ジャスミンが変わってきた
城に到着し、謁見室に通されれると皇帝と皇后、ラファエルが出迎えてくれた。
ここはジャスミンに任せよう、ユイカはジャスミンと入れ替わった。
「ジャスミン・ホワイト、ただいま戻りました。」ジャスミンは三人に挨拶をした。
「ジャスミン、お前は大きな功績を立てた。褒美をやろう、何が良い?」
皇帝は満遍の笑みを浮かべジャスミンに言った。
欲しいもは無い。この功績はユイカと、一緒についてきてくれて人がいて初めて立てられた。
「ありがとうございます。私の望みは、ここにいる仲間に聞いてから申し上げても宜しいでしょうか?」
「どう言う意味だ?」皇帝はわかっていたが改めてジャスミンに聞いた。
「私一人の力ではありません、この十人の仲間がいて初めて成し遂げる事が出来ました。私の望みはこの一緒に命をかけてくれた十名が望む事でございます」
ジャスミンは皇帝に言った。ユイカは頭の中でジャスミンを褒めていた。
ジャスミンはやっぱり賢い子。
「わかった。其方達も望みを言うと良い。」皇帝は満足な表情をして皇后を見つめ皇后も頷いた。
「ラファエル、何かあるか?」皇帝は言った。
「ジャスミン、ご苦労だった。」
ラファエルはジャスミンの顔を見て微笑んだ。
「ありがとうございます」ジャスミンも少しだけ口角を上げた。
ジャスミンが笑った!!頭の中のユイカは本当に嬉しかった。
「では今日はゆっくり休むが良い」
ジャスミンたちは解散しそれぞれ家に帰った。
三ヶ月ぶりの我が家は最高だった。やっぱり一人が良い。このまま篭りたい。
ユイカありがとう、表に出ているジャスミンが言った。
ユイカは少しだけジャスミンが変わってきたと感じていた。
チェスターはジャスミンに対してどう出るんだろう。
ユイカは少し心配をした。ジャスミンはおそらくチェスターが好きだ。
だからチェスター、優しくしてあげて!ユイカは願った。
ジャスミンは前向きに進もうとしている。ユイカは心から応援をしつつ心配もしているが、いざとなったら助けてあげれば良いか、、そう思いジャスミンを見守ることにした。
ジャスミンはユイカの心配をよそに一人の時間を楽しんでいた。
翌日、ジャスミンは歩いて城に向かった。しかしなぜか色々な人に声をかけられる。
「ジャスミン様おはようございます」
「ジャスミン様,このりんご持ってお行き」
なぜみんな私の顔と名前を知っているのだろう?不思議に思いつつ歩いていると新聞に自分の顔が掲載されている事に気がついた。その内容はジャスミンの功績を讃え称賛していた。
うわ、嬉しいけれど、、穏やかな日々が、、
ジャスミンはスカーフを巻き顔が見えないようにし、足早に城に向かって歩いた。
城に到着し、執務室に向かった。
「おはようございます、ジャスミン・ホワイトでございます」
ドアの前で挨拶をすると
「どうぞ」
と、聞こえた。中に入るとラファエルが立ち上がりジャスミンに言った。
「おはようジャスミン」
「おはようございます、ラファエル様」
ジャスミンも挨拶をした。前と対応が全然違う!ジャスミンは感動した。
「ところで、いい忘れていたが、今日は日中お茶会で休みなんだ」
ラファエルはすまなさそうにジャスミンに言った。
「休み、、仕事がですか、それともラファエル様が?」
ジャスミンはどっちが休みなのかわからない。
「仕事が休みだよ。」ラファエルはカフスボタンを外しながら言った。
「左様ですか、私は何かすることはありますでしょうか?」
せっかくだから働いて帰ろうと思い聞いた。
「ジャスミンはお茶会に参加しないのか?」
ラファエルは驚いた顔で聞いてきた。
「参加?出来れば仕事の方がありがたいのですが、、」
ジャスミンは遠慮がちに聞いた。ユイカは頭の中でジャスミンがそんなことを言えるようになったのかと喜んでいた。
「ジャスミンの妹達は喜んで参加するが同じ姉妹でも全然違うんだな」
ラファエルは悪気なく言ったが、ジャスミンにとって言われたく無い言葉だった。
ラファエル様!!やめてジャスミンにそんなことを言わないで!ユイカは焦った。ジャスミンが引っ込んでしまうかも
「姉妹だからって同じじゃなきゃ行けませんか?私はどうしたらいいのでしょう?」
ジャスミンは勇気を出して言った。ジャスミン!よく言った!ユイカはジャスミンの成長を喜んだ。
「そうか、、」
ラファエルはそれ以上何も言わなかった。
「、、ではジャスミン、この書類の内容を読んでそれぞれにまとめてくれないか?」
ラファエルは山積みになった書類をジャスミンに見せていった。
「はい!喜んで。早速取り掛かります。」
ラファエルはジャスミンを自分の椅子とテーブルに座らせた。
「ラファエル様、ありがとうございます、満足いただけるよう頑張ります」
ラファエルはすこしジャスミンが変わってきたような気がしていた。




