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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

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32/107

金のネックレス




「ジャスミン、なぜここに?」


 ラファエルはパーティーが終わり入浴を済ましたのか髪が濡れている。すごくセクシーだ。


  ユイカは見慣れないラファエルの姿に胸がときめいた。ジャスミンが見たら卒倒するかも。

 

「仕事が終わらずに、、気分転換が、、池に落ちて、あ、知ってますね、、仕事が、、終わっていなくて、でも寝てました。あはは」


 緊張のあまりしどろもどろだ。


 ラファエルが髪をかき上げた。


 動けないほどラファエルに釘付けになった。こんな人を独り占めするエレノア姫が羨ましい、、


「それで?」


 ラファエルが言った。


「そ、それで、、起きたら、、」


「起きたら?なに?」


「、、ラファエル様が目の前に、、、」


 ユイカはラファエルを見つめた。


「ジャスミン、」


「は、はい!」


 緊張して大きな声で返事をしてしまった。


「、、元気がいいな」


 ラファエルは笑いを堪えながら言った。笑ってもらえた。

 

「あ、あの、あ、こ、このネグリジェ?貸してくださってありがとうございます。こんな可愛い服、とても嬉しいです」


 少し恥ずかしくなりはにかみながらラファエルに言った。


「似合うよ」


 ラファエルは言った。


「え?!嘘でも嬉しいです。どうしよう、、。緊張する、、ラファエル様、なぜここに?」


 ラファエルはジャスミンがいつもと違うジャスミンのように感じている。


 このジャスミンはラファエルが気になるジャスミンだ。

 

「部屋にジャスミンがいないから探しにきた」


「え?どう言う意味ですか?」


 ユイカは心臓の鼓動が強くなったことを感じつつラファエルに聞いた。


「意味はない」


 ラファエルは笑顔で言った。

 

「残念、、あ、いえ、意味なんかですよね、ご迷惑をおかけして、、せっかくのエレノア様とのお時間を、、本当に、、」


 笑顔で言う?!ユイカはちょっとガッカリした。


「ジャスミン,手を」


  ユイカは意味がわからず両手を差し出すとラファエルは金のネックレスを手の置いた。


「これは??」


 手の上でキラキラと輝く細く美しい金のネックレスを見てユイカは驚いた。


「ジャスミンに似合うと思って、エレノアと買い物に行った時に買った」


 ラファエルは平然と言った。


「え?エレノア様と買い物の時に?違う女性のものを買う?、、ひどい方ですね、、」


 ユイカは驚きながらラファエルに言った。


「ひどいか、、まあ、確かにそう言われるとそうだな」


 ラファエルは髪をかき揚げながらユイカをみて笑った。


 キャー!カッコ良すぎる。ユイカはときめきが止まらない、、


「ラファエル様、、わざわざ,,私の為に、、ありがとうございます」


 ユイカはラファエルの突然のプレゼントに戸惑いつつも心の中で喜びを感じた。エレノア様と一緒にいても思い出してくださった。エレノア様に気兼ねなく買えるほど私を意識していないと言う意味だろうけど、本当に嬉しい。



「そろそろ休め」

 

 ラファエルは嬉しそうにネックレスを首つける様子を見つめ、その後その手を取った。


 ラファエルはユイカの手を取りエスコートをして部屋を出た。うそ!ラファエル様が手を?!普通こう言う場合どうするの?ジャスミン!!、、返事がない、、わかんないけど握り返すの?


 ユイカは笑顔で握り返しラファエルと歩いた。


 ラファエルは目を丸くし驚いた顔をしながらも声を殺して笑っている。何か間違えた?


  ユイカはとりあえず笑顔でラファエルを見た。笑っていればどうにかなる。


 ラファエルはジャスミンの突拍子のない行動にかなり驚いた。


 あの優雅に皇帝に挨拶したジャスミンと同一人物に思えないほどこのジャスミンは可笑しく可愛いかった。

 

ジャスミンを部屋の中までエスコートしラファエルはジャスミンと向き合った。


 ジャスミンはキョトンとした顔をしている。


 そんなジャスミンの額にキスをした。


「ジャスミン、お休み、良い夢を」


 ラファエルは去って行った。ユイカは驚いて何も考えられずそのまま眠った。


 翌朝早く起きユイカのままだったので昨日のことを思い出して一人でときめいていた。


 夢じゃない?!嘘、、きゃーどうしよう、どうしよう!!ユイカはベットの上でゴロゴロしながらラファエルを思い出していた。


 額、一生洗いたくない。



 ああ、わたしは好きになってはいけない人を好きになってしまった。


 ジャスミンはチェスターが好き、ユイカはラファエルが好き。同じ体に別の人格は、、ダメなんだ。


 ジャスミン、ごめんなさい、、私はラファエル様を好きになってしまった、、。実体のない私が、、。

 

 、、でも、今だけは、今だけは許して!ユイカはまたラファエルの事を考えて幸せな気持ちになっていた。

 

 


「ジャスミン様おはようございます。朝食の用意が出来ました。どうぞついていらして下さい」


 ラファエルの執事、アディが現れた。昨日のワンピースも持ってきてくれた。


「あ、おはようございます。ワンピース乾かしてくださってありがとございます。」


綺麗に洗われたワンピースに着替えたユイカはアディについて行った。どこに行くんだろう。


 城の廊下は窓からの朝日で光が差し込み明るく美しい。この貴賓室は二階でもやはり執務室のある二階とは違うんだ、、。


 ユイカは光を浴びているジャスミンの髪の色を見ていた。深い茶色なんだ、、ん、


 髪をまとめていない。いつも三つ編みにしているのに、、。ああ、池でリボンを落としてしまったんだ。失敗した。。


 これから食事なのに邪魔になりそう、、、ユイカは髪を片方に分けおおよそ七対産三の比率に三の部分は耳にかけた。

 これでマシになる。


 「こちらでございます」


「え?ここは???」


 ジャスミンはなぜか煌びやかな部屋に連れてゆかれ中に入って絶句した。


 広いテーブルに皇帝、皇后、ラファエル、そしてエレノア姫がジャスミンの方を見ている。


「ちょ、、アディ様、お部屋間違えてます!!」ユイカは愛想笑いをしながらアディに方を振り返り言った。


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