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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

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犯人探し



「ジャスミン様、お呼びでしょうか?」


 一人の男が入ってきた。


「あなたが毎日私のためにケーキを作ってくれているのですか?」


「はい、」パティシエは緊張しながら答えている。


「いつも美味しいケーキをありがとうございます」


 ユイカは微笑みを浮かべながら男を見て言った。


「いつも一切れ頂きますが残りはどうしているの?」


 ユイカは続けて質問をした。男はユイカの褒め言葉に嬉しそうな表情を浮かべ頭を下げ言った。

 

「小さな型で焼きますので残りは出ないのです。」


 なるほど、他の誰かが口にすることは絶対に無いということね。


「そうですか、こんど見に行ってもいいかしら?」


 ユイカは笑顔で男に聞いた。


「はい、お待ちしています!」


 男は嬉しそうにはにかみながらユイカに言った。その様子を見るとこのパティシエは犯人じゃない。

 

 ……「ところでケーキに入っている甘味料は砂糖ですか?」


 ユイカは気になったことを質問した。

 


「ああ、あれはシロップです。」


 男は笑顔で答えた。


「美味しくて興味があるわ。」


 ユイカは少し独特な、カラメルのような香りがするシロップが気になっていた。

 

「あれは特別なルートで手に入れたシロップで気に入ってくださって嬉しいです。」


 男は味の違いを感じてくれたことに喜びを感じている。純粋にケーキを作ってくれているんだわ。


「どこの物?」


 ユイカは聞いた。


「エレノア様の国レイランドでございます」


 ああ、わかった、そういうことか。

 

「そうですか、ありがとう」



 、、まさか、エレノア様、、。


 なぜ?どうして?何かの間違いであって欲しい。

エレノア姫ではなく、姫に仕えている人間がエレノアの指示を受け行っている?でもそれはそれで露見するリスクがありそう。だけどエレノアの側近が関与していることは明白、、。なぜ?ジャスミンはエレノアの機嫌を損ねることを何かした?


 あ、


 まさか!このネックレス、、確かラファエル様はエレノア様と買い物の時に買ったと、、、エレノア様はジャスミンに嫉妬をした?


 あの日に見たあの顔、、でも直接手出しする?、、エレノア姫の側近がジャスミンを狙った?


 なんて厄介な、、、。



 でも一度確認をしなければ、、


 ユイカは先程のケーキを焼いてくれた男に同じレシピでケーキを一つ焼いて欲しいと注文した。


一時間後ケーキが焼けた。ユイカは今日ラファエルとエレノアが婚約指輪を買いに出かけたと聞いた。


 帰ってきたらお祝いのケーキを持って行こう。突然すぎるかもしれないけど、確認したい。


 ユイカは窓から外を眺めていると皇室の馬車が城の戻ってきたのが見えた。ラファエル達が帰ってきた。

ユイカは早速ケーキを持って二人に会いに出かけた。


 ラファエルとエレノアはバルコニーでお茶を飲んでいた。


アディにケーキを持ってことを伝えると中に通された。


「ラファエル様,エレノア様、今日婚約指輪を買いに行ったと伺い、お祝いにケーキを持って参りました。いつも私が食べているものですが本当に美味しく,特にシロップがエレノア姫様のレイランド特産とのことで良かったらお召し上がりください。」


 ユイカはそう言ってケーキを取り出そうとした。


「ジャスミン,ありがとう」


 エレノア姫は微笑んだ。この人の本心はわからない。


「ジャスミン様!」一人のメイドがユイカにぶつかり取り出したケーキが下に落ちてしまった。


「あ!!」


 メイドは手をついて謝りはじめた。予想通りだった。


「あ、また作ってもらいますからそんなことはしないで下さい、ラファエル様、エレノア様、大変失礼致しました。また後日お祝いさせてください」


 ユイカは頭を下げ帰ろうとドアの方に歩いて行った。


「ジャスミン」


 ラファエルが呼んだ。ユイカが振り向くと

 

「、、、なんでもない、ありがとう」


 ラファエルはそう言って視線を庭園にうつした。なんだったんだろう?


 ユイカは頭を下げて部屋から出て行った。




 ラファエルの婚約者、エレノア姫、私はその人に命を狙われているかもしれません。


 そんな事をラファエルに言えない。


先程あのケーキに毒が入っているとわかってあのメイドは私にわざとぶつかった。だけど一介のメイドがそんな行動できるはずがない。後ろに控えていたメイド長や、エレノアの世話がかりの女の人、執事、その辺りだろう。エレノアの関与はわからない。


 だけどこんな事をラファエルには言えない。はっきりと犯人がわからないし、ターゲットは私だけ、、。目的もあやふやだわ。こんな事をラファエルにはやっぱり、言えない。 



 ユイカは執務室戻った。しかし急に、眩暈がししゃがみ込んだ。


「うっ」


 また吐血をした。貧血気味で倒れそう、、ここで倒れるわけにはいかない。


 とにかく気力で立ち上がり城を出た。歩くことができそうになかったので馬車で街に戻りその足で闇病院に入った。


「あんた,輸血が必要だ、ここに寝ろ」


 ユイカは意識朦朧、言われるがまま横になり輸血を受けた。とても起き上がれそうになく、闇病院で泊まることになった。


 それから意識を失い気がついた時は二週間後だった。その間この闇病院に居た。

 

 

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