブが鼠だけと言う非常に残念な状態になったダンジョン。火鼠はかぐや姫が求婚者に要求した【火鼠の衣】の原材料である。
ちなみに、求婚者は偽物をつかまされて高値で購入した衣を燃やされる。ちゃんと確認しないからぁ……
21話
【投げ槍】
もちろん、慣用句の『投げ槍になる』の方ではない。文字通り槍を投げるほうである。
実のところ、スカサハがクー・フーリンに与えたというゲイ・ボルグには二つの解釈がある。一つは、槍の名前がゲイ・ボルグであるというもの。もう一つは、槍の投げ方がゲイ・ボルグである、というものだ。
そもそもクー・フーリンの持つ槍自体相当いろいろな伝承があるため、ひとくくりにしにくいのだが、今回の事案の場合、スカサハは【ゲイ・ボルグ】の投法を、クー・フーリンは【朱槍ゲイ・ボルグ】を所持しているようだ。
__余談ではあるが、槍の方であるゲイ・ボルグの伝承で『クー・フーリンにしか持てない』と言うものがあるが、考えてみればクー・フーリンにしか持てないようなクソ重い槍を女性のスカサハが持てるあたり、やっぱりスカサハは人外枠であるとしか思えない。
22話
【警察装備の多様化】
探索者の出現により、市民の武装化が一気に進んだ。そのため、市民の安全を守る立場である警察官たちの装備もまた、グレードアップした。結果、ショットガン持ちの警察が現れた。
警察装備はダンジョン産のものが多く、威力は現代日本で製作可能なものよりも高い。当然、ショットガン以外の武器を装備しているものもいる。と言うか、ショットガン以外の場合の方が多い。
ちなみに、問題ある国有召喚獣のみを集めた特殊部隊もあるという噂があるが、真相は明らかにはなっていない。
23話
【知覚不可能】
データがありません
データがありません
データがありません
パスコード入力
___権限が不足しています。
パスコード入力
Loading・・・・・・
パスコードが不正です
passコードが不正でs
・・・
・・・・・・
__可能性としては、英雄__が、正規の召喚獣でないことがあげられる。イレギュラーで召喚された__は、往々にして異常がみられることがある。特に、個体名【コンラ】はイレギュラーでの召喚で原作との齟齬が大きく発生してしまっている。
具体的には、コンラのあるべき年齢と姿、そして、何よりも、その力量に異常が発生していると思われる。
クーリーの牛争いの【コンラ】の年齢は、7歳から8歳程度。さらに、その実力は父であるクー・フーリンを上回っていたとされ、半ばだまし討ち気味に【コンラ】は殺害された。再和文学に当たる『クーフーリンの死』もしくは『海と戦うクーフーリン』においても、【コンラ】は父を上回る力を持ったものとして描かれた。
されども、今回召喚された【コンラ】は、クー・フーリンの完全下位互換として実装されている。本来はそのようなことがないはずなのに、である。
であるからして、今回のようなケースでは・・・・・・
これ以上の項目は権限が不足しています
データが ありません
【re.23話 知覚不能】
イレギュラー【英雄無きアルスター】解消の結果、情報が追加されました。
可能性としては、英雄クー・フーリンが、正規の召喚獣でないことがあげられる。イレギュラーで召喚されたコンラッハは、往々にして異常がみられることがある。特に、個体名【コンラ】はイレギュラーでの召喚で原作との齟齬が大きく発生してしまっている。
具体的には、コンラのあるべき年齢と姿、そして、何よりも、その力量に異常が発生していると思われる。
クーリーの牛争いの【コンラ】の年齢は、7歳から8歳程度。さらに、その実力は父であるクー・フーリンを上回っていたとされ、半ばだまし討ち気味に【コンラ】は殺害された。再和文学に当たる『クーフーリンの死』もしくは『海と戦うクーフーリン』においても、【コンラ】は父を上回る力を持ったものとして描かれた。
されども、今回召喚された【コンラ】は、クー・フーリンの完全下位互換として実装されている。本来はそのようなことがないはずなのに、である。
であるからして、今回のようなケースでは、クー・フーリンの異常性に引きずられるような形で、コンラッハも変異を起こし、本来のコンラッハの完全下位互換、【コンラ】の形で召喚された可能性が高い。
本人曰く『己は本来の己の過去に捨てた恨みや憎しみの感情』であるということからも、その力量はスカサハの元で修業していた幼少期コンラのものと同一であると考えられる。
必然的に、その力量もクー・フーリンの下位互換であり、正規のコンラッハとは同一人物別存在であると判断できる。
これ以上の項目は権限が不足しています




