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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第二章

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ラファエルの妻達



 その日第二夫人のヘレンはエレノアと昼食を約束していた。


 正妻に誘われたら断れない。ヘレンはここにきた時に挨拶をしたエレノアを思い出した。


 エレノアは輝くような笑顔でヘレンを迎えた。正妻らしく余裕のある対応だったが、ヘレンも負けるわけにはいかない。


 エレノアはとても美しくラファエルと並ぶと悔しいが似合っている。けれどヘレンもエレノアとはタイプが違うが美姫だと言われている。


 薄いミルクティーのような色の髪とグリーンの瞳、少しあどけなさも残るヘレンは見た目の可愛らしさからは想像もできないほど勝気だ。絶対にエレノアに負けたくない。


 第二夫人だが、ラファエルの寵愛を勝ち取ってみせる。そんな気持ちで挨拶をした。

 


 初夜の時のラファエルは優しかったがどこか淡々としていた。情事が終わるとサッとベットから出てヘレンにゆっくり休むように言いなが部屋を出て行ってしまった。いかないで、と呼び止める事を躊躇するほど話しかけられないオーラがあった。


 翌日の朝食も一緒に取ったがまたすぐに出てゆこうとしたラファエルに、一緒にいたいと言ったが用事があると言って出て行ってしまった。ラファエルは優しいが、愛してもらっている実感がない。エレノアと愛し合っているからだと思うと、悲しい気持ちと、闘争心が沸き起こる。


 兎に角エレノアに負けたくない、あの美しいラファエルの気持ちを自分の向けてもらう為に、ラファエルは週に何度エレノアのところに通うのか、一緒に眠ることはあるのか等探りを入れようと思っている。



 一方でエレノアはラファエルのタウンハウスに住んでいるユイカという女の素性を調べているが、誰一人知っている人間はいなかった。チェスターとジャスミンは知っている様子だったが教えてくれなかった。


 ユイカ まさかあの女がユイカだとは、、。


 エレノアはユイカの名前を知っていた。いや、ユイカという言葉を知っていた。

 

 新婚旅行先であるローウェル王国で、国王が配慮し素晴らしい部屋を用意してくれた。いつもは別室で眠るラファエルだがその配慮を断るわけにいかず同室で初めて過ごした。けれどラファエルは同じベットで横になることはなかった。


 結婚する前、ラファエルに近づくジャスミンを二度殺そうとした。毒殺しようとした一度目にラファエルは私がジャスミンを殺そうと指示した証拠がなかったにもかかわらず私の側近を殺した。けれど証拠がないゆえに婚約は破棄されなかった。側近を殺されたのは痛かったが、それ以上に婚約破棄されなかった事に安堵した。けれどそれからラファエルは私から距離を置くようになった。異世界の男アダムの件は思うように行かず失敗に終わった。ラファエルはあれから一切私に会いに来なくなった。けれど思惑通りラファエルと結婚が出来た。それだけで十分だと思っていた。


 けれど結婚式が終わりラファエルはパーティに最初だけ顔を出しすぐに居なくなった。初夜も延期されその理由も教えてもらえなく仕方無しにしつこく理由を問い詰めた。帰って来た返事は、エレノアが一番わかっているのでは無いか?という言葉だった。結婚してもラファエルに愛されている実感は一切なく大きな溝があった。殺そうと思っていたジャスミンはチェスターと愛し合っていた。あの時の行動を後悔しても今更どうしようも出来ない。


 新婚旅行先のベットの上で一睡も出来ず同じ部屋にいるラファエルを見つめていた。ラファエルはこちらを向ことなくずっと窓から星を見つめていた。まるで誰かを待っているかのように。明け方ソファーでうとうとしていたラファエルが言った言葉。


「ユイカ」


 まさか女の名前だったとは。


 ジャスミンの結婚パーティーの時ユイカがいた。


 ラファエルは私がユイカに接触しようとした時、私から彼女を庇い「聞きたい事があるのなら私に聞け」と言い私を部屋から追い出し彼女の手を引いてレストランから出て行ってしまった。取り付く島もなかった。貴族達もざわついたがその後ラファエルが一人で戻りその場を収めたが、ラファエルのあんな姿を見たのは久しぶりだった。


 あんなラファエル見たのは、、そう、ジャスミンの時以来だ。


 けれどジャスミンはラファエルが好きかと思っていたが勘違いだった。彼女はチェスターを愛していた。

ラファエルもジャスミンが好きだと思っていたがこれも違った。


 けれどあの突然現れたユイカという女、ラファエルはあの女を大切にしている。


 まさか初夜を数ヶ月延ばされたのも、夜な夜な出かけていたのもあの女に会っていたから?、でも違う、こっそり後をつけさせた者が言うにはラファエルは一人で公園に、海にいたと、、。けれど納得できない。ラファエルはあの女を大切にしている。いつ出会ったのか、、。あの女は必ず私を脅かす存在になる。


 、、、あの女、どう排除しようか、、。ユイカを排除したい。けれど下手に動くと今度こそラファエルに露見してしまう。今まで確たる証拠がなかったからラファエルも私を疑い牽制するだけにとどまっていたが、彼の性格上証拠を探し次は私を許さないだろう。


 エレノアはため息を吐いた。


 、、そして第二夫人、可愛らしい容姿だったどこか挑戦的な雰囲気があった。

ラファエルとの初夜、その後何度ラファエルは通ったんだろう?情事が終わった後、一緒に眠ったのだろうか?


 ラファエルは優しい、だけど感情がないように感じ、結婚してからは明確にわかった。彼にとって結婚は仕事と同じ、愛し愛され結婚するわけではなく、ただ役目を演じているだけだと。


 あのヘレンにはどう接しているんだろう、ラファエルはヘレンを気に入ったのだろうか?

二人のことを考えるだけで嫉妬心で居ても立っても居られなくなった。


 まずはヘレンから様子を伺おうと昼食に誘った。


 ラファエル、、私はこんなにラファエルを愛しているのに。

あなたは私を何事も最優先する義務があるのよ。



 

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