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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

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同じジャスミンに見えない



「ジャスミン、ライトフット王国をどう思う?」


 ラファエルはケーキを食べ終えたジャスミンに聞いた。


「ライトフット、、この国の東、その向こうは海、、山は低く鉱山はない、主に漁業、、、。」


「ラファエル様は何をなさりたいのでしょうか?」


 ジャスミンは聞いた。


「ライトフット王国に姫が二人、王子が一人、そのうちの一人を私の妃にと、、」


 頭の中のユイカが言った。ラファエル様は何人妻を娶れるの?聞いてジャスミン!


「、、ラファエル様は何人お妃様を娶れるのでしょうか?」


「五人だ。」


 五人?!ユイカは驚いた。

 

「その他の国は何か言っていませんか?」


「ジャスミン、ちょっと待って」チェスターは徐にラファエルの机に行き山積にされた肖像画を持ってきた。


「これは?」


「ラファエルのお妃様候補だ」


「軽く、、百枚ほど?、、。」


 ユイカは笑えてきた。この王子様も大変なんだ、、ラファエ様は愛している人と結婚するの?

 

「ラファエル様、結婚は政治?ですか?」


 ジャスミンはユイカの疑問を率直に、ラファエルに聞いてみた


「まあ,そうとも言える、」


 愛してない人と結婚するんだ、、、。ユイカは複雑な気持ちになった。

 

「ホワイト男爵家の娘と結婚してもメリットはありません。」


 ジャスミンは冷静に指摘した。


「ゼロじゃないさ、ダフニーとドリスは命の恩人だから」


 、、そうだった。ラファエルを助けたのはユイカなのに、、妹たちになっていた。


 ジャスミンはユイカに言った。

 

 ジャスミン気にしないで!ユイカはジャスミンに言った。

 

「、、国のためなら男爵家との結婚に賛成はいたしませんが、とりあえず残りは慎重に見極めたいですね、ちなみにライトフットは友好国以上のメリットは感じません、、私だったら見送ります。」


 ジャスミンははっきりと言った。


「やはりそうか、私もそう思う」


 そう思っていたのに意見を聞いてくれたんだ、、、。


「ありがとうございます」


 ジャスミンは嬉しくなりラファエルに言った。

 


「あの、、ところで、私は今日何をしたら、、」


 ジャスミンはそろそろ仕事を始めたいと思って声をかけた。


「ジャスミン、この国の特産を知っている?」


 ラファエルがジャスミンに聞いた。


「はい、まず豊富な資源、宝石が採掘出来ます。良質なルビーとサファイヤ。」


「豊富な資金力があり、世界有数の銀行が集まるこの国はとても豊かな国です」


「弱点は?」


 ユイカが頭の中で言った。ジャスミンはそのまま答えた。

 

「弱点、、少子化?豊かになると生き残る本能が無くなりますから子供が少なくなる可能性があります。」


「、、、なるほど、面白い考えだな。一理ある」


 ラファエルはジャスミンの意見の感心した。


「あと、貧富の差、これは教育の問題だと思います」


 ユイカは教育こそ国の成長の礎だと考えている。


「ジャスミンはこの先に起こりうる事を予測しているのだな」


「はい、でもあくまで予測ですから、、」ユイカ、ありがとう。


「いや、良い意見だ。参考にする」


 ラファエルはジャスミンの能力の高さを改めて感じた。やはりこの子は見つめている世界が違う。


 ラファエルとチェスターはジャスミンを大切にしようと思った。


 この子は国の宝だ。




 三日後、ラファエルが結婚を断ったライトフットの王代理がゴールドバーグに訪ねてきた。


 一方的に断ったと怒り心頭で乗り込んで来た。


「さて、どう対応しようか?」ラファエルが笑いながら言った。


「ラファエル、どんな断り方したんだ?怒ってるぞ?!」チェスターは呆れ顔でラファエルに聞いた。


「今,まだ候補者を選んでいる最中だから、すぐに決めることはできないと伝えただけだ」


「でも乗り込んで来たぞ?」


 チェスターは呆れ返ってラファエルに言った。


「ああ、ダフニーとドリスがいるからじゃないか?王家より男爵かと。さあ姉としてどうする?」


 ラファエルは笑いながら言った。

 

「姉として?わたしは二人の姉である前にこの国を支える人間でありたいと思います。」


 ジャスミンは不服だった。そんないい加減な気持ちで働いていない。

 

「そうだな、すまない」


 ラファエルは素直に謝った。


 ジャスミン、この件私に任せてほしい。ユイカが言って急きょチェンジした。


「私が対応しても宜しいでしょうか?」 


「ジャスミンが?勝算はあるのか?」


 ラファエルは急にジャスミンがそんな提案をしてきたことに驚いた。

ジャスミンの瞳の奥の光が強くなった。先ほどのジャスミンとは別のジャスミンに見える。


「、、負ける戦は致しません」


 ユイカが答えた。

 

「その代わり、多少の投資をしていただきたいと思います。但し二倍もしくは三倍でお返しいたします」


 ユイカは笑顔で提案した。

 


「おい、面白そうだな、俺も乗った。」


 チェスターはさっきまでラファエルに呆れていたがユイカの話を聞いて興味を持った。


「チェスター様、大公様も協力下さるとはありがたいです。」


「では、行って参ります」


 ユイカは何も持たずにライトフット王代理に会いに行った。


 ジャスミンはユイカが何を見て考えているのかわからないが,ユイカなら解決してくれると確信している。


 ラファエルは先ほどまで話をしていたジャスミンと今のジャスミンは同じ人間に思えないと思っていた。

 

 この強い瞳のジャスミンに心惹かれる。ジャスミンは不思議な人だ。

 


 三時間後ユイカは帰って来た。

 


 

 

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