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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

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18/107

流行り病



ドナフィーはゴールドバーグから馬車で五日ほどで着く鉱山の街だ。


 肉体労働者が多く彼らが死んでしまうと国も大きな痛手になる。


 今回のこの病気はインフルエンザのようなものだとユイカは考えていた。隔離と消毒を徹底するしかない。


 街は既に封鎖されており、中の住民は街の外に行くことができず切り捨てられたと思い込んでいた。


 ユイカは国旗を掲げ街の中に入った。街の中は荒んでおりゴミだらけで悪臭がひどい。


 一緒にきた兵士たち十人は怖がっていたが馬車の中で街の現状を予測し、その通りだったら問題を改善すればこの病気は収まると、理論的にこのインフルエンザのような風邪の感染経路を説明し、大丈夫だと何度も何度も話してきた。


 自分達の免疫力を下げないように常に身体を温めて、消毒し、着た服は毎日捨てて新しい服に変え、風呂は毎日入るように、うがい手洗いは都度する様に教えた。


 早速綺麗な布でマスクを作り、感染していない人、感染している人、関係なく渡した。そして消毒を街の至る所に置き、何かを触ったらすぐに消毒とうがいを指導した。


 患者たちは既に集められており、症状の軽いものには消毒とうがいを徹底させ、体の温まるスープを一時間ごとに飲ませてた。


 街のゴミを1箇所に集め、汚染されたものと一緒に燃やし、トイレも徹底的に消毒し、使うたびに消毒をするように指導した。



 最初は半信半疑の住人たちだったが、国旗を掲げ街に入ってきた事で国に見捨てられていなかったという安心感と迅速に行動するユイカの姿勢を見て次第に言う事を聞いてくれるようになり、一週間もすれば皆協力的に行動し始め街の衛生も改善された。


 そしてもう一つ徹底したのは夜ゆっくり眠る事。


 規則正しい生活を送るようになった街の住人はみるみるうちに症状は改善され、爆発的に増えていた患者が半分に減った。


 もちろん亡くなった人も多いが、すぐに荼毘に伏して感染源にならぬよう徹底しこうしてひと月後には殆どの人が回復し、感染が落ち着いていった。


 けれどまだ油断はできない、今のうちに生活を改善させるために健康的な生活を送る指導を始めた。


 鉱山の労働は肉体労働だ。勤務について監督者と会い、生産性を下げる事なく今まで以上の生産を行うために、休みを増やすようにアドバイスをした。


 結果、きちんと休憩を取ることによってパフォーマンスが上がり短時間で集中して掘削が出来るようになった。


 それにより全員が得をする仕組みに変わったのだ。


 ユイカは疫病を治したことにより信頼を得て街の住人達はユイカの言うことを信じてくれるようになった。


 ドナフィーは美しく健康な街に生まれ変わり、人の意識は高くなった。


 よし、これで良いでしょう、、ユイカはゴールドバーグに帰ることにした。


 三ヶ月も滞在すると街の人たちは家族のように接してくれた。


 誰も女だからとか、可愛くないとかそんな意味のない評価をしなかった。


 ユイカにとって一番嬉しい事だった。なぜならジャスミンはそんなことに傷ついてきた子だからだ。



 馬車でゴールドバーグに入ると多くの騎士がユイカ達を出迎えた。


 一瞬、魔女裁判にでもかけられるかと思ったが、そんな感じではなく、丁重に迎えられたのだった。


 ふーん、、こんな風に変わるんだ、、と思いながらも、一緒に手伝ってくれた仲間が嬉しそうな顔をしている姿を見るとユイカも嬉しくなった。


 手伝ってくれてありがとう。ユイカは仲間に心から感謝をした。



 

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