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誰か俺のスーパーレアをもらってくれ  作者: いちみんればにら
素直になれない、君のばか!
2/5

とりあえず茶番を

「……あ、え? もう始まってる感じ? まだ、何も考えてないのに……。適当に自己紹介して、尺稼いどくか?俺の名は、シュペナイザー。アルテナム王国を守護する騎馬隊の隊長を務めている!」

「あほ!」

「な、なんだよ……。単なる尺稼ぎなんだから、何言ったっていいだろ?」

「そうじゃなくて、自己紹介に嘘ついちゃダメでしょう」

「はあ、そうですけど……」

「はいはい、この人は~。ただの高校生の三宮さんのみや輝人てるひとという者で~す」

「やめろ! 俺の台詞を奪うなぁ!」

「それで、私は学校一、いいえ日本一の美人、みやびまほろで~す」

「自分で言うか? ……普通」

「何よ、そういう設定でこの話が始まるんだから。だから私がこんなに可愛くなってるのよ」

「そういう裏の話しなくていいから、むしろしないで」

「このプロローグだって、作者が何も思いついていないから、こんなのをプロローグ代わりにしてるのよ?」

「やめろって! 作者の悪口はそこまでだ! ちゃんとあらすじだって書いてるだろ?」

「その点も、若干あんたが美化されてるだけで、ただの高校生に変わりは無いわ」

「うっ……てかあれ読んだのかよ」

「ええ、あなたが私のことを好きだって。15回もフラれてるのに」

「うっさい! まだ14回だい!」

「それって、あらすじも含めて?」

「くっ……15回です」

「よろしい、ではこれからも私の召使いとして……」

「お前だって嘘ついてるじゃねえか!」

「ばれたか」

「ばれてるよ! その顔もめっちゃ可愛いよ!」

「まあ、そんなこんなで」

「スルーかよ!」

「この小説は、こんな感じで進んでくらしいので、どうぞよろしくお願いします」

「まとめないで! 俺の仕事奪わないで!」

「さよ~なら~」

「のぉぉぉ……」



 あのさ、思ったけど、15回もふってんのに何でこう、仲良くしてくれんだ?

 さあ、何ででしょう?

 もしかして何だかんだで俺のこと……。

「違うから!」

 ……え? まだカメラまわってた?

 さっきのことが音声に入っちゃってるわ……。

 とりあえず、カメラ止めろよ。

 電源、どこなの?

 これは、ここがこうなってて……。

 へえ、何だ、思ったより……。

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