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四章(2)

 彼らの邂逅から遡ること三日。

 その城は、城壁の上や庭に焚かれたかがり火の光りを受けて昼間のような明るさに包まれていた。兵をそこかしこに配置し、いつも以上に厳重な警備が行われていた。

 「これはまた、ご立派な城だこと」

 真っ赤な着物を身につけたレミリアは、崖の上から城を見下ろして言った。胸元は大きくはだけ、だからこそ見える、左の乳房についたホクロが艶かしさをより強調していた。

 「外壁には本物の金を混ぜて作られた金色の塗料を塗り、王の間には宝石で造られた巨大なステンドグラス。さらに城のあっちこっちには、宝石だの金だのをふんだんに使って作られた装飾品が飾られている、っと」

 「なんっつー、豪華な」

 レミリアの説明を聞いて、その肩に乗ったジーチが呆れたように言った。煙を吐き出しつつ、レミリアもその意見に同調した。

 「そうよねえ。まあ、この国は鉱山大国だから資源だけは大量にあるし」

 「資源だけは? ……ああ、農業の類いはろくにできなかったってことかい?」

 「あたり。アンタも今日見たでしょ? 国民のあの姿」

 「もっちろん。あの骨と皮だけの、もうほとんど幽霊化してた奴らだろ?」

 今朝。日が昇りきった頃、レミリアは自分の使役魔たちにこの国の国民を襲わせた。

 土が堅く、降雨量も少なく、鉱山に囲まれたこの国は食料のほとんどを外国からの輸入に頼っていた。しかし、最近はその輸入量が減り、僅かに入ってくる食料もすべて王宮へと送られ、国民には米粒一つ与えられなかった。国民も黙って飢え死にを受け入れていたわけではなかった。何度か反旗を翻そうとしたものの、正規の軍にはかなわず、一度も成功したことはなかった。

 そして今日も今日とて、どのようにして生き延びようかと行動しかけた時に、使役魔たちはやって来た。

 「オイラは見てただけだったけど、スリルがまーったくなかったよなあ。あっさり殺されすぎ。もうちょっと抵抗すりゃあいいのに」

 「あれだけ痩せてたら食べても歯ごたえなさそうだったしねえ。だからこいつらは満足できなくて、今も不満そうにしてんだろうね」

 自身の背後にちらりと目をやって嘆息した。そこには、目を爛々と光らせ、レミリアからの命令を今か今かと待ち望んでいる凶悪な顔をした使役魔たちがずらりと並んでいた。

 「当たり前だって! 脂も全然のってねえし、いたぶりがいもねえし。ま、見てたオイラとしては、面白かったけどなあ」

 「へえ、どこが?」

 「だってよ、ただでさえ作物の育ちにくい土地だったんだぜ、ここは。それがあの方の計画のせいで自国はおろか他国まで採れなくなって、頼みの綱がプッツン! それでも、飲まず食わずでも、必死に生きてきた奴らが使役魔たちに食い殺されると言う最期! クックッ……アーハッハッハッ‼」

 突然、ジーチは気が狂ったかのように笑い出した。実際、その金色の目には確かな狂気の色が見て取れた。

 「もはや嗤ってやるしかねえよなあ! どんな状況下でもめげずに生きていこうっていうそのご立派な意志をオイラ達に踏みにじられるというその哀れな運命を! アッハッハ! いやあ、まったく愉快だねぇ!」

 レミリアの後ろに控えていた使役魔たちも、ジーチの笑い声に触発されたのか、鼻息を荒くしたり、爪で地面をかいたりと一気に騒がしくなった。

 「お黙り‼」

 レミリアの鋭い声が飛んだ。シンッと、即座に静まる使役魔たち。

 「まったく、落ち着きのない奴らだねえ。ジーチ、あんたもだよ」

 ジーチの額を遠慮ない手つきで弾く。肩の上から落ちかけた体勢を立て直すと、興奮冷めやらぬ様子でレミリアに訴えた。

 「なあ、レミィ。今回はオイラも混ぜてくれよ。今夜は異常に血が騒ぐんだよ! あの太った奴らを食い殺せって。ズッタズッタに引き裂いて泣き叫ぶ声が聞きたくてたまんねえってよ!」

 「……可愛い見かけによらず、言うことはえげつないねえ。アンタは」

 「はぁ? 今更じゃねえか。つーか、より残虐性が増す夜になってから城を攻めようって言ったのはどこの誰だよ?」

 「うふふっ。わ・た・し」

 後ろにハートマークでもつきそうな楽しげな声で、ウインクをしながら言った。

 「ま、確かにそろそろいい頃合いかしら?」

 レミリアが手にしていた細く長い煙管をスッと上げると、後ろが再びざわめいた。今度はそれを咎めるようなことはせず、煙管を振り下ろしてまっすぐに眼下の城を指し示した。

 「行きな、お前たち!」

 聞いた者の心を凍らせるような雄叫びをあげて、使役魔たちが駆け出した。ジーチも巨大化し、どの使役魔よりも速く崖を駆け下りていった。

 昼間の襲撃の第二波を警戒してこその、厳戒態勢だったのだろう。しかし、国王も兵士も背後の崖の上から襲撃者がやって来るとは、誰一人として予想していなかった。いや、予想していた者もいるかもしれない。だが、どう防げというのか。この化け物と言うべきモノたちを。

 豪華絢爛な城をたちまちのうちに、血の赤一色に染め上げた無慈悲な襲撃者たちは夜が明けるまで城内を蹂躙し回った。なにしろ城内の人間は、幽霊のような国民たちとは違ってほどよい肉がついている。

 捕らえた人間をその鋭い牙で頭からひとかじりにする、体長が三メートル以上ある暴れ狼。尖った爪で肉を削ぎ、噛みついて骨の髄まで啜る六本腕の獅子。そのおこぼれに預かろうと、周囲を飛び回る羽根つき蜥蜴。昼間満たされなかった腹をここで満たそうと、使役魔たちは互いに人間を奪い合った。

 恐ろしい叫び声に混じって聞こえるか細い悲鳴を、確かにレミリアは聞いていた。だが聞いていたからといって、自分の行動を後悔するわけではなかった。

 「しまった……。あいつらに宝石は食べるなって言っておけばよかった。やっぱ少しはもったいないしねぇ。それに千鶴ちゃんへのいいお土産になったかもしれないのに」

 ハ〜、とため息をつきながら首を振る。そんな彼女に背後から声をかけた者がいた。

 「ずいぶんな物言いだね、レミィ」

 「あら、レイじゃない。何の用?」

 「次の仕事を伝えに」

 にっこりと笑うストレイアに、レミリアは分かりやすく顔をしかめてみせた。

 「またぁ? 何で私ばっかりなのよぅ」

 「使役魔を使うのはレミィの担当って決まってるから。でも、次はそんな大したことじゃないし。安心して」

 「ふ〜ん。で?」

 いまだ不満そうな顔をしていたが、とりあえず続きを促す。

 「『レマイン国から帝呀山まで、最短の道の各所に使役魔を配置する』こと。できれば植物系がいいかな。そこで暴れてるような短気なタイプじゃなくて」

 「確かに大したことじゃないわね。何? 例の〈暁の者〉とやらがやって来るから?」

 「うん」

 「あっそ。……そういえば、夜叉は? 夜叉がちゃっちゃとその子を殺しちゃえば、私が使役魔を配置する必要ないじゃない。単純だけどわりと疲れるのよ」

 煙管を玩んでいた手を止め、期待を込めたようにストレイアに尋ねる。肩をひょいっとすくめ、苦笑混じりに答えた。

 「残念だけど、夜叉は千鶴ちゃんの相手。千鶴ちゃんがわりと強情で離れないんだって」

 「なんですって? もー、なんなのよ。夜叉の奴。そんなうらやましい!」

 煙管を握りしめ、地団駄を踏むレミリア。一つため息をつくと、ストレイアにびしっと人差し指を突きつけ、宣言するように言った。

 「あの人からの命令なんでしょ。仕方ないからちゃんとやってあげる。けど、それが終わったら私も休み貰うから! そして千鶴ちゃんと一緒に遊ぶの!」

 「言うと思ったよ。じゃ、主様には僕から言っておくから。仕事、忘れないでね」

 やれやれというように首を横に振り、背後の暗闇へ姿を消した。

 「分かってるわよ。まあ、とりあえず。千鶴ちゃんへのお土産に、宝石やアクセサリーを探しにいくとしましょう!」



 夜叉が目を覚まして、まず一番に聞いたのが千鶴の笑い声だった。

 (元気な奴だ。寝てからまだ五時間と経っていないのに)

 よく聞けば、劉の声も混ざっているようだ。昨夜、もはや今日と言ってもいいほどまで、千鶴に付き合って共に双六などの盤上遊戯にふけっていたというのに、ずいぶん元気そうだ。

 (調子が狂うな……)

 五歳で父に売られてからは生きていくのに必死で、師匠に拾われてからは〈黄昏の者〉の化身として師匠の計画に参加。その計画に必要なだけの血を大地に染み込ませるために人を殺し始め、いまでもそれは続いている。

 (千鶴をここへ連れて来たのは俺自身だというのに、あいつとどう接したらいいのか分からないというのも、また妙な話だ)

 こんなのんびりとして、穏やかな空気になかなか慣れないのは、殺伐とした生活に身を浸しつづけたせいか……。

 窓を開けると、暖かい風が吹いてきて夜叉の髪をふわっと撫でていった。千鶴を探そうと辺りを見回してみると、彼女は縄の両端が一本の太い枝にしっかりと結ばれた物の真ん中、樫の木の板に腰掛け、背中を劉に押されながら揺れていた。あれはついこの間、劉が作っていた、確かブランコと言った遊具だ。

 「もっと強く押してよー」

 「押しとるって。それより手離すんとちゃうぞ、危ないからな」

 「分かってるよー。あ、お姉ちゃん! お姉ちゃん、おはよー」

 「って! 言うてるそばから何をしとんねん!」

 こちらへ向かって大きく手を振る千鶴の後ろで劉が焦った顔をする。しかし、その背を押す手は止めようとしない。

 「片手だからだいじょうぶだよー」

 「大丈夫、とちゃうわ!」

 片手を上げて挨拶に応えると、「今、行く」と短く告げて踵を返した。


 「朝から元気だな」

 「うん、元気!」

 「まったく、元気すぎてこっちが先に参りそうやで」

 どちらも笑顔ながら、劉の方はやや疲れたような笑顔だった。すると、千鶴は何かいいことでも思いついたのか、顔を輝かせて夜叉に呼びかけた。

 「お姉ちゃん、お姉ちゃん。見ててね。そぉれぇ〜!」

 何をするかと思って黙って見ていればなんと、千鶴は上がっていくブランコから両手を離し、空中へと飛び出した。

 「な、何をしよんじゃ〜⁉」

 「……!」

 劉が悲鳴に近い叫び声をあげ、夜叉が絶句する中で、千鶴は危なげなく着地すると、満面の笑みで夜叉へ駆け寄ってきた。

 「ね、ね。お姉ちゃん。私、すごかった?」

 「……俺は一瞬、肝を冷やしたぞ」

 「きも?」

 「心配したということだ。今のは危ないからもう二度とするなよ」

 「え〜。楽しかったのに」

 「ダメだ。さっきはよくても、次はどうなるか分からないんだからな。無謀なことはするな」

 「ハーイ。…………けど、お姉ちゃんもだよ」

 先ほどの笑みはすっかりなりを潜め、一転して不安そうな瞳で夜叉を見上げた。

 「お姉ちゃんだけじゃないよ? レミィお姉ちゃんも、劉兄ちゃんも、皆に無理しないでほしい」

 夜叉の服の裾を、手が白くなるぐらい強く握りしめて訴えた。

 「お仕事があるんだからしょうがないってのは分かるよ? 分かるんだけど、でも! でも、皆が、お姉ちゃんがいないと不安になるの。いなくなっちゃったんじゃないかって、私を、おいてどっかに、いっちゃったんじゃないかって」

 最後は涙声で、聞き取りにくいほどだった。

 もしかしたら、と夜叉は思った。千鶴はここに来てからずっと、あれをしたい、これをしてと言い続けていた。こちらも可能な限りはその要望を聞き入れてきた。あのワガママとも言える要望、お願いは、不安の裏返しだったのではないだろうか。自分から離れていってしまうのではないか、自分はおいていかれてしまうのではないかという……。

 「大丈夫だ」

 夜叉はしゃがんで千鶴の視線に合わせると、その目から止めどなく溢れる雫をそっと拭った。

 「大丈夫だ。俺たちは絶対にお前を一人にはしない」

 「そんなの……分かんないじゃん! どうやって、そんなの、信じれば…………!」

 こういうとき、なんと声をかけたらよいのだろう。かけるべき言葉を何も持っていないということに、夜叉は怒りにも似たもどかしさを感じた。だから、言葉が出ないなら、せめて。

 「大丈夫だ」

 千鶴の小さな体を抱きしめ、先ほどと同じ言葉を繰り返した。

 「お姉ちゃん……?」

 「大丈夫だ。お前を絶対に一人にはしない。……師匠からの命令があれば、俺は動かないわけにはいかないし、今、俺はお前に信じてくれとしか言えない。それでも、俺の帰るところはお前の隣だ。約束する。俺は必ずお前のそばにいるから。信じてくれ、千鶴」

 夜叉の肩に顔を埋め、千鶴は小さい声で確かめるように聞いた。

 「……お姉ちゃんはずっと私のそばに、隣にいてくれるの? 本当に?」

 「ああ」

 「うん、分かった! 約束だよ、お姉ちゃん!」

 やっと、千鶴はいつもの笑顔を見せた。と、後ろから不満そうな声がした。

 「ちょっと、なぁ〜に二人で完結しちゃってるのよ。私たちのこと忘れてんじゃないわよ!」

 「ホンマやで。オレらかてちゃんと千鶴のこと大事に思ってるっつーの。だいたい夜叉も、最初は『俺たち』言うとったのに、最後は『俺』になってるし」

 「レミィお姉ちゃん、劉兄ちゃん!」

 レミリアは分かりやすく頬を膨らませ、劉は眉間にしわを寄せて、まだぶつぶつ言っている。

 「わ、忘れてたわけじゃないんだよ? え、えっと、これはね、その……」

 「な〜んてね。ちゃんと分かってるからそんなバタバタしなくても大丈夫よん。ってことで、ハイこれ。千鶴ちゃんにお土産〜」

 「おみやげ?」

 「そうよ〜。喜んでもらえると嬉しいんだけど。あ、そうそう。今そこでレイと会ったんだけど、」

 「ストレイアと?」

 「ええ。アンタと劉、あの人が呼んでたらしいわよ?」

 それを聞いた瞬間、千鶴はレミリアから受け取った袋を投げ出して夜叉にしがみついた。

 「……千鶴」

 「〜〜〜!」

 唇をとがらせ、勢いよく首を横に振る。無理に引きはがすわけにもいかず、どうしようかと夜叉が思っていると、ポンッと肩を叩かれた。

 「オレが聞いてくるさかい、お前は千鶴の隣に居たらいい。命令聞いてくるぐらいオレ一人でええやろうしな」

 しばらく沈黙が続き、

 「…………礼を言う」

 極小さい声で紡がれた言葉に、劉は多少面食らったような顔をしたが、「気にすんな」と答え、ヒラヒラ手を振りながら御堂の方へと歩いていった。それを見送ると、レミリアはその手と同じくらいの大きさの箱を握って、元気よく二人へ言った。

 「さあ、二人とも。辛気くさい話は終わりにして、これで遊ぶわよ〜」

 「それ何?」

 「これはね、トランプっていうもので、色んな遊びがあって楽しいのよ〜。特にこれはほら、」

 そう言って蓋を外して中を千鶴に見せる。中身を見た瞬間、千鶴の目が輝いた。

 「すっごいきれい!」

 「でしょ? こんなの滅多に手に入らないわよ〜」

 「うわぁ。……見ていい?」

 「ええ、もちろん。落とさないようにね?」

 「うん!」

 箱からトランプを取り出し、一枚一枚じっくりと見ていく千鶴。裏返してみたり、光に透かしてみたり。

 「その『滅多に手に入らないもの』を、お前はどうやって手に入れた?」

 夜叉はレミリアのセリフに引っかかり、聞いてみた。

 「なぁに? まさか盗んできたとでも思ってるの?」

 「違うのか」

 「失礼ね。ちゃんと貰ってきたのよ」

 「嘘をつけ」

 「本当よ〜。声もちゃんとかけたし。……まあ、私が今滅ぼしてきた国の王宮で拾ってきたものだから、もしかしたら誰も聞いてなかったかもね?」

 犬歯を見せながら、にやりと笑った。夜叉は呆れたと、ため息をついた。

 「そんなとこだろうと思った」

 「まあ、いいじゃない。千鶴ちゃんの笑顔が見れたんだし?」

 一転、いたずらっぽい笑顔で、夜叉の顔を覗き込んだ。夜叉は視線を落とし、未だトランプに見入っている千鶴を見た。出会ったときと同じ、無邪気な笑顔。

 「……そうだな」

 (まー、素直。ずいぶん変わったもんねぇ)

 目を数回瞬かせ、レミリアはこっそりと苦笑した。以前と比べれば、本当に丸くなったと思う。それだけ、千鶴の存在は夜叉の中で大きかった。

 「じゃ、私着替えてくるから。先にあなた、部屋に戻ってなさいな」

 「ああ」


 部屋に戻り、数分でレミリアが合流。三人でトランプとやらをしていると、仕事の用意を整えた劉がやって来て俺に言った。

 「次の仕事はレマイン国の主要都市殲滅やと。与えられた期間は三日。けど、お前は最後の日だけでええってさ。しかし珍しいなあ。あの人が、んなこと言うなんて」

 最後の独り言には肯定も否定もせず、ただ「分かった」とだけ返事しておいた。師匠がそう言うのだったら、そうした方がいいに決まっている。

 三日後に、レマイン国首都・リージンブルまで来るよう劉から連絡があった。奴は、あと二、三の街を潰してから来るという。

 行こうとすると、千鶴に何かを握らされた。

 「帰ってきたら一緒に千羽鶴を作ろうね、劉兄ちゃんやレミィお姉ちゃんも一緒に。ずーっと、一緒にいられるように」

 「ああ、分かった。なるべく早く帰れるようにしよう」

 白い折り鶴を懐にしまいながら言うと、千鶴は「ゆびきりっ!」と小指を出した。

 「ゆびきりげんまん、ウソついたら針千本の〜ます!」

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