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消える私と王子様 〜異世界から来た私は嫌われ令嬢と体をシェアしています。  作者: ねここ
第二章

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離婚と結婚



 ラファエルはエレノアと離婚した。


 国同士の問題にならぬように内密に話を済ませ、ユイカにナイフを向けた事を条件にエレノアの祖国の領地を三分の一譲り受け話はまとまった。


 離婚が成立する頃、ヘレンもラファエルに離婚を申し出た。

「ラファエル様に愛されていない結婚生活はもうウンザリです。離婚してください」ヘレンはラファエルから言われるよりも自分から言いたかった。こんな馬鹿馬鹿しい結婚はうんざり。ラファエルの美しさに心奪われ結婚したが、結婚はお互い愛し愛されするべきもので他の妻と牽制し合い生活する人生などまっぴらだ思った。それに自分から離婚を申し出た方が惨めじゃない。ヘレンは勝ち気な姫だが盲目的にラファエルを愛していたわけではなく理想の男性像をラファエルに重ねていただけだ。これからは自由に生きたい。ヘレンは離婚した身で祖国には帰りたくないとラファエルに言った。ラファエルはヘレンの選択に感謝をし、相応の対価を渡そうと準備した。ヘレンの祖国は小さな国、ラファエルと離婚しても政治に利用される可能性がある。ラファエルはヘレンに領地を分け与え、好きなように、思うように自分の人生を生きて欲しいと言った。ラファエルはヘレンとも離婚するつもりで準備をしていただけに時間がかかると思っていたがあっさりと終わりった。エレノアとは違う自立心があるヘレンに感謝した。


 結局ラファエルの妻はユイカだけになった。



「なんだかんだ言って、ラファエルの思い通りになったな」チェスターは執務室のソファーにもたれながら、山積みになった書類にサインを書くラファエルに言った。「そうだな、こんなスムーズに行くとは思わなかった」ラファエルはチェスターをみてフフと笑いながら言った。


「おい,こんなスムーズに行くわけがないよ、ユイカ消えちゃうんじゃないか?」チェスターがそう言うと突然ラファエルは立ち上がり部屋を出て行った。走りながら押し寄せる不安を振り払うように階段をかけ上がりユイカの部屋にノックもせず入った。


 「ユイカ!!!」


 行儀見習いをしていたユイカと講師のジャスミンは血相を変え突然入ってきたラファエルに驚いた。

「まあ、ジャスミン様、この皇帝様はお行儀が悪いですね!」ユイカは息を切らすラファエルを見て笑いながら言った。「ユイカ様、本当ですね、この場合はいかが対処いたしますか?」ユイカはホッと安心したような顔つきで立っているラファエルの前に行きドレスを持ち上げ挨拶をした。「ラファエル様、私、お行儀の悪い皇帝様に罰を与えたいと思います。」その言葉を聞きラファエルは嬉しそうにユイカを抱き寄せ「私の行儀の悪さは治らない。なぜならあなたの姿を見たら私は行儀なんてどうでも良くなる。」そう言いながら優しく笑いかけるユイカにキスをした。


「ユイカ、もう諦めないとね、ラファエル様はユイカにだけ行儀がお悪いですから私達は何も言えません」

ラファエルの幸せそうな顔を見てジャスミンは笑いながら立ち上がり「チェスター様のところに行って参ります。ラファエル様が職務放棄されて私の夫は大変なんですよ」と言ってユイカに手を振って出て行った。



 ラファエルはユイカに言った。「ラファエル・ハイドはユイカを愛しています。ユイカ、私のただ一人の妻になってもらえませんか?」ユイカはラファエルを見つめ言った。「はい、私もラファエルを愛しています。こんな私でよろしければよろしくお願いします。」

 


 三ヶ月後、ラファエルとユイカの結婚式が行われた。


 式の後ユイカはジャスミンと話をしていた。「ユイカ、私たち一緒にいた頃、色々あったけど楽しかったね。」ジャスミンは真っ白なマーメイドタイプのウエディングドレス姿のユイカを見つめながら言った。「ジャスミン、ジャスミンの幸せを願っていたら自分も幸せになれたよ」ユイカはジャスミンを抱きしめながら言った。「二人で色々乗り越えてきて、今度はユイカ、ラファエル様と乗り越えて行くんだね」「ジャスミン、ラファエルは冷たく見えるけど本当は情熱的な人、この国をもっと発展させてゆくわ。私はそんな彼の唯一の癒しの場所でありたいわ」ユイカはチェスターと話すラファエルを見つめた。


 その視線に気がついたラファエルはユイカのところにきてユイカを抱きしめながらチェスターに言った。

「チェスター、お前が一番ホッとしているんじゃ無いか?ユイカがまた消えてジャスミンの中に戻ったらお前悲惨だぞ」ラファエルは笑いながらチェスターに言った。「なんだよそれ?」チェスターもジャスミンを抱きしめながら聞いた。「もしそうなったら私はジャスミンを安全のために城に軟禁するからお前会えんぞ」ラファエルはユイカの頭にキスをした。「ラファエル、その発想だめよ、ジャスミンがびっくりしてジャスミンから出て行っちゃうかもしれないじゃ無い」ユイカは笑いながら言った。「おいおい、やめてくれ,それでジャスミンがユイカの中に入ったらそれこそ悲惨だぞ、国中で大騒ぎになる」チェスターはジャスミンをさらに抱きしめ言った。「私がユイカの中に?それも面白そう!!」ジャスミンは楽しそうに笑った。


「私はユイカがユイカで有れば入れ物はなんだって良いんだ。例えチェスターにユイカが入っても愛せるぞ」ラファエルは楽しそうに言った。


「やめて!!!」 「やめろ!!」ユイカとチェスターは口を揃え言った。


 この四人の友情はこの先もずっと続いてゆく、穏やかな日々と共に。

 

消える私と王子様はあと二話で完結いたします。


最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


ありがとうございます。

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