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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第二章

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勤務再開



 ユイカは城に勤務することになった。


 アディとグリーンもその時間は城で職務ができるようになりラファエルの判断に感謝をした。

けれど、ユイカのことを思うと複雑な心境にもなる。ここにはラファエルの妻たちがいるのだ。

ユイカを傷つけないように守らなければと、それぞれが思っていた。



 ユイカは城に勤務するにあたり考えた。出来るだけ地味な田舎娘の様な格好で城に行く事にした。パトリシアはせっかく妻達がいる城に乗り込んでゆくのにそんな格好ですか?!と不満を言ったが、この格好で良い。張り合っても仕方がないことだし、目立ちたくもないし何より仕事に集中したい。だから誰の目にも止まらないほど地味であれば相手にもされないだろう。


 そう考えて選んだのは細かいストライプのワンピースに髪は一本に編み込んで茶色の編み上げブーツ。

笑えるほど地味で部屋を出た時アディやエデル達は仰天していた。



 「ユイカ様、最初は驚きましたが、なんとも初々しく可愛らしい」馬車で城に向かう道中アディが誉めてくれた。「うふ、ありがとうございます。」ユイカはこんな地味でも可愛らしいと言われて喜んだ。やっぱり褒められると嬉しいわ!


「確かに、妙な魅力がありますね。ラファエル様がご覧になったら理性が吹っ飛ぶかも知れません」

エデルは笑いながら言った。妙な魅力?なにそれ??「大丈夫よ、ラファエル様は冷静な方だから、ユイカそれもいいねって言って終わるわ。」ユイカはラファエルの理性が吹っ飛ぶなど想像もできない。彼は冷静な人よ?



 アディとエデルはラファエルがユイカのことで冷静になれるはずがないと知っているが楽しそうに笑っているユイカには言わなかった。


 なぜならすぐにその言葉通りになったからだ。



 城に到着し、アディがユイカを執務室に連れて行った。「懐かしい!アディ様、ありがとうございます。また夕方に、、」ユイカはお礼を言ってドアをノックした。


 返事がなかったのでそっと開けて中に入るとラファエルがユイカを見て立ち上がった。


「ラファエル様、おはようございます。今日からお世話になりますユイカです」


 ユイカはラファエルに挨拶をし頭をさげた。やっぱりお城で見るラファエル様は素敵だわ!

 ラファエルは無言でユイカの前に立ち見つめている。


「あの、、ラファエル様?」ユイカは戸惑いラファエルに声をかけた。


「ああ、ユイカ、、どうしてあなたはそんなに,,私の心を掴むのだ?ああ,ユイカ愛している、可愛いユイカ、、」


 ラファエルはユイカの目の前に立ち徐に抱きしめ腕に中にいるユイカを覗き込んで聞いた。


「可愛いあなたにキスをしてもよろしいでしょうか?」ユイカはラファエルがこんなに喜ぶとは考えても見なかった。でも、、喜んでくれて嬉しい、。ユイカは顔を赤くしながら頷いた。


 ラファエルはユイカの顎先に指をかけ自分の方を向かせた。見つめれば見つめるほど愛らしい。誰にも見せたくない。このままどこかに連れ出したい。それほどまでにこのユイカは私の欲望をを刺激する。


「ユイカ、愛しています」ラファエルはユイカにキスをした。

柔らかい表情でひとみをとじるユイカを見てラファエルは一旦唇を離しユイカを見つめもう一度キスをした。このままずっとこうしていたい。


「おいおい、ラファエル、職場だぞ」出勤してきたチェスターが笑いながらラファエルに言った。


「チェスター、こんな可愛いユイカを見て我慢できるとおもうのか?」

ラファエルは唇を離しユイカを抱きしめながらチェスターに言った。ユイカは「フフフ」と笑いながら会話を聞いている。


「ああ、確かにユイカは可愛いけど、ジャスミンも可愛いぞ」チェスターが嬉しそうな笑顔を浮かべ言った。


「うふふ、チェスター様はジャスミンにぞっこんなのね」ユイカはそんなチェスターの言葉に喜びを感じた。チェスター様はジャスミンを愛し大切にしてくれている。ありがとう。


「ああ、ジャスミンは素晴らしい女性で俺は幸せだ」チェスターは執務室に入ってきたジャスミンを見て言った。

ジャスミンはラファエルとユイカに頭を下げながら少し恥ずかしそうに言った「チェスター様は本当に私を大切にしてくださって、、私も幸せです」ユイカは幸せそうに微笑むジャスミンを見て胸の中が暖かくなった。ジャスミン、よかったね。


 ラファエルは嬉しそうにジャスミンを見つめるユイカの髪にキスをし、もう一度キスをした。そしてユイカの手を握りデスクに案内した。


「ユイカはここに」ラファエルはユイカのデスクの椅子を引きユイカを座らせた。「ありがとうございます」ユイカはジャスミンの中にいた頃の初出勤のラファエルを思い出し心の中で笑っていた。人ってこんなに変わるのね。


 ユイカはデスクの周りを見回した。隣にはジャスミンがいる。窓に面したデスクはラファエルが、その隣はチェスターがいる。幸せ、、また四人で仕事ができる。


 よし!バリバリ働くわよ!!ユイカは早速ダットの件の草案をつくりはじめた。



 ラファエルは仕事を始めたユイカを見つめながら先程出勤してきた時のユイカを思い出していた。ドアが開きユイカが入ってきた瞬間また恋に落ちてしまった。いつも煌びやかに着飾るエレノアやヘレンを見ているラファエルはユイカの飾り気のない姿に美しさを感じた。会うたびにユイカを好きになり自分自身どうしようもないほどユイカを愛している。


 触れたい、抱きしめたい、誰にも見せたくない。強烈な感情が沸き起こるがユイカにそれを全てぶつけたら消えてしまうかも知れないと思うと出来ない。これでも出来るだけ冷静にユイカに接している。


 本音をいえばラファエルはユイカを抱きたいと思っている。自分のものにしたい欲求をずっと抑えている。


「おい、ラファエル、欲求不満な顔をしてるぞ」 チェスターが言った。


「ああ、常にユイカに対してはそうだな」


 ラファエルはジャスミンと話しているユイカを見つめ言った。



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