表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/107

ラファエルの婚約



 ジャスミンは目覚め起き上がった。


 たしか、ここは病院で、、起き上がり考えていると医師に声をかけられた。

 

「おいあんた二週間も意識朦朧としていたんだ、急に動くと体がついてこないぞ」


「二週間?!先生、ありがとうございます、二週間も無断で、、、すぐに行かねば、、」


 ユイカは出てこない。ジャスミンはユイカにすこし休んでと言い,起き上がった。


ジャスミンはお金を支払い、一度家に戻り馬車に乗り城に行った。ふと気がつくと街の様子も城の様子もいつもと違う、


 街の至る場所にラファエル様エレノア様婚約おめでとうと書かれている。


 もしかして今日婚約式?ああ、なんてこと、こんな格好で、いや、無断で休んで、、、考えているうちに城に到着した。


 ふらつきながらなんとか城に入るとジャスミンを見たメイドが悲鳴をあげ「ジャスミン様が戻ってまいりました!」と言って走って行った。


 とにかく執務室に、、ジャスミンは執務室に入りホッとしたのか眩暈がし床にしゃがみ込んだ。


「ジャスミン様!」


 アディが部屋に飛び込んで来た。


「あ、アディ様」


 ジャスミンは顔を上げ立ちあがろうとした時気分が悪くなり咳き込んだ。


 アディは慌ててジャスミンの所に行き、ジャスミンを見て絶句した。


 ジャスミンのハンカチが血に染まっていた。


「アディ様,結核ではありませんのでご心配なく、」


 ジャスミンはアディに見られてしまった事を悔やんだ。ラファエルにも知られてしまう。

 

「ジャスミン様、何を言っておいでですか!すぐに医者を!」


 アディは部屋を出ようとした。


「まって!ラファエル様は今日婚約式ですよね?どうか私のことは伏せておいて下さい」


 ジャスミンは慌ててアディに頼み込んだ。こんな事で水を差したくない。


「、、、わかりました」


 アディはこの二週間ラファエルがジャスミンを探し続け、夜も殆ど眠れていないことを知っていただけに突然帰ってきたと報告を受けた時にジャスミンに対し怒りを覚えていた。


 ラファエルにとって大事な時期にと苦言を呈そうとしたが、ジャスミンを見て血の気が引いた。


 やせ細り、フラフラの状態で、先程の吐血、、結核じゃ無いと言ったジャスミンの言葉は事実だろう。


 彼女は万が一そうだったらここには来ない。原因がわかっているんだ。


 病気?いや病気なら前兆があったはず、、まさか、、毒、、


 アディは毒に精通しているローマン医師を呼んだ。


 今日は賓客が多く貴賓室が使えない、執務室のソファーに寝かせローマン医師に診断させた。


「ジャスミン様、理由はお分かりですね。治療をされていたんですね、、、」


 ローマンはジャスミンが全てわかっていると気がついた。 


「、、はい」


 ジャスミンは素直に答えた。アディは険しい顔をしている。


「二週間行方不明だと伺いましたが」


 ローマンは薬草を煎じたものをジャスミンに渡しながら尋ねた。


「倒れて、、意識が朦朧と、病院にいました。だいぶ良くなり動いたらこの様で」


 そう言ってジャスミンは煎じ薬を口に含み、苦さにすこし顔を顰めながら飲み干した。


「まだ毒が抜け切っておりません、まだ安静にしなければ、、出血量が多く危険です」


 返事ができないほどジャスミンは消耗しそのまま目を瞑った。




「アディから何か伝言はないのか?」ラファエルはイライラした様子でもう一人の執事ダスティンに聞いた。


「はい、まだ何も」


 ダスティンは婚約式直前のラファエルに言った。 


「誰かに見に行かせてくれ。ジャスミンが帰ってきたという報告からもう一時間も経っている」


 ラファエルは少し声を荒げ言った。

 

「すぐに行かせます」


 ダスティンは近くにいる使用人にすぐに見てくるよう伝えた。


 ラファエルは今から婚約式が始まるが、ジャスミンが帰ってきたという報告があり安心をしたのも束の間、それ以降アディからの報告が無い。


 何かが起きたことはわかる、一体何が、、


 ラファエルは居ても立っても居られなくなり部屋中を歩き回っている。 


先程ダスティンが様子を見にいかせた使用人が走って戻ってきた。


「報告します。執務室にローマン医師が呼ばれています」


 ローマン医師?!


 ラファエルはすぐに部屋を出ようとした。


「ラファエル様!今から婚約式でございます!もう時間がありません」


 ダスティンは慌ててラファエルを止めた。


「、、ローマン医師は毒に精通した医者だ、、」


 ラファエルは目の前が真っ暗になった。ジャスミン、何があったんだ?!


 ラファエルはダスティンの静止を押し切りドアノブに手をかけた時にドア開いた。


 少し疲れた様子のアディが戻ってきた。


「アディ!ジャスミンに何があった?!」


 ラファエルはアディの目の前に立ちジャスミンを心配し落ち着かない感情をぶつけるように聞いた。

 

「ラファエル様、ジャスミン様はご無事です、今眠っておられます。ご安心ください」


 アディは冷静にラファエルを見つめ報告した。


 ラファエルはアディの両肩を掴んで「安心?顔を見るまで安心なんか出来ない!」


 そう言ってラファエルは部屋を出ようとした


「ラファエル様、ジャスミン様は無事です」


 アディはラファエルを諭すようにもう一度言った。


 ラファエルはため息を吐いた。


「、、ジャスミンは毒をもられたのか?!」


 ラファエルは少し間を置き落ち着いた声で聞いた。


「ラファエル様、ジャスミン様は二週間前に病院で倒れ治療をしておられたそうです、先程吐血をされましたが、今は安定しており眠っております。婚約式が終わったらお会いになって下さい。」


 アディは毒を盛られたと言う質問には答えず、ラファエルにジャスミンの様子を報告した。


「、、、ジャスミンの体調が急変したら、、教えてくれ、」


 今すぐにもジャスミンに会いに行きたい、でもこれが自分が歩んでいる道、ラファエルは拳を握り締め部屋を出て行った。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ