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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第二章

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新しい生活




 朝目覚めると不可解なことが起きていた。


 ラファエルがベットに腰をかけ目覚めたばかりで横になっている私の髪に触れている。優しく髪に触れ目覚めたばかりの私を覗き込み「ユイカ、おはよう」と言って微笑んでいる。


 昨日のラファエルとは違いラフな白のブラウスを着て髪は洗いっぱなし、目の前に落ちてくる髪をかき上げながらこちらを見つめている。


 夢のような目覚め。


 ユイカはゆっくりと体を起こし笑顔のラファエルを見つめ聞いた。


「ラファエル様、おはようございます。、、なぜここに?」


「ユイカがいるから」


 ラファエルは起き上がったユイカを見つめ嬉しそうに言った。


 朝から会えて嬉しいけど、いつからいたの?寝起きで髪もボサボサで、、恥ずかしい!ユイカは小さくため息を吐き嬉しそうにこちらを見つめているラファエルに言った。


「ちょっとラファエル様、、私、、寝起きでなんというか、、恥ずかしいですけど、、」


 ユイカはブランケット両手に持ち顔を半分隠しながらラファエルを睨んだ。


「ふふ、本体に戻ったユイカの全てを見たいんだ。許せ」


 ラファエルはさらに嬉しそうにユイカに微笑んだ。


「なんですかそれ、本体じゃなくても恥ずかしいですよ、あ、一回ありましたね、うふふ、池に落ちて執務室で寝ちゃった」


 ユイカはあの日のことを思い出しブランケットを下げて笑い始めた。


「あの日執務室で眠っているジャスミンを見て、ジャスミンに見えなくて、不思議に思っていた」


 ラファエルは優しくユイカの髪に触れた。


うわぁ、、髪に触れられるだけでときめく、、朝からこんな幸せでいいの?ユイカはブランケットをもう一度握り赤くなる顔を隠した。


「一人の人間の中に別人格がいるってややこしかったですね。でもラファエル様もチェスター様も見分けてましたね」


 ユイカは髪に触れるラファエルをブランケットの間からみて目を細めた。ああ、素敵すぎる。幸せ、、。


「いつからだろう?、自分でもわからない。」


 そう言いながらラファエルはユイカの可愛い顔が見えない事に不満があった。ユイカが手に持っているブランケットを引っ張り取り上げた。


 ユイカはラファエルにブランケットを剥ぎ取られ顔を隠すのを諦め、仕方なく寝癖がついた髪を撫で付けながらラファエルに言った。


「ラファエル様って最初めちゃくちゃ怖かったです。本当に嫌いでした」


 ユイカはクスクスと笑ってラファエルに言った。


「はぁ、、ユイカ、私は本当に悪気がなく、興味すらなかったんだ、、」


 ラファエルは痛いところを突かれ自分の額に手を当て過去を後悔するように首を左右に振った。


 「本当に私達に興味無さそうで、絶対に実力で認めさせてやるって闘争心を煽られました」


 ユイカはあっけらかんとして落ち込むラファエルに言った。


「ユイカ、許してくれ、私が間違っていた。嫌いなんて、、言わないでほしい」


 ラファエルは切なげな眼差しでユイカを見つめ両手を握って謝ってきた。


「私もジャスミンもそれがあったから頑張れたから。もちろん今は嫌いではありませんよ」


 ユイカはラファエルの手を握り返し微笑んだ。


 ラファエルはそのまま両手を自分の方に引っ張りユイカを抱きしめた。ユイカは強引なラファエルにさらにときめき、腕の中で幸せを感じた。ああ、夢みたい。こんなに幸せでいいの?


「コンコン」


 ドアがノックされた。

あ、見られたら恥ずかしい!ユイカは慌ててラファエルから離れようとしたがラファエルはユイカを離さず言った。


「なんだ?」


 ラファエルが短く答えると


「ラファエル様、ユイカ様はお目覚めでしょうか?入浴の準備が出来ました」


 アディがドアの向こうから声をかけてきた。

 

 「ああ、入れ」


ラファエルはユイカを抱きしめたまま答えた。

ラファエル様は恥ずかしさとかないのかな?皇帝ってこんな時も堂々としているのね。ユイカはラファエルを見て表情を緩めた。


 ドアが開きアディとパトリシアが入ってきた。


 ラファエルは腕の中にいるユイカを見つめ「また後ほど」と言って頬にキスをし、アディと部屋から出ていった。ユイカはそんなラファエルにときめきすぎて返事が出来ず去ってゆくラファエルを見つめていた。


 

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