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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第二章

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庭園の池



 お昼になった。ユイカは立ち上がり「すみません、私ちょっと行きたいところがあって、お昼はそこで頂きます」有無を言わせないほど早くユイカは出て行ってしまった。


 ラファエルは早々に去って行ったユイカを唖然として見送ってため息を吐いた。


「ラファエル様、ユイカって本当に自由な人ですね。きっと庭園の池に行ったんですわ。」ジャスミンがラファエルにさりげなく助言した。「池?何をしに?」ラファエルはジャスミンを見つめ聞いた。


「ユイカは以前池で鯉が沢山死んでいたのを見て、池を管理するドルフにアドバイスをしたんです。それから鯉も死ななくなって、あ、そこから小麦の件に繋がるんですけど、、ユイカは沢山のことを一つの事として見ているんです」ジャスミンは嬉しそうにユイカの事を話した。「そうか、そんなことがあったんだな、、」ラファエルはそう言ってすぐに部屋を出て行った。


 残されたチェスターとジャスミンは顔を見合わせ微笑んで一緒に昼食を取り始めた。




 ユイカは庭園の池に行った。池の中を覗くと鯉が元気そうに泳いでいる。うん、元気そうで何よりだわ!スイスイと元気よく泳ぐ鯉を見ているとドルフが現れた。


「今日は」ユイカが懐かしそうにドルフを見て挨拶をした。 ドルフは誰だったかな?と首を傾げながらユイカに挨拶をした。「今日は、えっと、どちら様で?」ユイカは笑顔で挨拶をした。「はじめまして、ユイカと申します。ここの鯉はいつ見ても元気で良いですね!」ドルフはなんとなくこの女性を知っているような気がした。それに「いつ見ても」と言った。


「、、お会いしたことがある気がします、、。」ドルフは楽しそうに鯉を見ているユイカに言った。どこだったかな、、ユイカを見つめながら思い出そうとした。「うふふ、そうですか?」ユイカは笑顔でドルフに応えた。なんとなくでもユイカを感じてくれたドルフに喜びを感じた。



「ユイカ楽しそうだな?」不思議そうな顔でユイカを見つめるドルフを見ていたら不意に声をかけられ振り返るとラファエルが歩いてきた。「ラファエル様?」ユイカはなぜラファエルがここにきたのか不思議に思いラファエルを見た。ドルフは慌ててラファエルに頭を下げて何処かに行ってしまった。



「ラファエル様なぜここに?よく分かりましたね?」ユイカが池の前にしゃがみ水面を手で触れながらラファエルに笑いかけた。「ユイカ、あの時この池に落ちたのか」ラファエルは楽しそうなユイカに目を細めながらジャスミンだった頃に池に落ちたユイカを思い出し聞いた。


「ふふ、あの時、仕事に追われ頭がおかしくなりそうで、、気分転換にここに来て、、池を覗き込んだら落ちちゃって」

ユイカはまさかラファエルとここで話ができるとは思っていなかった。ジャスミンの中にいた時の事を思い出して少し切なくなった。あの後ラファエルとエレノアのキスを見た。こっちはずぶ濡れで悲惨だったのに二人のキスは輝いて見えた。エレノアが羨ましくて、悲しくて、、。思い出すと切なくなる。


 、、折角楽しいのにそんな事考えたらダメ!気を取りなおしラファエルにいった。


「あの頃のジャスミンって地味だったから、でも綺麗な子って知っていたから、、この池で姿を映して、、」

ユイカは再現しようとして池を覗き込んだ瞬間、案の定バランスを崩した。


「あ!」ユイカは池に落ちてゆく。ラファエルは池に落ちてゆくユイカを助けようと腕を引っ張ったが一緒に池に落ちた。


「きゃー!!ラファエル様!!ごめんなさい!大丈夫ですか??」落ちてゆくユイカを抱きしめ池に落ちた二人は池の中で立った。ユイカはラファエルまで一緒に落ちるとは想像もしていなかったのでパニックになった。「ラファエル様?!濡れちゃって!!どうしよう、、どうしよう、、」ラファエルは慌てるユイカを抱きしめたままずぶ濡れになった自分達をみて見て笑い出した。


 

 

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