表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/26

終章

  ついの詞 そして伝説へ……


 「あー、そうそう。こんな話だったよなー」

 読み終わって一番に、背伸びして首をぱきぱきと鳴らしたのは、赤茶色の髪の少年だった。

 「ほーんと、懐かしい。これが一番新しい〈暁〉と〈黄昏〉の者の化身の話だったか」

 藍と呼ぶべきだろう色をした髪の少女が、少年と同じように背伸びをして言った。

 「ええ、そうよ」

 「まったく、今まで何度もそこの湖から下界を見てきたけど、こんときほど『あ、終わりかな』と思ったのはなかったよな?」

 「あなたはすっかり忘れてたじゃない」

 空色の長い髪をした女性が苦笑気味に言った。それに対して、赤茶色の少年が唇を尖らして反論した。

 「だいたいは覚えてたって。特に、喚ばれる直前とかな。おれなんてバッキバキ」

 「私も、凄く悲しかったわ」

 少女が目を伏せて少年に同調した。

 「〈黄昏〉の妹を、マジで罰しようとしてたもんなー、お前」

 「ま、父上がそういう審判を下さなかったんだから、私はとやかく言えないわよ」

 まだ、少し根に持っているらしい。そんな彼女を愛しく思いながら、空色の髪の女性は立ち上がり、本を棚に戻した。

 あれからも世界は時を刻み続けている。

 だが、その時計が再び錆ついてきているようだ。

 遠くないうちに、また新たな伝説が始まるだろう。……〈暁〉と〈黄昏〉の。

 (さあ、今度はどんな物語かしら?)

 女性の口が弧を描く。他の二人も同じようだ。楽しみ、そう呟いたのは、誰だろうか。

これにて完結! 長い間読んで下さり、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ