8話 勘違いしないで欲しい
20分後……。
準備が出来た。
ドクロンブランドだから、全身黒づくめだ。
ステータスを見てみる。
名前 :小林直樹
種族 :人間
ジョブ:なし
レベル:1
HP :20
MP :10
力 :2〈+10〉
敏捷 :2〈+10〉
体力 :2〈+10〉
知力 :30
魔力 :10(腎臓内に10万)
運 :20〈+10〉
(透析充足度不足)
スキル:ステータス鑑定
武器 :なし
防具 :盗賊のバンダナ〈力・敏捷・体力+2〉
:盗賊のチュニック〈力・敏捷・体力+2〉
:ドクロントランクス〈力・敏捷・体力+4〉
装飾 :盗賊のリストバンド〈運+10〉
これなら、スライムを倒せる。
ようやく、異世界っぽいことができる予感。
ダレンさんから、後で銅の剣をもらおう。
ステータス鑑定に夢中になっていると後ろで声が聞こえた。
「お兄ちゃん、お待たせ」
ゴブリンの声だ。
おお~キラキラのエフェクトが見える……気がする。
名前 :なし
種族 :ゴブリン
ジョブ:なし
レベル:1
HP :100
MP :40
力 :100〈+100〉
敏捷 :100〈+110〉
体力 :100〈+80〉
知力 :40
魔力 :100
運 :100
スキル:カトリーヌギフト(異世界知識)
称号 :忌嫌われしゴブリン
武器 :銅の剣〈攻撃力10〉
防具 :金の髪飾り〈力+20〉
:ブラックシルクワンピース〈力・敏捷・体力+30〉
:ブラックティーバック〈力・敏捷・体力+50〉
装飾 :黒い腕輪〈敏捷+30〉
「うん、ワンピースが良く似合ってるね」
「ありがと」
うん、ステータスもやばい。
ドクロンブランドってここまで来ると、チートじゃないか。
なんせ、装備で人間を超えられちゃうんだぜ。
ゴブリンは元から、超えてるけど……。
造った人に感謝だ。
「ところで……、なんでそんなセクシーなものを着けることにしたの?」
「お兄ちゃんに嘘をついたお詫び」
「お詫び?」
「……」
「そう……何か、誤解しているようだけど。違うからね」
「誤解?」
「そんなに、俺は変態じゃないから」
「違うの?」
「……それほど……ではない。……と思う」
「そっかあ。おかしいな、男はみんな狼だから気をつけなさいって、歌があるみたい」
「それは、カトリーヌの知識が間違っているんだよ。世の中には草食系男子もいるから」
「草食系男子? むっつりと、どう違うの?」
「草食系の方が……方が~。うーんと、純粋なんだ」
「純粋……」
「むっつりは隠しているだけで、草食系は隠していないんだ。元が純粋だから」
「説明がよくわかんない……勇気と自信がないだけだと思う」
「……そうかも」
ゴブリン、恐るべし。
論破されてしまった。
うん……でも、寝る前にパジャマをめくって分かってたことは黙っておこう。
「ダレンさんが来るまで、そこら辺のスライムを倒してきちゃう?」
今は8時50分くらい……。
ぴったりに来るのかな。
「うん、倒してきちゃう」
疾風の如き速さで、ゴブリンは走り去っていった。
5分後には、スライムが50匹も積まれていた。
「5分で戻ってきたの?」
「ダレンさんが来るかと思って」
その時だった。
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