チェスターの気持ち
「ジャスミン、ケーキ買ってきたぞ。食べろ!」
チェスターがケーキの箱を持って戻ってきた。
「チェスター様、まさかケーキを買いに行って下さったのですか?」
ジャスミンは思わず立ち上がり言った。わざわざ?私に為に?
チェスター様を待っている間、何も考えられないほどときめいて、、これが恋なんだとユイカが教えてくれた。苦しくて,切なくて、、。でも今は本当に嬉しい、、。
「ああ、ジャスミンが好きだと思って」
そう言ってチェスターは照れくさそうにジャスミンにケーキを渡した。すぐにメイドがお皿を持ってきてくれ紅茶も用意された。
私が好きだと思って買ってきてくださった,,。こんな喜びは初めて。チェスター様は私に生きる喜びを与えてくれる。
「チェスター様、、嬉しいです。ありがとうございます」
ジャスミンはチェスターに半泣きで笑いかけた。
そんなジャスミンの頭をワシャワシャと荒っぽく愛情込めて撫でたチェスターはジャスミンの横に腰掛けながら
「ジャスミン、ごめん、俺、ジャスミンがエデルを好きだと思って、さっき反対したんだ。ごめん」
チェスターはそう言って恥ずかしそうにジャスミンに謝った。
え?!どういう意味?!まさかチェスター様が嫉妬したってこと?嘘?信じられない?!これは夢なの?!
「、、いえ、、」ジャスミンは真っ赤になりながらケーキを食べた。
チェスターはそんなジャスミンをみつめていた。大人しくでもしっかりと自分の意思を持っていながらも不器用で純粋なジャスミン。
そんな素朴なジャスミンに惹かれ、他の令嬢のように適当に付き合う等考えられなかった。同じように不器用になる自分に驚きながらもこの恋を大切にしたいと思った。
ほどなくしてラファエルが帰ってきた。
ジャスミンはチェスターにときめきすぎて引っ込んでしまい、ユイカに代わっていた。
「ラファエル、来月エレノア姫が皇帝に挨拶に来るらしいな、本格的に婚約、結婚だな」
ラファエルが結婚、、ユイカは切なくなった。
そっか、ラファエルはレイランドのお姫様と結婚するんだった。来月来るんだ、、どんな方なんだろう、、
ラファエルは先程のジャスミンと今のジャスミンは雰囲気が違うと感じていた。
「ジャスミン、ちょっとこっち見てくれるか?」
ラファエルはユイカに言った。チェスターはラファエルが何をしたいのか気になった。
ユイカはラファエルを見た。
「ありがとう」ラファエルは言った。このジャスミンは瞳が違う。私はこのジャスミンの瞳に興味がある。
「、、いえ」一体なんだろうと思ったがよく分からなかった。
「変なこと言うけど、、時々ジャスミンって違うジャスミンに見えないか?」
ラファエルが言った。
「、、俺もそう思う時ある、、さっきのジャスミンと今、、違って見える」
チェスターも言った。
ユイカと頭の中のジャスミンはパニックになった。なんでわかるの?!
兎に角、、今は乗り切ろう!
「あはは!気のせいですよ!一緒一緒!あはは」
ユイカは答え、顔面蒼白になった。
こんなことジャスミンは言わない。
唖然とする二人を見て訂正した。
「っと、こんな風にかわったら驚かれると思いますが、、、私は、、ジャスミンです、、」
俯き加減でそう言った。
「一瞬驚いたが、気のせい、、か。」
チェスターは納得してるようないないような様子で呟いた。
ラファエルはジャスミンを見つめている。
怖い!なんでわかるの?ユイカはラファエルの視線に耐えていた。
「まあ、いい、」
ラファエルはそう言ってお茶を飲んだ。




