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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

老親を看る

作者: 曲尾 仁庵

 老親を看るということは




 ベッドから車椅子に移乗するときに腰を痛めそうだ、とか


 食材を細かく刻んで食べやすくしないといけない、とか


 トイレでズボンの上げ下げを手伝ってあげて、とか


 お風呂に入れるときに身体を抱えて、とか




 そんなことじゃなくて




 昨日は自分で立てたのに今日は、とか


 食べ物がぽろぽろ口からこぼれて床に散らばったり、とか


 どれだけ洗っても臭いがとれないような気がしたり、とか


 一生懸命やっているのに嫌がられたり、とか


 まるで赤子のように無邪気に喜んでいる姿を見せられたり、とか


 何かを訴えているのに理解できなかったり、とか


 思わずひどく怒ってしまったり、とか


 犬をしつけるような気持になってしまったり、とか


 不意に他人を見るような無表情を向けられたり、とか


 ああ、もうすっかりよくなって元通りだね、って笑う夢を何度も見たり、とか


 もう嫌だ、って言葉を飲み込んだり、とか


 ソファに寝転んで天井を見つめたり、とか


 どうして、って思ってしまったり、とか




 そういうことだった


 そういうことだったんだ


 そういうことだったんだよ


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― 新着の感想 ―
[一言] ヾ(´・ω・`)
[一言] 最後の「そういうことだったんだ」が少しずつ変わっていくところに、思いの深さのようなものが感じられて、胸がギュッと締め付けられました。 よく、子どもに戻っていくとも言われますが、そういうことな…
[一言] つらいですね……
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