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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第二章

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あの海岸で

ラファエルとユイカは初めて出会った海岸を歩いていた。


「ここで倒れているあなたを見つけて、美しいあなたを見ておとぎ話の王子様を思い出したのよ」


 ユイカは風に長い髪を揺らしながらラファエルに言った。


「人魚姫の王子だな」


 ラファエルはフフっと微笑みユイカを見つめ言った。


「え?ラファエル内容知っているの?」


ユイカは目を丸くしながらラファエルを見つめた。まさかラファエルが内容を知っているとは、、。


「なぜ知っているの?」


ユイカは金色の髪を無造作にかき上げながら海を見つめるラファエルに聞いた。


「ユイカがジャスミンの中から消えた時、あの異世界の男アダムに聞いた」


ラファエルはユイカを見てニヤリと笑った。その笑いはアダムと良好な関係を築いていると思わせる予想外の笑いだ。


「あ!あいつ!思い出した!あいつはどこ行ったの?人魚姫の話を知っていたんだ!」 


ユイカはあの男を思い出して憎めないんだよね、、と思った。それにラファエルも意外に気に入っているようだし、、。


「あの男はカジノで働いている。腕が良いんだ。お陰で私が行った時は負けたことがない」


 ラファエルは笑いながら言った。やっぱり、気に入っているようね。意外に気が合ったのかしら?!


「うわぁ、想像できる。あいつならやりかねない。ラファエルもイカサマ皇帝ね!でも仲良さようで良かった。あいつ憎めないんだよね」


 ユイカは同じ世界から来たアダムをラファエルが気に入ってくれたことが嬉しくなった。あいつは最低な男だけど地下牢に入れられてから被害女性謝罪し罪も認め手に入れていた金品を全て謝罪に使ったとジャスミンから聞いていた。元世界ではそれなりに真面目な人だったのかもしれない。ここに来てはじけちゃったタイプなのかな、、。でも真面目に働いているようだしラファエルに従順そうだからよかった!ユイカは嬉しくてラファエルを後ろから抱きしめ笑った。


「ユイカがアダムを殺すなと言うからな。私はユイカの理想の王子でいたいから。人魚姫の王子様は顔だけだぞ、私は違う」


ラファエルはユイカの方にくるりと周り前からユイカを抱きしめた。


「どう言う意味?」


ユイカはラファエルを見上げ聞いた。


「同じ王子でも私はユイカが私の命を救ってくれたことに気がつき、私のために、国のために命をかけてくれたことも、エレノアに何度も命を狙われたのに結婚直前で、私が彼女を愛していると思っていたユイカはそれを黙っていたこと、そんなエレノアを許そうとした事、言い出したらキリがないほど私を想い助けてくれた事を私はちゃんと見ていた。」


ラファエルそう言ってユイカの額にキスをした。ユイカは優しい瞳で見つめてくれるラファエルを見つめた。


「ユイカ、あの物語の王子はおそらく人魚姫のしてくれたことは何も見てなかったぞ」


 ラファエルは笑いながら言った。


「ええ、全部、、ラファエルは知っててくれた。だから私はラファエルの元に戻ってきたの。人魚姫は王子の無関心でさえ許し自分を犠牲にして王子の幸せのために消えた。王子の心に残るよりも人々の心に残った美しい話。」


 ユイカはラファエルは何も言わなかったが全て知っていてくれた事を改めて感謝した。人魚姫の王子とは違う。


「私は皆の心に残るよりも、、あなたの心にだけ残りたい、そう思ったのよ」


 ユイカはラファエルの胸に頬を当て瞳を閉じた。

次話が最終話となります。



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