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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第一章

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新しい問題



 数日後、全国の小麦の収穫量が判明した。


 それを元に輸入量を割り出すと三分の一に減った。その結果を踏まえラファエルは輸入量を決めると、案の定バーキン男爵が口を出してきた。


「ラファエル様、本当にこの数字は正確なんでしょうか?」


 バーキン男爵は不満を隠しきれない様子でラファエルに言った。


「ジャスミンが全国の小麦農家に集計を取らせたものだ。正確だと思うが?」


 ラファエルはそんなバーキン男爵の顔を見て淡々と答えた。


「小麦農家が輸入を阻んで多く申告した可能性があると聞きました。我々が調べた結果輸入は3分の二必要です。」


 バーキン男爵は自分の取り分が減る事を嫌がっているようにしか見えないが、どんな感情があろうと公平に意見を聞かねばならない。


「ラファエル、どう思う?」チェスターはラファエルに聞いた。ラファエルは腕を組んで資料を見ている。


資料を比べると南部の農家の収穫量が違った。ラファエルはジャスミンを呼び出し詳細を聞いた。


「この南部はほとんど雨が降らず収穫は通常通りだと聞きました。実際の天気も調べておりますので間違いないと思います。」


 ユイカは絶対的な自信があった。どこを突っ込まれても良いようにリサーチしている。


「そうか、わかった。」


 ラファエルはバーキン男爵に聞いた。


「これは誰が算出したのか?」


「これは南部の農家に直接聞きました。証拠もありますし、本人を連れてくることも出来ます」


 バーキン男爵は一部小麦農家を買収していた。だからそんな事が言えたのだ。

 

「わかった。」


 ラファエルとチェスターはどちらの主張を信じるのか話し合った。


 結局本人に聞いたと言うバーキン男爵の言葉が説得力があると言うことで輸入量は決まった。


 ユイカは残念だと思ったが、それでも最初よりは輸入量が減ったことだけでも良かったと思っていた。


 しかしその後、バーキン男爵は詐欺罪で捕まった。ラファエルが過去から現在までバーキンが行った不正を暴き、告発したのだ。


 結果有罪となり、バーキンは囚われ、オレリアは身分剥奪国外追放となった。


 結局ユイカが提案した量で決まったのだ。



 ユイカはラファエルが最初からユイカの調べた数字を信じてくれていたことがわかり本当に嬉しかった。


 それに、あの嫌な令嬢も居なくなりホッとした。


オレリアのせいで叩かれたんだから!国外追放だからもう二度と会わないと思うけど、、これでジャスミンが出てきても大丈夫ね。


 ラファエル様、、信じてくださってありがとうございます。

 ユイカは心の中でラファエルに感謝した。


 さまざまなことがあったが、ダット達はじゃがいも農家に変わり、安定した生活が送れるようになった。



 こうして一通り落ち着き、日常の業務がまた始まった。ジャスミンはまた時々出てくるようになった。


 

 そんなある日、新たな問題が起きた。

 

「王国北部のドナフィーで流行病がおきたようですがですがどんどん広がっているようで、、」


 チェスターがラファエルの机の前に立ち地図で示しながら説明していた。


「症状は?」


「かぜのような症状ですが、数日で死ぬ人が多く原因がわからないのです。」


「対策は?」


「薬を配ったりしていますが、広がる一方で、、」


  ユイカはインフルエンザのような病気では無いかと疑った。今すぐに抑えればどうにかなりそう。


「それで、そのほかの対策は?」


 ラファエルは地図を見ながらチェスターに聞いた。 


「それがそんな恐ろしい地域に医者を含め誰も行きたがらず、、」


 チェスターは対策のしようが無いという言い方でラファエルに言った。



 それを横目で見ていたユイカは決心をした。

 

 よし、実績を上げて意見が言えるようになるために提案してみよう。


「あの、」


チェスターは話の途中で声をかけられ、めんどくさそうな顔をしてユイカを見た。


「私が行っても宜しいでしょうか?」ユイカは遠慮がちに言った。


「ジャスミン、これは遊びじゃ無い、令嬢が行くような場所じゃ無いんだ。」


  チェスターはイラつきを隠さないでユイカに言った。


 ユイカは思わずカチンときた。

 

「チェスター様、遊びで言った訳ではありません。」


 ユイカは真顔でチェスターに言った。


 

 

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