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第一章 10 改めて旅行の流れを確認したら、困ったことになった。

 ○


 夕飯を食べ終え、他愛のない談笑を交えながら過ごしていると、魔裏さんはガウロンで良く飲まれているリアレというお茶を淹れてくれた。

 赤茶けた色に少し怯んでしまう口に含むとほのかにフルーティな甘みがかおり、ほんの少しかたくなっていた心身をなごませてくれた。飲み心地もすっきりとしていて飲みやすい。ガウロンのポピュラーな飲み物だというのもうなずける。これをお土産に買って帰るのも良いかもと思った。

 そんなわけで、リアレに興味を覚えた俺は、魔裏さんからもらった旅のしおりの巻末がが百科事典になっていることを思い出し、いっちょ調べてみようと取敢えず無造作に開いてみた。

 開いたページは、ガウロンに住む人種について記述されている章だったらしく、なんとなく目を通しながら、目次に移ろうと指を滑らせたかけた。

 と、不意に、本能的に危険を感じる項目が目に飛び込んできた。



 『魔族』

 ・他人に不幸を貶める呪われた民。

  生まれながらにして特殊スキル『疫病神』を持っているため、無自覚に周囲の人間たちを不幸に追い込んでいく。

 他人の不幸に苦しむ姿を目の当たりにすることで命の糧を得るという特殊な生態を持っているため、人当たりの良い人間を装って近づいてくることが多々としてある。

 見た目、普通の人間と変わらないが、頭部の左右に小さな角が生えている(次ページのイラスト参照)ため、見極める事自体は難しくない。

 もし、知人にそういった特徴の人間がいたら、付き合いを避けるのが望ましい。

 もっとも、今はほとんど絶滅してしまったため、遭遇する可能性はまずないと考えて良いが、身の安全のためにも警戒するにこしたことはない。


 危険度 ★★★★★


 ……な、なんだ、この、俺やカナンの天敵みたいなヤツは! こんな連中と出くわしたら、やばいなんてもんじゃないぞ!

 一応、遭遇する可能性が少ないとはあるが、いかんせん俺らは『不幸体質』。気づかないうちに、知り合いになってました! なんていう悲惨な可能性もありえる……。

 こ、ここは予防を張るためにも、どんな姿をした連中なのかチェックしておかねば!

 というわけで、イラストで紹介されているという魔族の姿を確認すべく、次のページをめくってみる――。

 見た目は極めて普通の少女の姿をしているが、説明にあったとおり、二本の小さな角が頭にあった。

「なんか見覚えがあるような……?」

「何か、気になることでもございましたか?」

 首を傾げる俺に、魔裏さんが屈託のない笑顔で尋ねてきた。

「いや、ここに載ってる奴なんだけど――」


 ――あれ?


 魔裏さんの頭についてる二つの髪飾りと……このイラストに描かれている魔族の角のある位置って……同じ……?

 不意に、魔裏さんと初めて会ったときの事が頭を過ぎった。

 俺と契約できた事が嬉しくて、飛び跳ねた魔裏さん。たしか、その拍子に髪飾りが落ちて――。

 妙ちくりんな尖んがりが頭にあったっけ……。

 俺はイラストと魔裏さんを見比べてみた。

 思いっきり似ていた。

 あの時は、髪飾りの一部だと説明されて納得したが……、あれって角だったんじゃ……?

 ってことは? 魔裏さんって、この資料にある魔族……?

「あの、本当にどうかされましたか? さっきから、わたしの方を何度もチラチラ見つめられてますけど、どこか変なところでもありますか?」

 ちょっぴり恥ずかしそうに目を伏せて言う魔裏さん。

 俺は隠すように素早くしおりを閉じた。

「い、いや……! ごめん、何でもない!」

「何か判らない事や疑問に感じる事があったら、遠慮なく聞いてくださいね」

「ああ! ぜひともそうさせてもらうよ!」

 聞けるわけない! もし、本当にそうだったらと思うと怖くて聞けない!

「ところで、今のうちにこの旅行の基本的な流れと注意事項についてお話させていただきたいと思うですが、よろしいでしょうか? 何かと準備やら何やらで忙しくて、きっちり説明できてませんでしたので」

「あ、ああ……。頼むよ」

 魔裏さんの方から話題を変えてくれたことに俺は胸をなでおろした。

 ……きっと、俺の思い過ごしだ。魔裏さんみたいな子が、人を不幸に貶める魔族だなんてありえない。

 俺は自分にそう言い聞かせ、あらぬ疑いは胸の奥にしまうことにした。

「えー、ざっとおさらいさせていただきますと……、翔介さんとカナンさんには、このアルファ塔を出発点として、ガウロンの名所をぶらりと巡っていただきながら、アルマ様をを祀っている、オメガ塔を目指していただくというわけです。

 名付けて、『大陸横断巡礼の旅! in異世界』 わーぱちぱち~!」

 激しく手を叩く魔裏さんに対し、そこまでテンションの上がらない俺らは、申し訳程度にぱっちぱっちと拍手をするのがせいいっぱいだった。

「あれれ? なんだか嬉しくなさそうですね。世界を回るというお二人の夢が叶ったというのに……」

 目を丸くして聞いてくる魔裏さん。

「まあ、そうっちゃそうなんだけど」

「今更言ってもしょうがないんだけど。できれば、自分たちの世界が良かったかなぁって……」

「……そうでございましたか。申し訳ございません、予算千円ではこちらが限界でございまして……。

 でも、こちらの世界にも素敵なところがいっぱありますし、何よりも地球界の旅行では味わえないような、劇的かつワンダフルなスケジュールをご用意させていただいておりますので、絶対に楽しい事間違いなしでございます!」

「一応、期待はしてるよ……」

 目をキラキラさせながら言う魔裏さんに、俺は苦笑いを返した。

 舞台が知らない世界で、どう考えても感覚のズレた魔裏さんがガイドをする……。これが不安にならずにいられるかって。

 でも。その一方でちょっぴりワクワクしているのも事実だった。

 楽しくないという事はない……と思う。魔法が使えるってのはなかなか経験できるものでもないし。

 なんだかんだで、旅をするってのはロマンだし、魔法が使えるなんてそんな経験は普通の旅行じゃ絶対にできるもんじゃない。

 それに。何よりもカナンの夢を曲がりなりにも形にできたという事、そしてやっぱり嬉しそうな様子を眺めていられるのが嬉しかった。

 できれば、もっと普通の旅行がよかったんだけど……ま、千円じゃ贅沢は言えないよな。

「それにしても、この世界の果てを目指すって、話を聞く限りけっこうなスケールだよな? 相当遠そうだけど、一週間でたどり着けるもんなのかな? もしかしたら、途中で切り上げないとならないのかもな。こんな事なら、もっと休みを取っとけば良かったかなあ」

「んもぉ、なに言ってるの? そんな事したら、ますます会社での立場が悪くなっちゃうでしょ? わたしみたいに、おばさんのところで働いてるんじゃないんだから。

 まあ、最後まで行ってみたいってのは判るけど」

 そう言って、肩をすくめるカナンに俺はもっともだと頷いた。

「実際どれくらいかかるんだろうね? わたしたちの世界には、飛行機とか船とかがあるからなんとかなるけど、こっちはどうなのかな?」

「魔法があるようなところだから、箒とか絨毯とかに乗って行くんじゃないの?」

「ああ、なるほどね。それなら早く回れる……のかな?」

「どうなんだろ?」

「ここはせっかくだから、魔裏さんに聞いてみよう――というわけで、ガイドさん、質問があります!」

「はい、なんでしょう? カナンさん!」

 挙手したカナンを、クイズ番組の司会者みたいに指さす魔裏さん。

 きっと、質問されたのが嬉しかったんだろうなぁ。

「オメガ塔に着くまで、だいたいどれくらいかかるの?」

「それは、既に説明してある通り、二人の『やる気』によりますね。一概にこうだとはっきり述べる事はできないのですが……早ければ一週間、遅ければ一生かかってもたどり着けない事もございます」

「「い、一生!?」」

 想像を遥かに超えた長さに、思わず仰け反ってしまう俺とカナンだった。

 そんな俺らを魔裏さんはクスッと笑って話を続けた。

「なにせ、ここからオメガ塔までの距離は、お二人の世界に例えると、だいたいユーラシア大陸の東端から西端ほど離れていますからね。加えて、ガウロンは地球界のように交通が発展しないので、移動は徒歩、もしくは動物などの利用が主になりますので、やはりそれ相応の時間がかかってしまうでしょうね」

 話が途方もなさ過ぎて愕然とした。

「た、確かにそれだけの距離をその方法で移動するとなれば、一生かかっちゃうのも仕方がないだろうよ。でも、この世界には魔法があるんだから、それを使えばパパっと着けるんじゃないのか?」

「それはもちろんです。

 例えば、わたしがお二人をガウロンにお連れするために使った転移魔法の系統には、空間を移動する物が幾つかあります。最上位の転移魔法をであれば、一瞬でオメガ塔にたどり着く事も可能でございます」

「それなら安心だ。しかし、一瞬だなんて随分早いな……。それはそれで、情緒に欠けて面白味がない気がするけど」

「でも、移動時間を短縮できるんだから、色んなところをたくさん見れるじゃん?」

 と、ワキワキしながらカナンが言った。

「あ、そっか。それはそれでアリか」

「ねえ、魔裏さん。わたしたち、せっかくだから色んなところに行ってみたいんだよね。

 だから、その転移魔法で移動してちょうだい?」

「たいへん申し訳ございません。当社の規約上、わたしたちガイドはお客様自身のペースに沿う事を義務付けられています。例え転移魔法を使えたとしても、不慮の事故などにお客様が見舞われる等、その身を直ちに守らなければいけない事態に直面した場合しか転移魔法を使ってはいけない事になってるんです。

 もし、お二人が魔法による旅を望むのであれば、しかるべき修行をこなして上位の転移魔法を習得する必要がございます」

「は? ……つまり、自分たちで使えるようになれって事……?」

「さようでございます。魔法の伝授資格を持つプロフェッサークラスの下で、一年くらいみっちり修行する必要がありますかね」

「え、一年も? あれ? でも俺らって高いレベルで魔法が使えるんだよな? さっきみたいに、旅のしおりを見たらやれちゃったりしないの?」

「さすがにそれは難しいかと思います。空間転移魔法自体は超が百個くらいつくほどの超絶高等魔法。いかんせん、今のお二人は力そのものはあるのですが、技術面においてはまだ未熟ですので……」

「そっかぁ。それじゃ転移魔法は無理って事か。となると、わたしたちオメガ塔までは行けなさそうだね」

 カナンはちょっぴり寂しそうなため息をこぼした。

「やっぱり上手くはいかないもんだな。ま、しゃーない。こうなったら一週間で回れる範囲をきっちり楽しもうぜ」

「だねー」

 と、慰めあうように苦笑を交わしあう俺とカナンだった。

「あの~……つかぬことを伺うのですが……、お二人は随分と一週間にこだわっておられるようですが……まさか、たった七日間でご帰還されるつもりですか?」

 なぜか、えらく驚いた表情を浮かべた魔裏さんが言ってきた。

「ああ、そうだけど?」

「もともと、そのつもりで休暇を取ってきたからね」

「そうでしたか……うーん」

 いかにも難しそうに、頬に手を当て首を傾げる魔裏さん。

「な、なにか問題でも?」

「そうですね……。申し上げにくいことなのですが……、実は、この旅行。途中で切り上げて帰ることはできないんですよ」


「「え?」」


「といいますのも。ガウロンから地球界へと向かう時空の流れにアクセスできるポイントは、現在のところオメガ塔周辺しか発見されていないからです」

「そ、それじゃ、オメガ塔に行かなきゃ元の世界に帰れないってことか?」

「そのとおりでございます」

 少し俯き加減に答える魔裏さん。

 俺の頭は真っ白になった。

「つまり……わたしたちは、峰守にはもう戻れないってことだよね?」

 青ざめたカナンが早口で問い詰める。

「いえいえ! そこはご安心ください。このプランを形にするに当たって、わたしは何度も綿密なシュミレーションを重ね、その結果、多少の個人差はあれど諦めなければ必ずたどり着けるというデータが得られたんです! 後に企画が会議を通り商品化されるにあたって、他の社員数名による検証も行われましたが、そちらにおいてもほぼ同様の結果が得られました!

 つまり! フツーに旅行を楽しんでいれば、なんの問題もなく、オメガ塔に辿りつく事ができるはず!

 ……なのですが、どういうわけか過去、このプランに参加された人達は未だ誰一人として、元の世界に戻れてないんですよね……」

 なんでだろうと、言いたげに首を傾げる魔裏さんだった。

「……それ、不可能だって言ってるのと同じだよな……?」

「そんなことはございません! 確かに難しい事かとは思います。しかし、だからこそ挑戦しがいもあるのではないでしょうか? お二人には、是非とも最初の達成者として歴史に名を刻んで欲しいところです!」

 魔裏さんは、そう言うと胸の前でグッと拳を握り締めた。

 つーか、このプラン、普通に会社のラインナップに入ってるのかよ……。

 魔裏さんのクビになりかけている件もそうだけど、いったいどういう神経してるんだ、この会社は……。

「……あのさ。その帰れなかった人たちって、いまどこで何をやってるの?」

 眉間に皺を寄せたカナンが、最も気がかりな点をついた。

「人それぞれといったところでしょうか。

 未だに塔を目指して旅をつづけている人もいれば、諦めてこの世界で幸せに暮らしていくことを選んだ方もいらっしゃいます。……あと、ごく僅かではありますが、残念ながら途中で命を落とされたかたも……」

「なんだって!?」

「死ぬかもしれないの!?」

 衝撃的な言葉に俺は震え上がった。

「……残念ながら、過去にはそういう方もいらっしゃいました。

 いかんせん、この世界は地球に比べて治安は安定していませんし、高度な医療も都市部を除いてほとんどの土地には行き届いておりません。更に、さきほど拝見されたドラゴンのような、人間の力を遥かに超えた凶暴かつ強力な怪物――いわゆる『モンスター』なんかも、当たり前のように生息していますので」

「「モ、モンスター!?」」

「はい。ゲームをやれたことのある方には馴染みかと思いますが、プレーヤー達を襲撃してくる、あの狂暴な生物たちですね。一部、生物に分類できないゾンビみたいな物もいますけど」

 戦慄が走った。

 あんな恐ろしい連中が他にもたくさん、しかも普通にウロついてるというのか……!

 一応、強力な魔法が使えるとはいえ、平和な国でなんとか普通に生きている程度の俺らじゃ、まともに太刀打ちできるとは思えない。

「そんなに危ない世界だったの? このガウロンってとこ?」

 不安そうにカナンが尋ねた。

「いえいえ。あくまで地球に比べれば、という程度ですよ? 死に至るようなケースに陥る事は極めて稀でございます。

 そもそも、そのような事態に対応できるようにと、このプランに参加してくださった特典として魔法を使える手筈を取らせていただき、かつわたしがガイドとして帯同するわけですから。

 変に心配などしたりせずに、安心してこの旅行を楽しんでいただきたく思います」

「できるかっての! さんざん煽っといて、今更『帰れないかも』はないだろ!

 だいたい、そういう大切な事は一番最初に話しておくべきことじゃないのか? 何で、今なってから言うんだよ。これじゃ詐欺だろ! そういったことを知っていれば、契約してなかったんですけど! 滞在期間だって、自由に決めて良いって言ってたじゃないか!」

 さすがにカチンときてしまい、つい声を荒らげてしまった。

「ちょっと待ってください。自由に決めて良いだなんて、そんな事話した記憶はございませんが?」

 目を丸くして言う魔裏さん。

「いやいや、言った! 言ったろ? 最初に説明した時、確かに『滞在期間はその人のやる気によります』って! つーか、さっきも言ってたじゃんか!」

「確かにそれは言いましたが……?」

「それって、滞在期間は俺らの希望にそうって意味だろ?」

「だから、わたしたちは一週間って決めて、それに合わせて休みを貰ったんだけど……」

 横から心配そうに眺めていたカナンが、続いて言った。

 そこでようやく意味を理解したらしく、魔裏さんは、

「ああ、なるほど……」

 ポンと手を叩いた。

「どうやら、わたしの説明が至らなかったばかりに誤解を与えてしまったようですね。

 わたしはあくまで、終着点であるオメガ塔にたどり着けるかどうかは、本人の気持ちによるという意味で言わせていただいた次第でして……。説明が不足していたことで、大変な誤解を生じさせてしまい、申し訳ございませんでした」

 ペコリと頭を下げる魔裏さん。

「取敢えず、非がそっちにあると認めてくれたってわけだ。それなりの責任はきちんと取ってくれるんだよな?」

「判りました。お二人のガイドとして誠心誠意尽くさせていただく所存でございます」

「そうじゃなくて! こんな旅行は即刻中止して、ぱっぱと俺らを元の世界に戻してくれって話!」

「ですから、そのためにこそ、オメガ塔を目指しましょう!」

「か、会話にならない!」

 思わず天を仰いだ。

「規約があるのは判る。そこをなんとか、転移魔法を使ってくれないかな? 俺もカナンもこんな知らない土地で死にたくないんだよ! 仕事だってあるし、家を長い間開けるわけにもいかないしさ」

「うーん……」

 魔裏さんはしばらく不服そうにうなり、

「わたしとしては、とても残念なのですが、もし、どうしてもというのであれば、契約に則ってキャンセル料を払っていただく必要がございます」

「キャ、キャンセル料? くっ! 無駄金は払いたくないが、背に腹は代えられない。で、それは幾らくらいなんだ?」

「80兆円でございます」


 ぴゅーっとすきま風が俺らの間を吹き抜けていった。


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